音楽備忘録575 魔改造悲喜こもごもⅢ-⑭
俺にとっては言い訳でも「そんな事もある」って、皆にも参考になりそうなんでもっちっと掘っとくぞなもし。
電解コンデンサの件は劣化品+接続ミスがその全てだったが、体験上からもこんなに長く気付けなかったりおかしくならなかったのは初めてだったな。
所詮は事後検証に過ぎないが、先の事を考えると結構大事ですんでね。
さて先ず部品が健全だったらどうなってそうだったかってぇと、大体3パータンの反応が想定される。
1つ目は出力電圧が殆ど得られないヤツで、これが最もおめでたいケースだ。
但しそれは飽く迄通電時間が短い時のみで、その段階で直ちに電源Offにしないとそんな幸運もパーになる。
やや怪しくなる2つ目の反応は発煙で、これは僅かでも必ず部品を劣化させてしまう。
そして最悪の3つ目はコンデンサ本体の爆発で、これは完全な事故で明らかに危険を伴う。
でこっちは上記程度の事は分かってて試してるから、電源投入時点からテスタを当てて様子を伺いながら進めているし今回もそうだった。
強いて言えば人様からの注文品じゃ無いし部品も廃棄品からの抽出だったから、慎重さに若干の不足があった可能性は拭えないってはそうだったかも。
だがホントは正常じゃ無かったにしてもそれがとても曖昧で、暫くの期間は一応無事に動いてしまっていたのは稀有と言わざるを得ない。
そんな奇特を生んだ原因は該当品を取り外してから判明したんだが、先ずは頭部膨張変形した方のヤツからだ。
案の定「液漏れ」も併発してて、要交換であるのはハッキリした。
これは同値のジャンクが2つあったのを使ったが、取付ける前からもう1つと比べると既に僅かな膨らみが見られた物だった。
ので元から実は半信半疑で、あわよくばのつもりで居たからダメージは殆ど無い。
驚かされたのは交換後で交換品はかなり昔からのストックではあるが、1つだけ手元にあった同値新品なのに一気に出力電圧が低下しちまった。
実際その原因は逆接続が犯人だったが、この時点ではまだ気付いて無いのは杜撰君ならではか…。
とは言え気付く迄の時間はせいぜい10数秒程度の事で、直ちに電源を切って意図的に放電させ極性を修正したから今度は大丈夫…になる筈だった。
因みにプチ知識として上記「放電」に触れとくと、ある程度以上の容量のコンデンサ等「蓄電」可能な部品の付いてるのでは必要な作業だ。
回路の何処かを弄る際そんな残留電気があると感電の危険が生じたり、それが平気でも他部品を破壊する懸念もあるからだ。
尤も機械の中を開けて弄ったりせず普通に使っただけの後なら、次回使用時に消費されるだけなんでこんなのは不要な作業だ。
只そんな場合だってあるから例えACプラグをコンセントから抜いてあっても、素人さんだったら中を開けて触わったりしないでねって訳だ。
してビックラこいたがしゃーねーからもう1個も取敢えず外してみたが、こっちは膨張も液漏れも起こして無かった。
のが全くの偶然で異変に気付けたんだが、外したヤツを落っことした時にカラカラと変な音がしやがった!!!。
電解コンデンサ君って正常でも異常でも、先ず音が出る様な隙間なんて内部に出来ない構造なんだけどね。
しかしそんなだど内部接続が破断してるとしか考えられず、どっちが先に駄目だったかは分かんないがこっちのほうがずっと深刻だったんですわ。
ここから纏めへ進めてくと、今回の特筆は「壊れてたから壊れ無かった」となる。
なまじ直流を通さない部品であるが故、「昔乍らのテスタ」だけではそれを発見出来なかったのが敗因じゃい。
負けたままじゃ悲しいから、次回からジャンク部品の診断の項でも始めるとしますかね。
まあジャンクに限らず、通常の故障診断にも必須ですけどね。
逆接続ミスが直接事故を招かなかったのは良かったが、反応が悪けりゃ事後対策が後手に回るのは必定だ。
しかし負け惜しみと事実のない交ぜになるも、廃品活用だからこそ思い切って試せたのは間違いの無い処。
多くの苦労を伴うにしても、成功の実体験の機会を逸したらもっと興味が持て無さそう。
今本邦で専門スキル所持者が減少傾向なのって、こんなのの関係もあるのかな?。
<つづく>
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