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2020年12月18日 (金)

音楽備忘録491 楽器の音程調整①

今一度楽器の調律やチューニングに付いて考察しようって新企画、最近はデジタルのが増えたから心配無いってホントかな?。
正解はアナログのみたいな手間は要らなくなってるけど、全く不要になんかなって無いですよー。

って中には調整不可なオモチャ仕様になっちゃってるのもあるけど、基準周波数が周りのと違ったら合わせるニーズは残存しとるがね。
弾きたいだけの人にはチューニングって面倒でしか無いけど、そんな方には一度「調整困難な楽器」を体験するのをお勧めさせといて頂きやす。

そう言うからには俺は体験ありで本件に該当する今回の生贄機種は、多分再掲だが宅にあるエレピCOLUMBIA(日本) ELEPIAN EP-6Cだ。
以前述の如く主伴奏用にはデジタルより実機の方が向いてるから使用継続中なんだが、これのメンテにはずっと困窮されられている。

その内今回の音程微調整について披露すると、こヤツの調整方法がとってもアブノーマル且つ変態的なのだ。
発音源はオルゴールと同じ金属リード(鉄か真鍮の細長い板)になってるが、その先端に山盛りにされてるハンダの量がこれを支配しているのだ。

ハンダ付けスキルさえあれば調整自体は可能なんだけど、まさか毎回そんな事やってられないしねぇ。
尤もネジやピンみたいに勝手に回ってズレる心配が無い点では良いんだが、必要に迫られて削った後に適量だけ増やすのがとっても大変。

実質的には余計に盛っといてそれを削って合せるしか無く、例えばこの1曲でだけ一寸ズラしたいなんてのには非対応と言って良い。
俺が数回しか習ってないしとても面倒なPianoの調律を、音程を合わせられる程度でもやる気が出るのはこのお陰なのだ。

現実としては変えられないのへ他の方を合わせて使ってるが、合わせられないのがバッティングしてないから何とか凌げてるだけだ。
本件の根底として考えられるのは合奏機会の有無で、単独でしか使われない楽器だったらチューニングなんて出来なくったって構わない。

けれどチューニング機構が付いてたら独奏不可になったりゃしないのからすると、加減が利く方が親切だ。
そもそもこの件で考えるべきはアンサンブルの状況で、完璧な演奏をしても音程ズレで台無しになっては勿体無いでしょ。

それ処かどんなに演奏技術不要ので、誰でも弾けるのでも音程ズレてたらそれでパー。
この面からすると一部の音大生お嬢さんには、嫌われたくないけど苦言を呈しとくしか無い。

親からしたら子供に下手に弄られて壊されたら敵わんとか、大元はそんな処から始まってるのかな。
それでいてそれなりに値が張るから、業者に依頼するのはかなりたまにとか…。

現代本邦の状況では仕方無い側面が多そうではあるが、頑張れば改善可能な案件を放棄させる方へ誘導してるってな全く関心しない。
小学校の義務音楽教育カリキュラムに、「合せられないと如何に大変か」を是非とも加えといて貰いたいもんだ。

特に懸念すべきは所謂音感の育成にも影響大だからで、Pianoは「音程がアテに出来る楽器」との一般認識だろうからね。
実際Guitarみたいにいとも簡単にズレたりゃしないんだけど、デジタルのみたいに不動じゃないからね。

それからしたら合唱指導なんかにはデジタルの方が安全だが、「ズレを感知する能力」みたいなのを育むには不動のばかりでも良くないし…。
厳密には仮に楽器側が不動でも、音を伝える空気様の方が常に正に流動的なのだ。

もっとシンプルに行けばPianistだけチューニングに無頓着で平気って、誰もそうは言って無いけどそんな認識を作っちゃってんじゃないの!?。
音程は狂ってるけどどうですこの素晴らしく華麗な演奏技術…って、そんなの何の役に立つのかなぁ?。

<つづく>

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