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2020年12月19日 (土)

音楽備忘録492 魔改造悲喜こもごもⅡ-⑳

したらばボチボチ金属加工の方へ戻ってくが、ここでは当然そんな本格的なのは扱わない。
筆者の技術力だって疑わしいが、それ以上に大いに関係するのが工具の問題だ。

せめて彫金の趣味でもあるなら別だろうが、普通は大したのを持って無くて当然だ。
しかしそしたら全然何も出来ないかったら必ずしもそうでも無く、限度はあるが工夫次第である程度迄なら弄れるのだ。

尤も鉄鋸・ハンドドリル・ヤスリ位は最低限必要だが、これ等の内鉄鋸以外は他の工作でも使われる道具だ。
ではこの手の金属加工で一番ニーズの高いであろう穴開けから行くが、労力的には電動の方が確かに楽だ。

が位置ズレを嫌がると、電動工具は慣性モーメントのせいでこれが起き易い。
所謂「ボール盤」等はこの手の問題を解消する意味もあっての存在で、俺の場合だと経済面以外ににも置き場所等の関係で不所持のままだ。

穴開け工具の優先順位を考えると、自由度の点ではドリルが非固定な方が応用範囲が広いのもある。
とは言え手回しではすぐに草臥れるし、回転数が遅いから時間もタップリ掛っちまう。

だが「勢いが無い」お陰でちゃんとポンチで凹ませときゃ、位置ズレはかなり起き難い利点がある。
それでも何しろ人力であるから口径が大きくなるともっと大変だが、体験的には2mm以上のはそれより小径の下穴を先に開けといた方が好結果だった。

これは手動・電動のどっちでも共通で、やはり「滑り易い金属」の場合凹み程度のガイドでは不足する場合があるからだろう。
又勢いに関してはそれが威勢良い程反発力も大きく、余計な処へ傷を付ける可能性も高かった。

んで工数としては下穴無しで一気の方が楽と感じるが、大穴を開けるにはその分力も必要だ。
それがもし精度を気にする場合は仇となり易く、仮に同じ位力を使うとしてもコントロールの方へそれを振り向けられた方が好結果を得られるのは自明の理だ。

それと付けたい部品が大柄だったり角型のだったりすると、どうせドリルだけで済ますのは困難になる。
径の大きいドリル刃は必然的にその刃のネジネジも大柄になるから断面が粗くなるし、ドリル本体もデカく重くなってしまう。

それ処か宅みたいに消耗したドリル刃を無理延命させてたりすると、少しづつ広げる作戦を取らないとそもそも中々開いちゃくれなくなる。😓
けどこれって裏を返せば低負荷な方が消耗が少ない証拠でもあるから、実は体力より精神力を要する作業と覚悟しとくのが宜しい様だ。

これは次の切る作業についても同様で、力を掛けて急ぐ程その切断面が荒くなる。
荒くなるってば粗くなるのはヤスリ掛けも一緒で、よくサンドペーパーの番数を順番に変えてくのなんかと同じだ。

因みに機器内部って普段は直に触れたりなんかしないから、メーカ製のでも尖ったまま未処理のなんかもたまにある。
が俺は未処理には反対で、怪我以外にもリスクがあるからだ。
電線や他部品が擦れたりした際、それではカッターナイフを当てたのと近似になったりする。

そこでプチ実態調査みたいなのをしてみると、見た目・感触は尖ってても完全未処理なのの方が少なかったよ。
最低でも所謂バリ取り位はされてる方が多く、ホントに「切ったまんま・削ったまんま」になってるのはそんなに多くは無かった。

これも工数としたら省けた方が減って楽だが、ヤスリ掛け自体は角を落すだけ・一寸丸めるだけだから労力は幾らでも無い。
しかも最低基準は切る道具より尖って無くなりゃ良いんだから、そんなに完璧である必要も無く大雑把でOK。

因みに角穴の必要性に対しては切抜きが真っ先に浮かぶが、糸鋸や鉄鋸ではその刃を支え張力を与えるフレームが支障し易い。
しかも最初に刃を通すのにどうせ下穴も開けなきゃなんない等、どの道切る作業だけにはならない。

なので仮に切りっ放しで良いからヤスリなんて要らんと思ったとしても、最低限○と□の2本位は持つ事になるだろう。
その代り上手に丁寧に扱えばドリル刃よりかなり長寿命なんで、大した値段でも無いんだからそんなに嫌わないでねっと。

専用工具や設備が整ってたらどうか分かんないけど、手間さえ変にケチらなきゃそれなりの加工をするのにそんなに大袈裟な工具なんて無くても可能なのだ。
それから最後に「騒音」について付記しとくが、やはり剛力・高速なの程これは大きくなる。

もし毎晩夜中に2個づつ穴開けなんて思ったとしたら、電動ではウルサくてとても実施不可だ。
尤もポンチは打撃音が出るから深夜は先ず無理だが、手動・人力主体には作業可能時間帯の拡大も含まれるのは見逃せないですぜ。

<つづく>

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