音楽備忘録509 パートのリズム調節⑥
前回は当時の自分の心情に従って「常識の違い」なんて書いたけど、実際はせいぜい風土とかの違い位程度かな。
ブラック全開で吠えちゃうと正直若干の地域格差とも看做せるが、余程でない限りそんなのプロを目指すんなら圏外だ。
強いて言や情報獲得には少し差があるだろうが、簡単に知れる事だけで足りるなんてのは先ず無いのだ。
私的にリズム案件で重要と考えてるのは「度合い」みたいなので、例え今の自分がどんなに足下にも及ば無かろうと象徴的なのを目標にしないと損だ。
初心者にとっちゃ差がハッキリしてる方が違いが分かり易いし、例えばもっとFunkyにしたかったら今よりどっちへ向かえば良いのかとかさ。
もしか度が過ぎて極端なのしか出来なくなったらと心配かもだけど、人間のとは一寸違うにしてもニュートラルでは今では機械の方が遥かに上等だ。
それからすると「癖が強いのに合せ易い人」になるのが最高で、それにはどうしても「色んな相手」とのセッションは避けて通れない。
当然人数だって多い方が良いけどそれよりも、全くタイプの違う人との体験の方が大切だ。
今はコロナで厳しいが一方的なリモートより生の方が適してて、それは相手の気持ちを訊いてみたり出来るから。
加えて余程の独善者以外は「相手次第」で少しは変化するもんで、但しリアルタイム合奏で無いとこれは露呈し難い。
っと言っても現状のネットではタイムラグ面が非対応で、暫くは個人で奮闘するしか無さそうだ。
けどそれでも「どんなのと合わせてみるか」の重要性はそのまま残ってて、私的にはClickが使われてる物はこの用途ではお話しにならない。
今の時代普通の人はスマホは必ず持ってるもんだから、その方面の訓練は無料アプリのメトロノームで事足りる。
ここで諸君に問うてみたいのがLiveでのClick使用についてで、それも自分達以外に音源を鳴らしたりしない場合だ。
ハイブリッドの場合昔はテープ・今はPCとかの違いはあろうが、基本的に人が機械の方へ合せなきゃなんないのは一緒だろう。
本日のブラック第2弾としては「口パク君」には必須だが、普通は不要だったらClickは使わない筈よねえ!?。
んでその時こそ奏者の俺言い「リズム力」が問題になる訳で、仮にLiveがその人達にとってどんなにオマケでもあんまり酷いと憂き目を見るのだ。
高級な方には疎くても低級な方には自信も体験も豊富なんで吠えとくが、単に速くなり過ぎたとかじゃ済まない諸問題がにわかに出て来るのよ。
一番厄介なのだと速弾きが苦手なのにどんどん速くなっちゃう奴とかで、要するに自滅の道をひたすら邁進しちまってたとかね。
次に迷惑なのが自分は平気だからって勝手に速くする奴で、極初期の太鼓の従兄にはこの傾向があった。
件の曲はかの有名なDeep PurpleのHighway Starで、あのIan Paiceの超速Single Strokeがすぐに楽々出来ちゃったのは凄い事ではありましたよ。
けど他楽器パートでは連打じゃ無く音程の動くのが一杯あり、そうなった場合Bassが最も被害が大きかった。
本邦一般認識では只の8分音符の連弾みたいだけど、ホントに単純にずっと同じ音だけにしちゃったらRoger Gloverのフレージングじゃ無くなっちゃうんだ。
他のHard系のと彼の最大差がそこで、その象徴的なフレーズはテンポの適正範囲がかなり狭いんですわ。
Ending部分でのプチフレーズも「曲の〆」としては結構重要で、これも半ば無視されてまだ途中なのに独裁Crash鳴らされてハイお終いなんて…。
尤も従兄と俺では雛形に差もあったらしく、あっちはLive In JapanのでこっちはMachine Headのってのもあったみたいだけどさ。
強いてⅡでそんなら何で歌(従兄はVocalの方が太鼓より先だった)はStudio版かってのが突っ込み処で、こっちもハモる都合ってのが一応あったんだけどなぁ。
ってもしかしから今風に行ったら両者コミュ障だったのかも知んないけど、もし速くなっても少しだったら何とか付いて行けたんだけどね。
<つづく>
« 音楽備忘録508 魔改造悲喜こもごもⅡ-㉘ | トップページ | 音楽備忘録510 魔改造悲喜こもごもⅡ-㉙ »
コメント