音楽備忘録511 パートのリズム調節⑦
音程でもリズムでも本人意識と実際で、その差が大き目だったらそれ用の訓練は必須だ。
けど中々上手く行かないからってClickに逃げちゃったら、それ迄に費やした時間は浪費になっちまう。
各自により適した練習方法ってのもあるんで自分で見つけられなかったら、例えば従兄の所へ行って習うのなんかも良い。
でもそれはそれとして先に頭に置いといて欲しいのがあって、それはガイドが無い時にこそ大きく外れない様に持ってかなきゃなんない処だ。
普通だと最初はガイドとあたかも一体化する様なのを目指すだろうし、それ自体が無益じゃないのも確かだ。
けど打込みだけでも音楽が作れる今となっては、機械になら合せられるなんてな実は幾らも意味をなさなくなってるのだ。
表面的に考えりゃハイブリッド演奏に慣れてるとオファーの機会が増えそうだが、それがホントに重要だったのは「機械だけじゃ賄い切れなかった」昔の話しなんよ。
そういうオファーを出す側にとっちゃ最早オプション扱いで、試しに頼んで気に入らなかったら没にしても向こうは大して困りゃしない。
で例えばずっと機械で演ってて売れ出して今度は生でも演ってみようかとかなった時、その人達の中には何時もあった機械が無いからてんてこ舞いかも知れない。
そんな時にこそ普段「ガイド無し」で演ってる連中に真のニーズが生まれるってもんで、特にリズム楽器を担当してるならこれは重要だ。
ある程度機械と違っても他人から分かり易くて合せ易かったら、それでってぇかそれこそが良いんでゲスよ。
過去の達人グループではよく○○はメトロノームみたいなんて語られてたが、今物理的に分析すると幾らもそんなじゃ無い人も少なく無かった。
でも奏者も観客もリアルでそこに一緒に居た者に、そう感じられてたのは紛れも無い事実なのだ。
より正確な方が良いに違いないが、それより実用性が大問題なんだよね。
例え正確無比でも今何拍目なのかサッパリ分からない様なのだったら、そっちの方が遥かに困るからだ。
前回愚痴ったのなんかもそれの1例で、「大巾な予定変更を強いられる」とかが問題なのよ。
太鼓の従兄はそんな一寸独善的なの以外では、正確さや合図等は当初から結構良い口だったよ。
実際あまりにも不安定な相手だと、常に合ってるか意識しなきゃなんないから草臥れて大変だったし。
けど頼り無さそうでいて思ったよりゃマシって方が、想定外に出くわして面喰ったり手に負えなくなったりはしないで済む。
寧ろこれは安心して身を委ねられそうと感じて、油断し過ぎただけかも知んないけどさ。
そんな訳で機械より機能の多い!?過去称人間メトロノームを、「ガイド」なんて表現してみたのだ。
機能の多いってな「状況により柔軟に応じられる」部分についてで、例えば完全に皆がつっかえちゃったら「仕切り直し」しちまうとかだ。
これのし易さには役割分担等から順位があるが一般的編成だと、Drummer→Bassist→その他のパートとなるケースが多い。
混迷中での分かり易さとしては最大音量の影響が大きいから、Drum単独でテンポが見えやすいオカズなんかを入れてやる手がある。
一方で比較的単調な伴奏の途中で迷子になってる際なんかは、Bassで導入インプロを噛ましてやるのが効果的だ。
それ以外の楽器でも不可能じゃ無いんだが、問題はそれを「ガイド」と認識して貰えるかだ。
普段から自由度の高いパートだと当人は示唆したつもりが、周囲には遊びと思われてスルーされたりもするからね。
実は大昔これを悪用して、俺としては他愛も無い!?悪戯をした事もあったっけ。😅
その時はGuitarの3ピースだったんだけど、Guitarが旋律担当中は曲のコードを口でしか設定出来ないからさ。
言われたのを聴こえなかったフリして「しっかり繋がるフレーズ」で、勝手にドンドン転調させてって…。
テンポと小節数は弄らんからDrummerには無問題だし、Guitarも伴奏を聴いてから弾く分には何とかなるって意地悪なパターンだ。
昭和だったから無事なだけで令和の今やったらハラスメント認定されるだろうけど、テンポはDrumがリズムパターン等はBassが最終的なイニシアチブを有してるのの端的例にはなりそうだ。
<つづく>
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