音楽備忘録496 魔改造悲喜こもごもⅡ-㉒
はてさて前回みたいなのを言い出すと、単なる批判や愚痴にしか聞こえなさそうだ。
実際手間とか面倒臭さではキッチリ設計・計画された量産品には、多くの部分で到底敵いっこ無い。
俺の場合は主に予算事情で採択してるだけだが、手作り品やオーダーメイドにだってそれでしか可能とならない利点がある。
からこそわざわざ長々綴ってるんだが、その筆頭は体験的には「惜しいの解消」だ。
EIAラック(所謂1Uとか2Uってヤツ)の規格は結構オーディオ寄りだけれど、電子回路関係のそれ以外のは特に楽器系は殆ど想定外の希少例扱いされている。
その結果「あとネジ半本分スペースがあったら収まるのに」なんて、ストンプなんかだと起こりがちだ。
この段階で素人レベルで改善可能なのは、例えばJackやPot・SW等をより小型のを探して交換するとかだ。
けれどこの方法は仮にそんなのが見つかったとしても、大抵は強度が不足気味になったりコストが跳ね上がったりする。
或は最初から最小のばかりにしてたから、もうそれでこの部分は限界とか…。
そんな際再考の価値が大いにあるのが配置や収め方で、このお題には後者と強烈な関連性がある。
本項前回で既製品利用だと基盤は基本水平、良くて垂直にしか取付けられないのを書いた。
だがもし取付部品自体を自作出来たらどうだろう、もし巧くやれたらかなり制約からは開放可能なのだ。
例えば今時この部分は金属や樹脂製が主流だが、紙や木を使っちゃいけないってルールも無い。
その時のニーズに合せられさえするなら材質の他、それが廃品からの一部活用であろうと何であろうと全くオッケーなのよ。
そんなん言うからには俺はそれが常套化してるのが露呈した様なもんだが、コスト以外の面でそうなったのの最初は概述のネジやボルトナット等の数量の差だった。
メーカ製では例えば金属板へだったら、それの穴自体にネジ山がつけられてるからナットなんて要らなくなっていたりする。
ある意味極小住宅で暮らしてるからこの方面では俺に権威でもありそうで、極限状態に陥ればネジ1本分だってそれが原因で残念でしたになる事も珍しくないのだ。
そもそもネジなんて物は数が多きゃその分組立てるに手間だし、後で緩む心配だって本数分だから少ない方が良い。
勿論極貧杜撰大王ですから当然コスト面も全肯定しやすが、必要最低限には後から何かを追設したくなった際の差なんてのもありまっせ。
それにも増してメーカ製で多数派なのがサブフレーム等の併用で、ケース本体をなるべくプラで作るにはそうするしか無い。
内蔵物が軽かったり力が掛らない分はプラに直付けで良いが、強度や耐熱性がプラじゃ足りないのは直は無理だ。
それプラス取付ネジ等を内側へ隠す事も出来るからだが、その副産物として保持位置を都合の良い処へ移動させられる様にもなる。
この位置をある程度自由に選択可能になる点がミソで、ギチギチに狭いヤツでも良く探すと別の場所に案外少しは余白があったりするからだ。
では誰もが適当な廃品を持ってたりゃしないんで、比較的身近な材を使っての基盤取付部品の自作方法から行っとこう。
コレ大昔だったら木の角材だとかもあったが、今ならアルミのL型アングルが最適だ。
最近の俺はそれを買うのすらケチって廃品からの鉄のの方が多くなってるが、鉄より柔らかいアルミだと加工が楽だしかなりワイルドだが更なるご利益!?だってある。
開けた穴へネジ山を作るタップダイスを持って無くったって、上手くやればネジ自体で山を作ったりも可能だからだ。
その際専用タイプのネジが無くても、木ネジでも丈夫なのだったらアルミの方が負けてくれるからね。
一方木切れの利用については小さいのだと強度面では不利だが、ケース内側へ木片を貼り付けときゃホントに取付けネジは1ケ所たったの1本に減らせるよ。
細かい位置決めをするにも木なら削るの簡単だし、絶縁物質だから少々変な処で接触したりしても短絡の心配が無い。
この2つは日曜大工の店で必ず入手可能で、電子部品関係の専門店に行く必要すら無い。
尤も高廃品活用度のでも所謂ユニバーサル基盤位は、通販ででもその筋の店へ注文しなきゃなんないけど…。
<つづく>
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