音楽備忘録504 魔改造悲喜こもごもⅡ-㉖
ではエレキザグリ部シールドの第3弾として自前加工の方法について記して行くが、今回のキーワードは「接続」だ。
テープだろうと板だろうと電気的にキチンと繋がって無いと効果が無いばかりか、折角のシールド材が却ってノイズ収集アンテナになっちまうからだ。
俺現況でザグリ部シールド施工で最も優先してるのがこれで、加工性以上に継続性に気を配っている。
材自体はコスト事情で少なくとも自分用のはアルミテープが主体だが、金属表面の曇りや汚れ以外にも別面由来の注意点があった。
それは薄目若しくは軟らかい材のピックガードので、経年で板が波打ち出したせいで起こる接触不良だ。
勿論当初からなるべくそれが起こり難くなる様に、ネジの付く処で接触させる様にはしてたんだけどね。
って少し説明不足かもなんでそこを言っとくと、修理や調整の都合上「シールドした部分」が密閉固定では困る。
その結果殆どので「箱とそのフタ」状態になる様にするんだが、その接合部にプラグやソケットなんて当然普通はありゃしない。
ネジで止めはするものの「押し付け合ってるだけ」だから、ネジ緩みは勿論の事ボディの木材が目痩せしたりなんかでも状態が勝手に変化してっちまう。
それでも電子部品が付けられてる側は未だ良いが、問題は何も付いて無い側だ。
体験例としては小さなゴミが間に挟まって駄目とかそんなのもあったが、では何らかの方法で電線で非部品搭載側へ接続させとくかったらそれが一寸ね。
特殊専用ペーストを使わないとアルミにゃハンダが付かないが、その代りに電線に繋いだ金属片でも付け様にも無理な場合があった。
該当箇所のボディ材の厚みが足りないと木ネジが止まり切らんし、圧着力だって不充分になるかも知れない。
この点では銅だったら解消するが、銅テープは中々お高くて尻込み気味。
又テープだとハンダ付けの熱で糊の劣化も心配だし、それ以上にわざわざボディを焦がす危険だってある。
それ等からこの件では所謂グランドループは殆ど気にしなくて良いんで、複数個所で接触させられる様にしとくのが現実的だった。
只それを案外難しくするのが「テープ巾」で、これは相反する2つの条件にも左右されている。
複数個所接触や隙間の根絶にはテープ巾は広い程良いが、極端な広巾になる程入手性が悪化する。
近所に大型ホームセンタでもあったらかなり救われるが、どうしたって非専門店の100均とかだと品揃えで不利だ。
それとザグリの形状も問題で、折角巾広のが手に入ってもそれだと上手く貼り込めない場合も多い。
そんな際はペーパークラフトの展開状態のみたいに適宣切込みを加えたりして凌ぐ事となるが、相手が急曲線だと完全にフィットさせられなくなったりする。
尤も金属板を使っても素人で専用の道具が無ければプレス加工は困難だし、特に曲線は殆ど不可能に近い。
結果的に俺の現況では通販にして迄巾広のを買ったりせず、近所で手軽に入手出来るそこそこの巾ので妥協している。
只ピックガード側の分に関しては大抵相手は平面なんで、手に入るなら大は小を兼ねるで巾広なの程良いだろう。
この辺の関係からすると「導電性の糊」が使われてる銅テープが最適で、少し値は張るが施工数が限られてたり他で使う可能性が低いんならそっちがお勧めだ。
尤もⅡで重ね貼り可能で自由が利くっても、ピックガード側でそれをすると却ってマイナスが出たりする。
重なってるのとそうじゃ無い場所で厚みに差が生じるからで、それに依る接触不良とピックガード板の波打ちを誘発する可能性が高い。
故にザグリ側も重ね貼りするにしても、ピックガードと触れる場所は必ず1重になる様にしとかないといけない。
でも上記注意点にさえ配慮しとけばアルミテープよりゃ施工が楽で、狭巾アルミのみたいに形状と接触の両方を同時にクリアする貼り方を苦慮するよりは遥かにやり易い。
又後者の手法を選んだ場合テープの折り目部で角度が変っちまう事も多く、それで隙間を無くすには材料の無駄に目を瞑る必要性が高まる。
この面を含めるとテープをアルミで我慢してもコスパは落ちるので、失敗して破棄した分の負担が軽くなるだけって思っても良いかも。
他でも色々に使う俺の現状を参考に付記しとくと75mm×10mので、当時(恐らく10年位は経ってる)で¥1,200の値札シールが貼られてた。
<つづく>
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