音楽備忘録488 魔改造悲喜こもごもⅡ-⑱
今回は工作スキルの重要性に言及するが、今丁度「実物完成」の為にそれで少し草臥れてる処なのだ。
上手な魔活用が出来ればそんなにハードルは高く無いが、かと言ってこの手ので避けて通れる道は無い。
難易度から行けば素人向けのキットが一番楽でその次が所謂新製、残念乍ら最後が魔改造だ。
で観念論から離脱して今体感したのへ進めると、鉄板フレームへの電子回路基板の取付がその1つだ。
キット以外では最低限「穴開け」作業は必須だが、これは材質の影響が大きい。
加工し易い材を用いる程簡単になるが、耐久性や電磁シールド等の都合を考えるとこれが相反するのが多い。
それプラス本項での最重要事項は何たってコストで、廃品活用率を上げようとすると樹脂系のは低割合になりがちだ。
私的にはレジ袋案件より樹脂製機器類の方が大問題だと思ってるが、やはりリサイクル性の悪さで樹脂は群を抜いている。
レジ袋は俺にとっちゃゴミ出し袋だったから一寸不自由してるが、そんなのこそ誰にでも出来るイージーリサイクルだと思うんだ。
結局ゴミになるとは言え一切無改造で次の使命をまっとうし、1袋で2つの仕事をしてる善人なのにねぇ。
でもオーディオとかのケースじゃそれがプラだと、一般人には自らで他へ転用なんてほぼ不可能だ。
これが我魔改造界(そんなのあるんかいっ!?)ではもっと問題で、加工は楽でも転用の利かなさは致命的だ。
そこで一般的には入れ物だけ新規購入するのが普通だが、それでは魔改造の本道からは少し外れるのだ。
とか言っちゃって変にエコぶっちゃったけど、買えなきゃ作れないを唯一打破可能なのがこの道なのである。
そこで各自への適正判定みたいなのへ進めてくが、先に考えるべきは「頻度」だ。
たった1つさえ作れれば当面事足りるんであれば、なるべく「工具類の要らない」手法を選ぶのが良い。
ストンプみたいな小規模なのだと穴開け加工・塗装済みのも沢山売られてて、上手に探すと意外とお安くなってたわ。
中には素人では殆ど無理なオサレな外装のなんかもあって、そんなのだと寧ろお買い得でしかない。
これでの唯一の留意点ったら「中身を入れ物に合せて作っとく」事で、それにはケースを先に買って手元にある様にするのが良いだろう。
更にその中での課題ったら「入り切るか」だが、充分な余裕を見とけば大抵は大丈夫だ。
次に最小限にコンパクトに纏めたいとかなって来ると未加工の新品ケースが適してるが、この段階でもプラやアルミ製のにしとけば加工はそんなに大変じゃ無い。
但し最低限の工具は必要になるんで他で工具の必要性が無い場合、最低でも年に1つは何かこしらえる位じゃ無いと却って割高になる。
これ等の何れの制約も受けないのが廃品フル若しくは主活用となるが、上記事情からプラやアルミより加工が大変な鉄等のが割合的に高くなって来る。
又加工性の他にも機器に依っては強度や耐熱性等の都合で、金属を避けられない場合もある。
そうして考えて行くと金属工作の完全回避は、頑張っても限定的なのに気付けるだろう。
只頭ごなしに敬遠しなきゃなんない程何でも大変とは限らず、素人若しくは専用装置無しで困難なのは金属板の正確な折り曲げとかだろう。
これはかなり薄目のなら力は不要だが、幾ら薄いっても厚みはある。
この厚みのせいで曲げると寸法変化を起こすのと、通常曲げた外側を完全に鋭利な角には出来ないのが要点だ。
なので裏を返せばそれさえ避けられればハードルはかなり下がり、俺の場合はその位の加工段階のが多い。
加えてそれ故単に曲げるだけのと箱状だとかにするのでも随分違って、構造は複雑化するし繋ぎ材も必要になるが平板を組合わせて凌いだりする事もある。
この方法の利点は寸法の正確さを得やすい処だが、他にも固定ネジの場所の位置選択が増えたりもする。
因みに私的には繋ぎ材にはアルミL型アングルを使う事が多いので、イメージとしたらアルミの骨組みに鉄板を貼った様な状況だ。
尤もそう簡単に上手くは行かないが、何時も1番に狙ってるのはケースの転用だ。
現在製作中の球Bass Preampでは珍しくポータブル性が重視されるので、大昔友人から貰ったテープエコーのを転用すべく改造中なのだ。
<つづく>
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