音楽備忘録536 魔改造悲喜こもごもⅡ-㊷
失敗談も包み隠さないのがここの売りのつもりだが、それにしてもシリーズの次の回で断念するのは異例の早さか。😅
それでも諦めたのはLED照明の方だけだが、これには新たな発見が大いに影響している。
そもそもが杜撰大王だとは言え、今回のは流石に一寸想定外だった。
何がったら器具フレームのアルミ型鋼押し出し材の厚みが、驚く程薄いのが判明したからなのだ。
具体的には素手でいとも簡単に変形させられる程で、そんな変形し易いので良くも型鋼として作れたもんだ。
こっちの経験量の多さが仇となって既成概念に捉われたフシもあるが、放熱性能に直接響くもんだからこそ予測出来なかったね。
ここでプチ予備知識を付記しとくが、あまり薄いとすぐに熱が伝わってくれる代わりにどんどん熱くなって行っちまうだ。
かき氷とかとジュースに入れるの、果てはオンザロックに入れる氷の事を想像して貰えば分かるかな?。
かき氷のは口に入れて早目に溶けないと呑み込めないが、オンザロックのは飲み終るずっと前に溶けては温くなっちゃうでしょ。
んで半導体とかの放熱には氷ならオンザロック用のみたいなのの方が向いてて、連続稼働してる内に際限無く温度が上がったら困るからだ。
だからって全く板部分の無い塊では、表面積≒熱放散性能が不足しちまう。
が熱が①熱源→②放熱器→③空気と伝わるのに多少なりとも時間が掛るんで、②から③が済む迄の間極一時的だが蓄えていられる必要もあるのだ。
天井照明として軽いのは取付でも安全面でも有利だけど、この様子では少なくとも余裕なんて無さそうなのは間違い無い。
連続稼働させてても外部表面温度は素手で触れる程度だったんで気にして無かったが、電源基板の収納されてる内部温度は外よりかなり高かって早死に繋がったとも考えられる。
して詳細へ進めてくと手持ちで賄うには駆動電圧を下げたく、それには前述の如く素子基板の切断・分離が必須。
次にそうするとそれへ繋げる電線の通り道を確保するのに、アルミフレームに穴開けも必要となる。
それが元の状態で放熱がギリギリって事ぁ、小さな穴だろうと素子基板の絶縁の為の僅かな切り落しだろうとかなり危険な可能性が高い。
もしそうするなら追加の放熱策を講じねばならないが、それに適したアルミ材等が手持ちに無かったのだ。
魔改造だから継ぎ接ぎもアリとは云え、放熱性能にバラ付きが出てはいけない。
それには端材の集合体でも実質的にほぼ同一条件で、全長120cm・巾10cmを満たせないと始まらないんでね。
只不幸中の幸いとしては元が明る過ぎだったんで、半減でもどうにもならん程暗くはならなかった処。
尤も読書等を安全に続けるには追加照明が居るが、その手のは諸事情から割と手持ちに恵まれていた。
これ等から暫くは半減したままで諦めるしか無くなったが、それでも全く弄らないで済む訳には行かなかった。
それは構造上の都合からで、2本内蔵されてるLED素子基板の夫々が山形に配置されてたからだ。
こっからプチ予備知識Ⅱとなるが直管型蛍光灯等の細長い照明器具は、一般施工例だと部屋の長い方に器具の長い方を合せるのが普通。
見栄え的にもその方がしっくり来るが、しかし実用上の明るさムラからするとそれでは実はあべこべなのだ。
上図左が一般的な配置で右は見た目は変で落着かないが、部屋に出来る暗い処が少なくなるのは右の方だ。
俺がこれに気付いたのは防音室の蛍光灯具(今はLEDの球に交換してるが)で、部屋内の長手方向の照度低下がかなり大きかったからだ。
部屋の真ん中では充分明るいのに、隅に置いたDrumsetの足下なんて随分暗くなっていた。
斜め向きの影の出来易さでは確かに普通の位置の方がその領域は少なくなるが、灯具直下から外れればその限りでは無い。
結局は到達光量が少ない方が影も濃くなるんで専用のLEDスポットライトを追設したら、太鼓の練習時に今度は部屋の灯りが不要となった位だ。
なので今回案件の器具も健全時は上図右みたいに取付けてたが、素子山形配置で片方だけとなると切れてる側の奥が暗くていけない。
それよか従前が丁度頭の真上に器具が位置してたんで、視界の左右に常時明暗があると視力に悪影響したらおっかない。
普段壁の長い方を向いて座ってるんで、背後側が多少暗くなっても平気だし。
そこで折角発見した知見!?を敢えて反故にして、上図左の様に取付け向きだけ今回変更したのだ。
その結果は器具から遠い場所程以前より暗くなったが、もしかして普通の位置って光量不足のを念頭においてそうしてたのかなぁ。
<つづく>
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