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2021年2月 6日 (土)

音楽備忘録541 パートのリズム調節㉒

今度はBassistの「出来る範囲」に依る影響についてになるが、小規模編成になる程これは一種深刻と思われる。
前々回に提示したYardbirdsの曲に、その典型例があるのでそれから行ってみよう。

それはLost Womanってのだが、私的推奨はアルバム「Over Under Sideways Down」に入ってるのの方だ。
上記の米版と通称「Roger the Engineer」の英ので内容的に大差は無いが、後者のはモノラルのもあるのでご注意ね。
例え「擬似ステレオ」のでも、少しでも音が分離してる方が聴き取りには有利だと思うんだ。

さてこの曲では大胆な処が3つあるんだが、先ずはDrumとBassだけのIntroだ。
ここでの太鼓はかの有名なSwing,Swing,Swing(Gene Krupaが叩いてるバージョンの)とかなり似てて、Bassが無かったらとてもじゃ無いが英国Rockには聴こえなさそうだ。

曲想としてはこの部分は近似なので土人っぽくなって然るべしだが、それをJazzや民族音楽じゃ無くしてるのはBassのお陰だ。
次に特異なのがサビ部でBassに和音弾きがある処で、最有名なWhile MY Guitar Gently WeepsでMcCartneyが演ったのよりこっちの方が2年も早い。

そしてトドメはって相応しいかどうかは意見が割れそうだが、この曲ではリフを弾くのは最後迄Bassだけなのだ。
これが特に’60年代中頃では希少に感じられ、どれか1つだけってんならGuitarやPianoが担当するのが普通だった印象がある。

ここで少し考えると効果的なのがリフの内容で、複音になってたらBassには不向きだ。
前述ジョニルチャのユニゾンのでもそんな場合Guitarの出す和音に依存してるから、途中でGuitarがソロやインプロへ行っちゃうと一寸淋しくなってる事もあった。

けど裏を返すと単音リフだったらこれ等の心配は一掃されるんで、わざわざ同時発音数の多いのに演らせるのは勿体無いし他で大差の出る可能性がある。
その中で今回はお題に沿ってリズム面だけに留めとくが、リズム隊以外のパートはリフの邪魔さえしなきゃOKって事ぁリズム的に相当やりたい放題をしても平気になるのだ。

それが実際にこの曲で反映されてるのが刻みの細かさで、普通なら所謂「うわもの」の方が細かくなるのが逆転している。
但し実現するにはリズム隊の技量がそのグループ内で平均を上回って無いと厳しく、普段は伴奏の方が多くてもメロディもすぐに弾けないとそうは行かない。

Drumに対してメロディって言うとSteele Drumねってなりそうだが、ここで言いたいのはそっちじゃ無いよ。
一般的な音階とは違っても構わないが、そんなのと同等に聴けるフレーズって意味でっせ。

噛み砕きゃすぐに覚えられて口ずさめる様なタイプので、それにパターンがあったらもう立派なリフの1種だって訳だ。
但しⅡで覚え易いソロとは若干の相違があり、こっちのは他のと合奏可能でそうなっても訴求力が落ちないの限定だ。

ポピュラー系のでBassのメロディ弾きが出て来るのってぇと、指弾きのではStevie WonderのSir Dukeとか位でピック弾きのの方が多数派だ。
そのせいもあって近年減少傾向が伺えるが、ピック弾き=BassのGuitar弾きと忌避するのはもういい加減に止めて貰いたいもんだ。

或は劣等感の塊りからメロディ弾くのを取られるのが嫌で、そんな事をほざいてるか知らんがね。
何れにしてもだったら正式名称「Bass Guitar弾き」をメンバーに入れたのがそもそも間違いで、従前のウッドベースよりそんな使い方がし易いからこその命名ですんでね。

少な目編成で様々な曲に最適なアンサンブルとするには、なるべくどの楽器ででもどんな役割も担当出来る方が断然有利ですから。
今度もしそんなのに出逢ったらもういっその事、オクターバーを繋いだGuitarで弾き捲ってやろうかいな。😵

<つづく>

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