音楽備忘録579 魔改造悲喜こもごもⅢ-⑯
自分で「次回からジャンク部品の診断」と書いとき乍ら、1回間が入る杜撰大王ぶり…。
にめげずに眺めて貰えると嬉しいんだけど、こんなテーマはエコの時代に反し取扱いが少ない。
現実的に故障・や不具合の出る確率が高いのは、今の時間最優先の世相とはあまり合って無いに違いない。
けれど買いに行っても・通販で注文しても全く瞬時に事が終りゃしないし、売切れや配送遅延等で計算通りにならなくても珍しくは無い。
それでも本番用だとリライアビリティや万一の際の保証等でガラクタはリスキーだが、お試し用だったら各自がより手に負え易い状況の方が誰にでも良いと思うんだよね。
とは言え所詮は電気・機械のスキルが一定以上じゃ無いと選択肢に含められんが、ド素人だからって全く不可能な訳じゃ無いのよ。
昔は当り前だった古くなって黄ばみが取れなくなったタオルを雑巾に降ろすなんてのもその口で、スキルに左右されるのは適応範囲の広さなだけなんじゃないかな。
そこで魔改造の勧めの一面として、電子部品の転用・流用に必要な知識を少し披露してこうって企画で御座居ます。
流石にテスタもハンダゴテも無いんじゃ非常に厳しいけど、電気楽器のメンテを少しでも自前化して経費削減したかったらどうせ避けて通れまへん。
けれどもし自前化のメリットが足りるだけ感じられんかったら、二の足を踏んでも当然でんがな。
それも含めて進めて行くと先ずは機器分解の最低限のスキルが要るが、既に壊れてて捨てる予定ので練習するなら経済的損失は殆どしないで済むざんす。
なので最初は「暇潰し」だとか一寸した「悪戯」から入るので充分で、遊びの種類は少ないままより増えた方が楽しい程度の気分でだうぞ。
んで何かの拍子でそんな段階迄は偶然来れてる方、その先へ進むのに本題用件が物を言って来るですよ。
今は絶滅危惧状態の白熱電球、その生存確認の第一歩は目視だわね。
フィラメントの途中で切断分離してるのが視認出来たら、もうわざわざ電気を流してみる迄も無い。
しかしがそれがとっても「微妙な切れ方」をしてるケースも少なく無く、酷いのになると「切れ掛かり」で完全に点かないんじゃ無く瞬きするなんてのもありんす。
それでなくても視力の問題や環境なんかで視認の方が大変な時だってあるから、その面では電気物は電気で試す方が有利だったりするがね。
尤も故障の仕方に依っちゃ高圧や大電流で試すと危険を伴う場合もあるんで、低電圧・微小電流のテスタの存在意義が出て来る訳だす。
この段になって「低圧・小電流」となると身近なのでは乾電池が最適で、それを検査用電源とすればコンセントが無くても測れて便利だしね。
但しそれが為大抵は検査電流は直流が主体となっちゃうんで、直流を通さない部品の検査が面倒になっちまった。
ウチの従兄みたいにそれなりの興味があってテスタも持ってても、所謂「導通テスト」の処で進化が止まってる人が多いのはこれが障壁となってるからだ。
この「導通テスト」とは健全であれば直流電流が流れる物に対して可能な試験の事で、交流しか通さない部品ではその反応がもっと複雑化してるのが大多数だ。
これが照明器具とかだったらLED自体は直流部品なんでまだ良いが、音を扱う類のだと交流ってどうしても避けて通れないんですよ。
何でどうしてって、それは音声信号は全部交流だからなんでごわす。
なので直流のよりゃ手間も掛って面倒にゃなるんですが、ゲームで神スコアを出すとか絶妙なインスタ画像を撮るのなんかよりゃ本来は全然簡単なんスよ。
慣れの問題等で今の巷でこんな認識なのは仕方無いが、勿体無いっちゃ勿体無い話しじゃないですか。
例えばシールドケーブル不具合の多数派は何たって先ず「断線」やが、時々そうじゃないのもあるけど導通テストではその可否判定はでけまへん。
特に電気楽器で常用される「ハイインピーダンス」のとなると、オーディオ用のローインピーダンスのと違って電気がご近所へなら簡単に「飛び移り易い」の。
為に切れるなら「しっかり切れ」てないと、ある程度は伝わっちゃったりするんでゲス。
その結果テスタを当てると非導通なのに、機器同士へ繋いだ時は一応音が出るなんて場合がありやす。
ってな事って結局は交流と直流の両方でテストしといた方が良いのが多いんだが、音屋は音が出たからOK・電気屋は流れなかったから✖だなんてんな訳ゃ無いのにね。
最も噛み砕いちゃうとこの件って、男だけとか女だけで構わんかどうかみたいな話しなんスが…。
<つづく>
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