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2020年12月29日 (火)

音楽備忘録502 魔改造悲喜こもごもⅡ-㉕

今回はエレキザグリ部シールドの件第2弾として、メーカのを中心に実際どう処理されてるかの話しをしよう。
現在主流且つ多数派なのは巾広アルミテープ若しくはその類似品使用で、ほぼ必ず施されてるのがピックガードの裏側若しくは裏蓋裏だ。

っと云ってもこれには開発年次の古い機種も含めてで、取敢えずは歴史に従って披露してこう。
昔々はテープってな今以上に「臨時用」の存在で、糊の低性能のお陰で直に剥がれちまうもんだった。

加えて金属を薄くする技術力も低かったんで、初期のシールドの材は真鍮(ブラス)や鉄の板が主流だった。
今時「クッキーの缶」なんて言ってすぐイメージが湧くか心配だが、ラップやビニール袋が主流になる前は缶詰とかの缶ってパッケージの王様だったんよ。

それでか薄板金属のプレス加工は割と普及してたみたいで、Gibsonのボリウムとトーンポットのザグリでは部品は缶入り状態だった。(材は真鍮)
Fender系では表裏の真鍮板は貼ってあっても横の無いのが当時はデフォで、採用PUの違いからして対G比では若干無神経(オッと失礼)だった感じ。

その当時で大変だったのはテープや導電塗料じゃ無いから、ザグリ若しくはそれ方面の形状が複雑だともうお手上げだった処。
但し今みたいな高感度状態で使われたりしてなかったから、シールドが不完全でもずっとノイズが少ない時も多かったろう。

これに絡めて現代でも共通事項なのは、何処のシールドがより重要なのかだ。
Guitar類の場合ほぼ例外無く、演奏するには奏者の体に接触するもんだ。

それからすると人体には金属板程のシールド性能は無いが、全く何も無いよりゃちったぁノイズを遮断してくれる。
一方楽器の表側は手や腕位しかガードが無い訳だが、それ以上に電磁気特有の一寸変な性質の影響が大きい。

電気的にグランドと繋がってる弦やブリッジ・ペグとか、何かの金属部分を触れれば「人体アース」のお陰でノイズはそっちへ逃れてくれる。
もしずっと触ってて貰えたら本件では楽だったんだが、弾く都合で必ず離れる瞬間が出来るのは無くせない。

そればかりかもっと厄介なのが「触れる寸前」の近接状態時で、その時にノイズが最大になるのだ。
近くても触れて無い→非共通グランドとなってて、後者のせいで専門的には「電位差」のある状況にあるからだ。

又更に面倒なのが非導電性のツマミを使ってるヤツで、奏者認識では触ってても電気的には非導通となってるのなんかだ。
これ等から「触りそうな処近辺」ではシールドしとかないと駄目で、ポットやSWとか出来ればPUの表側は対策してあったのが多いんだ。

実は今だってテープでもアルミより銅とか、テープより板の方がシールド性能は高い。
導電塗料では高価な高性能のだったら全く遜色は無いが、塗ムラがあるとそこが弱くなるしムラを完全排除するのは不可能に近い。

では形状都合からかなり苦しんでもこれを優先するのが最善かったら、そうなるには条件が付く。
その条件とは「隙間が無い」事で、しかしこれは電線を通す穴なんかを無くせないからかなり厳しい。

そんな処からザグリが単純形状の処は金属箱、全部やろうとすると複雑過ぎる処はそれを部分的にする代わり間の部分にはシールド線を使うなんてのが第2段階だった。
それがより量産化させなきゃなんなくなるに際し障害化し出すが、それはザグリの加工精度等の問題だった。

加えてボディ形状の自由度からしてもザグリは全部共通形状では不便となり、使えるテープや塗料は出て来たもののコストカットで最低限が主流にになっちまいやがった。
私的には最新のに疎いんで何だが案外全施工されてないのも多く、やれ高級なケーブルだの何だのって言う前にチェックしてみた方が良いんじゃねって思うよ。

<つづく>

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