音楽備忘録516 魔改造悲喜こもごもⅡ-㉜
今回はお題から逸れる内容も含まれるが、年齢から来る決断の必要性とかも少々。
けど前回内容と密接にリンクしてて、それは6550真空管に依るBassサウンドがキッカケだ。
何歳迄生きてるか不明となれば、老後資金の心配は避けられない。
と同時に弾けなくなってから買いたくなる位だったら、多少失敗してでも今の内に試さないとホントに無駄になっちまう。
俺自身も含めて若い頃ならいざヤバそうな兆候が見えたら、その時になって速攻で買えば良いと思っていた。
が実際に50を超えてみると、試すのに掛る時間が昔想定してたのじゃ全然足りなさそうなのが見えて来た。
それで従兄にも死ぬ迄に必ず体験しときたいのがあったら、もう待った無しで行っちゃわないとなんてしきりに吠えてる処だ。
ここら辺で脇道だがお題へ寄せてくと現況で6550Bassサウンドを獲得可能な最短距離は、Ampeg SVTの球のヘッドを中古で入手する方法だ。
6550のは今でも複数メーカから出てはいるが、ニーズ的に少数派なんで割高だ。
って元々そもそも球自体が他のより大昔から高価だったし、そんなの使わなくても出力は足りる方が多かったんだけどさ。
それで本邦ニーズにはそぐわなさそうなのに一時期SVTはブームになったお陰で、比較的値崩れしてるみたいなのだ。
それを目の当たりにするとかなり迷うが、確証が持てない限り手を出せる身分に無いって感じなのだ。
これ迄の体験からすれば間違いは無い筈なんだが、やはり今一度試してからにしたいと思っちゃった。
とは言えコロナ禍の最中だし幾ら齢取って図々しくなれてたって、全く買わない前提で試奏させて貰う勇気は流石に湧いて来ないよ。
ってのもオリジナル仕様のスピーカを使う気が無いのも大きくて、過去の一時期には38や46cmのエンクロージャと組み合わせてたのもあったが今はもう見掛けなくなっちまった。
それだって元はSVTでも石のとの組合せの為に生まれた物らしく、「そっちに繋ぎ替えてくれ」なんて最悪の客になっちまう。
そうして日々ヤフオクの動向を眺めては溜息を吐きつつ、取敢えず製作中の球プリが完成して試す迄はと無理に言い聞かせている。
が段々効力が弱まって来て怪しくなった処で、ふっと変な方法を思い付いた。
それは魔改造の前段階にあたる「魔発想」ってなもんで、球プリが完成すると手持ちだけで試せる道があったのに気付いたのだ。
楽器PA用として昔からパワーAmpだけなら6550のを既に使ってて、それの出力をBass用エンクロージャへ繋いでみてはどうかってのだ。
全てが最初から楽器用のとは当然差があるだろうが、別面では大きなメリットがあった。
それはプリを他のへも繋いで試せるので、プリとパワーの好みを分けて体感出来そうな処だ。
本家本元のにもPre Outは付いてるが、もしパワーAmpレスにするならLine Outの方しか使えない。
そうするとパワー段へ行くのとは何らかの違いが出て当然で、結局はSVT内蔵の以外のプリが無いと「SVTのパワー段だけ」の音を正しく判定する事も出来なかったね。
運が良きゃモノホン買って繋いでハイオッケーになるやもだが、駄目だった際に次の手を打つ為の資金は減っちゃうからねぇ。
そんなこんなで魔改造の成功度を左右する要素に、その発想(アイデア)自体の質なんかが大きな影響があるのを改めて思い知った次第で御座居。
俺ん処での魔改造ってその殆どはジグソーパズル的労力が中心なんで、結果が五里霧中のままでは重い腰が上がっちゃくれない。
尤もそんじゃよっぽどスキルが無きゃ駄目かったら全然で、要は転んでも只では起きぬ状態を作っとけりゃ良いのだ。
<つづく>
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