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2021年2月15日 (月)

音楽備忘録550 魔改造悲喜こもごもⅢ-②

では前回の続きと参るが現況で楽器用に向いてて入手し易い球を用いるなら、回路の合計段数は偶数が適している。
何だか昇圧整流の件と似てるが、この辺の制約みたいなのに関しては石でだったらあまり気にしなくて済む処だ。

とは言え現代標準のオペアンプICでも、サイズ観点からだと実際には近似な状況がある。
オペアンプにはもっと沢山入ってるのも一部にあるが、主流は2回路入りでそれに続くのが1回路入りだ。

この2つって外形は完全に同一で・価格的にも同じか、下手すりゃ2回路より売行きの悪い1回路の方が高価だったりもする。
そんな割の悪いのが何故未だに売られてるかったら、消費電力の制限が厳しい場合への対応等もあるからだ。

なのでコンセントから電源を取る様なのだと、余程の特殊事情でも無い限り1回路入りは大抵選外となる。
ではこれ踏まえて次に進めたいが、それに際し真空管増幅回路の基礎中の基礎となるのを一寸眺めて貰おう。

Photo_20210205015901
電気に興味のある人には物足りないだろうが、取敢えず絵面程度の理解で本件には足りる。
一応記号の簡易説明も付記しとくとギザギザは抵抗器で各図の一番下のがGrand(アース)、太短かい2本線の平行してるのがコンデンサだ。

コンデンサには2線間が空白なのと斜線と+の記号の付いてるのの2種あるが、後者オマケ付きのが所謂電解タイプので極性があるからそうなっている。
+Bってのは電源の事だが何でBかったら、球の場合ヒータ(フィラメント)用の電源が別途に要るからだ。(この図では省略している)

で「1.電圧増幅」って回路が第一歩で、球の機器の恐らく99%位のには何処かに必ず使われてる筈だ。
「2.電流増幅」ってのは楽器系での呼称なら所謂「Buffer」そのもので、具体的目的は「出力インピーダンス」を下げたい際等に使われる。

オーディオ系ではほぼ必須・楽器系でもMixer卓へ繋ぎたいとか、楽器Ampの内真摯な設計の
ならLine OutやEffect Sendの処で使用される。
真摯なんて書いたのは手抜きしてるのも多いからで、繋ぐ相手はどうせ殆ど石なんだからここから石にしたって良いだろうなんて浅はかなヤツだ。

それはさて置き増幅回路では±両電源を使うの以外では、普通は段間にコンデンサを入れて直流分(電源由来)を遮断しなきゃなんない。
そうしないと次段が正常動作されられなくなるからで、今主流の両電源タイプのオペアンプでなら殆どが省ける物だ。

石でだって音質やコスト的に入らん方が良いのは一緒だが、球の場合別面での負担がバカにならない。
通常動作時の電圧が高いので高耐圧のを使わなきゃなんないが、高耐圧のは少々値が張るのだ。

これの解消の為に考案されたのが「3.段間直結カソードフォロア」ってので、楽器用では初期型Fender Bassmanや典型的なMarshall等でお馴染みなヤツだ。
そしてこれを用いるのに一番向いてるのが、1本に2回路入ってる球なのだ。

上図3.で球の1番Pinと7番Pinはホントに直結だが、書き方のせいで分り難くなってるが1番に付いてる抵抗器の反対側は6番に繋がっている。
要するにこの2つは真空管ソケットの裏側だけの処理で賄える大きな副産物も持っていて、それが違う球を使うと無効化しちまう。

で製作中ので最低限必要なのが1.と3.の1つずつで、残りってか余りの1つをどうするかが初期の課題だった。
っと言いつつ最初は無駄覚悟で余らせてたんだけど、音色の悪戯を自在にするにはちょっとだけGainが足りなかった。

がGuitar用みたいに露骨に歪ませるニーズは少ないので、1+1+3とはせず後から3×2にしてみるか。
それで基本設計が終って組上げたは良いがトラブル続出で、そこそこ作り慣れてるし幾らも複雑でも無いのにいよいよ痴呆でも始まったかと冷や冷やもんだった。

<つづく>

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