音楽備忘録571 パートのリズム調節㊲
毎度乍ら今更感満載っぽいが、今回は「聴く力」について語っちゃうぞ。
今時はそう言われたら物理的分析力みたいなのの方が重視されがちだが、それだけで行けるとしたらオーディオの完成検査位なのですよ。
本件で冒頭にお断りしときたいのは、理論的アプローチを否定しようってんじゃない処。
但しもしそれだけで行こうとするなら、最低でも既に公表されてる理論は全部知ってて正しく適用出来ないと駄目で御座居ます。
多分過去述だけど大昔在籍してたBandで、Dm7の時にGuitarで一番低いポジションのFを鳴らした奴へ俺は駄目出しした。
当該Guitarist君曰く「構成音的には無問題」、俺:「低音が濁るから変だってばぁ…」。
これかなり後日になって知ったんだが、低い音域では上記論が無効になるって理論もしっかり別にあったんだ。
その時はまだ知らなかったのに敢然と!?立ち向かえたのは、兎に角聴いて気持ち悪かった只一点だった。
ここで一寸この2名のバックグラウンドを付記しとくと、Guitarist君は大御所プロの2世で音楽的知見には長けていた。
その面だけなら特に当時の俺は全く足元にも及ばなかったが、オーディオヲタとしてならこっちが役者が上だったと思う。
又何時もの屁理屈論法ではあるが弾ける様になるのが遅かった分、その音で良いのかどうかには詳しくなってたみたいなんだ。
どうも昔は今以上に俺って相当な「隠れエエ恰好しい」だったらしく、ちゃんとは弾けないのを人に晒すのを極度に嫌っていた。
それで楽器の実演挑戦に、仲間内比較ではかなり出遅れてたんだよね。
けれどお陰で演る前に素人なりではあったけど、たんまり聴き込んでたんだろう。
いよいよ背に腹は代えられない心情になってやり始めても、弾き損じは妥協するにしても覚え間違いとかで笑われるのは勘弁だった。
って実際にはそれが「聴いた印象」だけに留まってて、フレーズ自体は結構平気で間違えちゃってたりしたんだけどさ。
もっと酷い端的例になるとJohn Lennonの名前を「覚え掛け」の頃、レノン・ジョンなんて言ってる様な有様で…。
けどレノン・ポールとかには決してならなかったから、誰の事なのかは違って無かった。
にしたって昭和だから辛うじて笑い話しで済んでただけで、今だったら危険人物扱いされるかも知れない程恥ずかしいし滅茶苦茶だよね。
それがLennonだったから無事だっただけで、例えばもしBilly Paulとかだったら逆の人も相当数実在してそうんだもんな。
それでも勘違いするにしても音的に「同じ要素」が漏れて無かったのは、そう云う聴き方をしてた証拠になりそうな気がするんだ。
Johnの名前錯誤の多数派ったらLennonをLemonとかってのだと思うんだけど、誰だって初耳のは覚え難いもんね。
なのでそんな際は「Lemonだか何だか」なんて表現したりするのが常套手段で、相手が先に知ってたら最も助力を得易いパターンじゃないかな。
それを面倒な方だけ覚えといて簡単な方を平然と間違えるって、幾ら杜撰大王で変人でも別に原因が無かったら流石に無いと思うのよ。
もしかしたらこんなのが天才と馬鹿は紙一重って事だったのかも知んないけど、象徴的エッセンスってかそんなのの方を優先するのってかなり重要だと思うんですわ。
「他にもあるもの」の場合最幸運だったら、その場で指摘されて直に修正対応も可能でしょ。
それが「普段慣れてないの」だったら、それなりに予習して無きゃ追い付けないもの。
最終的には何処だろうと間違えたままじゃアカンけど、「大変な方が先」の方が後が楽だし峠は越えてるんじゃないかと…。
なので私的には耳鍛錬の初期段階では、取敢えず「変なの」の方が優先になるのが宜しいかと。
尤もそんなの難易度は逆順だから、マトモな人が普通の聴き方してたら凄く時間が掛りそうだ。
そこでお勧めなのは「変な音」を探す事でそもそもそんなのがあったからこそ、大元はその対象に気を惹かれてたんじゃないのかなってね。
所詮は一例の域を脱しない話しですが。
<つづく>
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