音楽備忘録563 失敗って①
俺みたいなのが扱うのは少々役不足かもだが、音楽の世界ではより失敗に対する考え方の影響が大きいと感じたんで。
昨今は「○○警察」なんてのがお流行りだが、その呼称は内容からしたら偽りアリだ。
ジャンル的にも個人的にも警察とはどっちかったら敵対勢力の俺だが、それですら「○○警察」なんて表現には辟易させられる。
関係者には申し訳無いが現実の警察にも問題は多いし、それが職務とは言え法律に間違いがあってもそのまま履行するのなんかは本来の趣旨からは逸脱している。
そんな警察の負のイメージだけからだと「○○警察」と呼びたくなるのも分からなく無いが、幾ら我儘が押し通る政治家や警官だって決して「本来は」無制限では無い。
これ正義感の押付けもだがそれ以上に、現況で蔓延ってるのの殆どは結局単なる上げ足取りなだけだからねぇ。
さて嫌いは嫌いだがここではそれを単に弾劾しようってんでも無きゃ、嘆いて賛同を得ようとも思って無い。
それよりどうしてそんなのが巾を利かす様になったのかで、結局は失敗を嫌がり過ぎる処が発端なのではと思ったのだ。
実際に失敗すると予定が狂ったり、分野次第じゃ命にも係わっては来る。
だからなるべく減らそうってのは当然なんだけど、何時から頑張れば根絶できるなんて勘違いされる様になったんだろう。
そうして事故る可能性が無くなったなら車にベルトやエアバックは要らないし、保険なんて全くの無駄出費だ。
煽り運転が社会問題化したのだって、一面では普通に真面目に運転してりゃ事故なんか起きないって思い込みに対するアンチテーゼの側面だってあるのではないか?。
ここで私的に甚だ疑問に感じるのが上記両者を、一般世間的には別扱いされてる処。
全く正義感が無かったら煽るって行為になんかならなく、いきなりぶつけた方がよっぽど簡単でんがな。
強いて仕分けするなら○○警察は口だけなのが煽りとは違ってるが、言葉だって度が過ぎりゃ立派な暴力だ。
して結局の処は一般庶民が巻き込まれたのは世相、それも失政が原因の根本にあるんだろうけどね。
それでも間違ってても現況の会社や学校のシステムでは、失敗した時のリスクを肥大化させ過ぎだがや。
んがだからってそれを音楽の世界へそのまま持ち込むのは無理があり過ぎで、特に生身で奏でるのに対してそんな真似をするのは百害あって一利なしなのだ。
そんなにミスが嫌なら、今となってはもう打込んじゃえるんだからさ。
それ以前から疑問を感じてた何でも必ずClick常用も同じで、一見その方が楽そうなのへの依存心が皆強過ぎんじゃねーのかよっと。
今呼称Click君、その昔にだって「ドンカマ」なんて名前で既に存在も使用実績もありましたよ。
尤もこれはリズムマシンとかリズムボックスとしての用途を念頭にしての物で、マルチ録音時のメトロノームの代用にされたのはそこそこ後になってからだ。
それも主に非リズム楽器を先に録らなきゃなんない時限定とかで始まって、末期にだって曲終端まで鳴らしっ放しなんてのは稀だった。
ポピュラー系の録音StudioにはPiano教室みたいに必ずしもメトロノームは常備されては居らず、♪=125って実際どれ位だったっけなんてなった時にやはり代用してたってのが主だった。
今だとよっぽど風変りなハコじゃ無い限りPCが必ず置かれてるし、スマホを持ってる方が当り前だからテンポ確認器具が無いなんて想像し難いだろうけど。
だから駆けっこで言ったら位置について・ヨーイ・ドンをしてただけで、マラソンのペースメーカみたいな使い方してた訳じゃ無いのよ。
そりゃ切り貼り編集するんなら全部同じテンポになってる方が良いけど、それならサンプリングやループで構築してくのと実質的に同じだよね。
その際問題にすべきなのは、せめて奏者自身でやんなきゃ駄目って処ですぜ。
そうじゃ無いならソースは達人のの方が良いに決まってんのに、何でヘボい演奏自体ををロクに改善しないで他所の誰かが無理に整えなきゃなんないのかワシャさっぱり分からん。
もしヨレが嫌なら仮に結構叩けたりしたとしても、もう打込みにしましょうや。
<つづく>
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