音楽備忘録543 パートのリズム調節㉓
続いてはGuitarでの伴奏時の重要性を吠えとくが、本邦ではどうもソロパートにばかり力を入れてる奴が多くていけねえ。
確かにメロディを弾いた時にその位ナルシス君じゃ無いと説得力に欠けるキライもあるが、そんなの「そこまで聴いて貰えたら」の話しなんだけどなぁ。
最ブーム時のFusion系とかのにはかなり技が無いと弾けないリフもあったけど、ポピュラー系の曲でそんなのの出て来る頻度はとっても少ない。
それからすると先ず興味を持って貰うにはどうでも良い位のを弾いた時でも、最低でもソロ時と全く遜色無い魅力を発揮出来るのが鍵なのよ。
ハッタリ効かせるのにいきなり超絶速弾きから始まるのも無くは無いけど、それを活かせるのはよっぽど高級に仕上がった曲じゃないとさ。
カッコイイGuitarの後で歌い出してショボかったりしたら、ギャグにしかならんですから。
演奏力に長けてても曲が書けなかったりすると、どうしたって凄いのだって演れるのをアピールしたくなる心情は良く分かります。
けどお客さんを増やすには「今迄聴いた事が無い人」が最上客はんでっから、誰が何処をどう演ってるかなんて知った事っちゃ無いんざんす。
それには全パート共音色の魅力も大事だけど、主役か脇役かで入れ込み度が違ったりしてはボロをダダ漏れさせるってなもんよ。
中には今迄音楽自体に無興味だったお客さんだって居る訳で、予備知識ゼロだとこっちが想像も付かない様な処へ聞き耳を立てられる可能性が大アリや。
そんな観点から秀逸と感じたのに、T・REX(英)とCCR(米)って2つBandが印象強い。
両者共Tyrannosaurus RexとCreedence Clearwater Revivalが正式名だったが、前者の方は暫くして通称の方を正式名にしちゃった。
後者は改名こそしてないが、やはりヲタ自慢的な局面以外では略称でしか滅多に呼ばれていない。
これからしても素人客が多かったのの一面を示してるが、どちらにもリフがあっても短くて簡単なのが殆どなのが共通してる。
それ処か「只のコードカッティング」が主流で、しかしそんなで僅かに聴こえただけで奴等だとハッキリ分かっちゃうんだから凄い事ってすとばい。
その原因が奇特ってば奇特でフレーズは前述の通りで音色も大して特別でも無く、リズムの刻み方とそのタイミングしか残ってるのが無いのだ。
一聴してノリや調子が良いのはすぐに分かるけど、取り立てて変な取り方してるでも無いから具体内容がとても分り難い。
そんな五里霧中から探して行くと、曲との一体感が半端じゃ無いのにその内気付ける筈だ。
Guitarを弾いてるのが作曲・歌唱者本人なのも見過ごせないが、他人の曲を演っても全く変わらないから立場のお陰でそうなれてる訳でも無いみたいよ。
日本で近いのったら路線は異なるが、Charの代表曲のSmokyなんかも同じ部類でもっと分かり易い。
Introや歌間で登場する「ンつ・クチャッ・チャッ・チャッ…」がこの曲の決め手で、しかしⅡで技術的には唯のコードカッティングでしか無い。
だがテクレベルで舐めて掛るとお終いで、これがどれ位バッチリ決められるかで良否判定が下てってしまう。
要はテクレベルとか自担当の目立ち度なんて無視して、どれ位曲をちゃんと表現出来てるかに拘れると近付けるのである。
ヲタの中にだと演奏力を先に聴いてくれる人も居るだろうが、聴く人の基本概念は殆どは先ず「どんな曲か」となるのが自然で当然。
故に例え演奏面で主役を張っててもそれが特に歌物だったなら、伴奏の方がソロパートなんかより遥かに重要なんですよ。
そしてこの考え方で有利になるのが演奏に疎いお客さんに対してで、誰でも知ってる豚に真珠・猫に小判と同レベルの本来とてもベーシックな案件なんですわ。
自分の流儀を仕上げるには少し時間が要るけれど、もし「そうだった・そうなんだ」と思えたなら今この瞬間から即実行するあるね。
演奏に対する基本概念が是正されるだけで、間違ってたらその頃のとはかなり途端に違いが出ますから。
<つづく>
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