音楽備忘録595 録り方の問題 エレキBass編➄
何時も補遺から入る段取りの悪さにめげず、今日もお口は元気にボヤいて行くぞなもし。
早速「楽器用だったら多少演出があっても良い」の矛盾点から行くが、何の変哲も無い原始的電子回路にEffectorみたいな真似は出来んのだから変な話しだわねえ。
実際に回路君自身は全く「弄ろうとなんてしてない」んだけど、リニアさが足りなくて「来たのと一寸違って出ちゃう」のだ。
差し詰め非常識な野球のキャッチャーみたいなもんで、外に投げるって言われたらバッターより外に構えちゃったみたいな。(大袈裟なのばかりじゃ無く小袈裟になる事も)
それを試合でやられたら多分ボール後逸して不味いんだが、音楽には「決まったストライクゾーン」ってのが一切無いんざんす。
しかも手でボールを掴むじゃ無く音に対して音ですから、音に腕は無いからリーチとか関係無いッス。
それよか目に見えないので、見えるのよりゃ大袈裟にしないととっても分り難いんだす。
その上Bassだと低音で色々と元から不明瞭な点も多いんで、これはCymbalを鳴らす時の慎重さからしたら真逆に近いものがありんす。
因みにわざわざ実験するのは泣きを見るんで過去失敗体験の引出しから出しとくと、Bassは落っことしてガーンって鳴っても普段のフルボリウムの音量を超えません。
あっと但し物凄く非力な弾き方用のセッティングをしてたらそれは除外やが、スタンド毎Cymbalを倒しちゃってみなはれ!。
そりゃもう下手すりゃ目の前で、交通事故が起きた様な騒ぎになるからよっと。
この件にもし興味をお持ちでしたら生楽器と、エレキの奏者の弾いてる様子を眺めてみると宜しいがね。
全体平均で比較するとポーズで演ってる分を除けば、Classic系の人ってMetal系の人より何と激しくワイルドな事か。
音だけ聴けばそんなでもマトモな人のだったら、Metal系のより全然ジェントルなのにさ。
理論的解析すると要は「楽器の感度が相当違う」からなんだが、だから歪ませないBassは歪ませたGuitarより鈍感君なのであります。
ほんじゃ歪ませりゃ差が縮まるかったらそうは問屋が卸さず、低域含有量が多いせいで却って音色変化巾が凄く狭くなりやす。
ってここん処ずっと具体的な録り方へ言及しそびれてるけど、エレキでもBassだと同族の中で最も「半生(はんなま)」の性質が強いのを肝に命じて貰おうって算段からや。
んで遅れ馳せ乍ら具体面へ徐々に進めてくと、せやから楽器側(普通のでもプリでも楽器Amp迄)は例えば大袈裟な芸人さんみたいなんがエエ。
その直後MicやMixer卓・最近だとUSBオーディオインターフェイス以降は、どんな僅かな手がかりも絶対逃さないパパラッチみたいなのがええねん。
アタシャ金欠で機会に恵まれて無いが例えば5弦で下に追加されてるのなんかだと、可聴帯域スレスレの低い方迄到達しちゃってる。
4弦開放のE音ですら基音は既に40Hzで、大型高級スピーカじゃないとちっともまんまにゃ再生出来ないって代物やさかいな。
尤も一般再生環境やアンサンブルの都合で、そこを丸々出すなんてのは稀ではあるが…。
立て続けの尤もⅡでこれってスピーカにはとっても大変でも、電子回路的にはそんなに困難じゃあ無い。
にも拘らず楽器側の方では一般的な音響性能より楽器的反応の良さを尊重すべきで、それがちゃんと出来てるのに限って低域周波数特性の劣化を伴う事が多い。
これ等の事情からひとたび音色が出来上がった後は僅かな劣化、特にローエンド部等でそれがあるとダメージが大きいのだ。
これってDrumsetで下の帯域狭いMicで拾った時、Tom迄は平気でもFloor Tomやバスドラは随分軽くなったりショボく変化しちまったりするのと同系統だ。
私的にこの悪現象があると悩まされるのが各弦毎の音量バランスとかで、それがアンサンブルに入ると一層問題化して来るから泣きっ面に蜂だ。
なので楽器側でもなるべく頑張る様にはしてるけど、それ以上に音響側で削られるのは何とも許し難いのよ。
<つづく>
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