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2021年3月 3日 (水)

音楽備忘録566 魔改造悲喜こもごもⅢ-⑩

その昔LudwigやRickenbackerの日本での法外な価格設定に絶望感を抱き、入手の難易度を嘆いていた俺。
だが今になってみるとそれでもこの方面で日本はまだマシ
な方だったと、近年になって今更痛感させられている。

電気街としての秋葉原の衰退は、部品調達の面ではマイナス作用が大きかった。
その際たるのは買えるか買えないかでは無く、実使用時の具合等の情報源の僅少化だ。

概述だが20年位昔宅のモニタ用パワーAmpの出力管に問題が出た際、秋葉原の行きつけで勧められたのは当時ほぼ無名だったロシアのSvetlanaってブランドのだった。
店主曰く「どれ位良いかはまだ分かんないけど、駄目って事は無いと思うよ」だった。

他のデッドストックのと違ってそれが製造中のだったから、先ずは価格面で大きなメリットがあった。
実際使ってみると確かに元の米GEのと違いはあったが、店主の言い分がかなり控え目だったのを思い知った。

それから2~3年後には寧ろSvetlanaは一番人気になっちゃって、お値段の方もすっかりプレミアムになってしまった。(残念乍ら現在はほぼ絶版化してしまった)
こんなのが正に「専門家の見立て」ってヤツで、それが通販主体になって獲得し辛くなった処だ。

通販では実売店舗より価格比較が容易だからか、安く設定さえすれば取敢えずそれなりに売れる。
だがマトモな実売店では顧客ニーズとの整合性確認が容易だったので、知見のある人程売り上げが良かったんだろう。

それが部品絶版でのモディファイにはとても大きな効力があったんだが、こうなったら仕方無いから海外の情報を中心にWeb上を徘徊して掻き集めてくしか無い。
処で何故海外かったら他所様には今も昔も全盛期の東京の秋葉原、大阪の日本橋に匹敵する程の専門街なんて無いからだ。

加えて真空管製造終了が日本より遅く、自国製のが目の前にブラ下がってるのに遠くのかの国のを法外価格でとは考え難かったからだろう。
本邦でモディファイレベルの高いのったら楽器系ですぐ思い付くのはDrumので、カノウプスのお陰でLudwigの一部中古が普通の選択肢の中に漸く加わった実感がある。

彼等は比較的早期に「ちゃんと修理出来る」技を会得したらしく、本国の難有品を調達しては修理して正当価格で売っている。
店舗が全国展開されてはいないから一寸地域格差を生んじまってはいるが、車でのディーラーみたいな存在の有無は実使用時の影響が甚大だ。

これを販売普及の方で例示しとくと現況はどうであれ、VOXならKORGがPeaveyならサウンドハウスが当初代理店になったのが大きかった。
これ等はかつてYAMAHAがMashallのそれになったのとは少し異質で、販売宣伝力よりメンテ面でのご利益が主だ。

今ではYAMAHAも専用サイトを設けてて、ページの一番下に小さくしかYAMAHAの文字は出て来なくなってるが。😵
資本主義下では販売店なら販量が存続に影響するから仕方無いが、絶対数の少ない楽器で大規模チェーン化する程メンテや知見の面は風化するので使用者には迷惑な話しだ。

けれどなるべく安く入手するにはメンテは付いて来ちゃくれないので、早くに使い始めたきゃ自らのスキルを上げてくしか無い。
その代わりその学習途上でも全く無知なまま放置するよりゃ、悪徳業者に騙されたりする心配は激減する。

これで問題なのは金額以上に仕上がり具合で、使える様にならないとそれが何より困るからね。
過去体験でも大手量販店で購入した修理中古品は、買って幾らも経たない内に故障が再発したっけ。

今だとその頃よりは改善してそうだが、やはり楽器店なのか楽器販売店なのかの区別はこっちでしといた方が良さげだ。
もし自力メンテが少しでも嫌だったなら、最初はお高く感じても信頼出来る「楽器店」を頼るのが良かろう。

がもしこっちが完全に無知だったらそもそも店の仕分け自体がちゃんと出来ないから、どんな大金持ちの無精者でも完全回避の道は無い。
但し必ずしも世間に通用する様な知見じゃ無くても構わず、各自に必要な部分だけ押えられてれば最低限は何とかなるから頑張ってね。

その点変な改装とかした際、「魔改造」と言っとけばそれで通っちゃったりもするから便利になったよ。
随分長い事色々やらかして来てるけど、最近迄そんな言い方ちっとも思い付かなかった…。

<つづく>

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