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2021年1月 4日 (月)

音楽備忘録508 魔改造悲喜こもごもⅡ-㉘

ちょいと初心に帰るでも無いが、魔改造の材料の基本は廃品である。(少なくとも杜撰大王流では…💦)
なんて断言する必要があるでも無いけど、俺はエコの核心って各個人レベルでのリサイクルなんじゃないかと思うんだ。

世間の全員が一切何も壊さず、ゴミ出しの分別で絶対ミスらないってんなら話は別だけどさ。
幾ら専門の所でのリサイクルを向上させたって、そこから漏れるヤツは手付かずになっちまう。

俺はレジ袋廃止に疑念があるが、実際に暴風とかで敷地内に飛来して迷い込んで来るのの量は以前とちっとも違やしない。
これがある意味ルールを厳しくするのでリサイクル率を上げる方法の、限界を示してる様に感じられる。

要は「北風と太陽」みたいなもんで、もっと廃棄作業が簡単になる方が効果があるんじゃないかってね。
例えば非現実的的な極論ではあるが、もし道路自体が全部灰皿だったら道端の吸い殻ポイ捨てっての自体が消滅するわね。

この辺で予告した本題の方へ寄せてくが、その他にも近年になる程所謂「潰しの利かない製品」がどの世界でも増えてるのは気になる処だ。
例えばちっとも深い意味も何も無いが、今これを書いてる目の前にある作り付けの木製棚は廃スピーカの箱だ。

Studio内に自作した分のはコンパネを買って来て作ったが、箱の形を維持させるのに薄目の合板はかなり不便だった。
かと言って板厚を増やすと1にコスト2に重量、3にその分収納スペースを食われちまう。

結局はどっちのでも必要箇所にはお得意の!?アルミL型アングルで補強となったが、廃スピーカ箱活用の方が工程数は少なく済んでいる。
但しこれにも条件があって、それが昔の普及品のだったのが大きい。

それなりに立派な外観に反して板厚が12mmしか無く、でもその割に角の結合部が頑強だった。
加えてバッフル板がかなり貧弱な奴で、少なくとも技術的には切り抜くのが難しくは無かったのだ。

ってこれスピーカの箱としてはホントは殆ど最低なんだけど、近年のが小柄の癖に変に俺みたいにゴツくなっちゃったのは無理してる部分もあるからだ。
原理的に容積に余裕があれば各部に掛る圧力も分散して減るんだが、極小状態にすれば過酷になる。

オーディオ用の場合は「箱鳴り」回避には高剛性な程確かに有利だが、キャビネットに石でも使わん限り木でどんなにゴツくしたって軽減しか出来ない。
それからすると古い楽器Ampのみたいに「上手に共鳴させる」方が有効なんだが、その方面が分かる者がメーカ内で減った可能性が高い。

これプラス今は木箱の機器自体がほぼ絶滅してるので、この点では廃品獲得もほぼ途絶えたと看做せる。
けれど廃品を材料として扱うのに樹脂系のよりゃ木の方が適してて、概述の如く量販ケースの規格に合わない中規模以上のサイズのには今でも適正があるのは変わらない。

宅実績ではそんなにシールド性の要らない機器のフロントパネルで、2~3の実績がある。
これの利点は厚さが薄目でもその割に金属や樹脂より「ベコベコしない」処で、それ等の出本は廃家具(所謂カラーボックスの裏側つまり背面ベニヤ板)だ。

更なる利点は塗装等の自由度の高さ、あわよくば木目印刷のしてある側を利用出来たらそれすら不要になったりもする処だ。
樹脂系の板だって余計な穴や凹凸が無かったら似た様なもんだが、廃品からその様な部位が採れる事は滅多に無い。

上記事情から樹脂系の廃品ってのは厄介者で最初に量産する際はメリットが格段に多いが、2次利用度の低さからすると反エコの代表格とも看做せる。
それからすると特に部品として買う場合、破損個所の補填以外等では後での始末が悪いので非推奨だ。

因みに量産時に樹脂系がメリット大なのは形状の自由度の他、いきなり求める形で作れるからだ。
製作工程の減少はコストへの影響も大きく、但し実際の貢献は売値の低下より儲けの増加の方が主体の様だ。

個人で工作する際はワンオフもしくは少量生産が殆どなので、量産メーカの手法は参考にはなってもこの面での貢献はほぼ無いと考えときませう。
この実態がどちらさんでも公表されるのが少ないから、意外と知られず気付かれずの事が多いと感じられる。

外装が家具とかっぽ過ぎるとどうしたって電子機器らしさに乏しいから、その存在が埋没気味になるんだろうな。
趣味性からはどんな材をどう使ったって一向に構わないんだけど、実用性とか一旦こしらえた後の応用性も配慮したらこんな感じになるんじゃないかなぁ。

<つづく>

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