音楽備忘録464 魔改造悲喜こもごも㉕
ここ数回の補遺も兼ねて、漸くヲタの呪縛から開放させて行こう。
主題としては古いのの再認識と魔活用で、体験からすると例えば普及価格帯!?のに限れば予想外に今でもSpeedkingが最速だったなんてのがある。(平均よりゃチト値が張る場合もあるが…)
もし厳密に化石級のを「復元」するのであれば、当然弱点・欠点も往時のままとなる。
けれど何処かに新しいのが加わると、全体としては必ずしも過去にあった弱点・欠点がそのまま出るとは限らないのだ。
宅でのSpeedking使用に関して検証するとペダルも太鼓も昔のだけど、スタンド(Tomホルダ含む)類やヘッド(皮)は「今の物」だ。
ヘッドのタイプ自体は大昔からあったけれど、材質や加工精度等が全く不変とは考えられない。
すると組合されるのの極一部でも往時とは違ってるんだから、正確には新規テスト・検証をしてからじゃないと本当の結果は分からないのだ。
私的にはそんな処にこそホントの「お初」が潜んでいると思ってて、どんなに新しくったって市販品なら発売元の誰かは皆が手にするより先に既にやっちまってるのである。
そいつが従順で真正直な社員なら良いが万一覆面で別名称等を用いて先に漏洩されれば、一般ユーザー側は絶対的に追付くのすら無理になる。
まあこれは極端過ぎるとしても受け身なだけでは、期間限定若しくはとても脆いオリジナリティと言って過言じゃ無い事になる。
普通だと例え専門業者でも全部の部品を自作するのなんて殆ど無理だし、それからしたら楽器でも電子回路でも新規組合せこそがパーソナリティの核心になる訳だ。
電源回路にチョークを採用してみてるのも、そこに併用してるダイオードや電解コンデンサはジャンクでも丸っきり現行品だ。
俺はかなり情報に疎い口とは云えオーディオ用なら未だしも、楽器用のしかもプリでそんな真似をしてるのは他所で見た覚えが無い。
尤も当初から独自性に拘ってそうなったでは全然無く、カットアンドトライの終点がそうだっただけだが…。
しかしもし古いからとチョークを試さずにいたら、最悪はケースに入り切らないからやぁ~めたとなってたかも知れない。
杜撰大王であるから別にそこ迄コンパクトにする拘りも無かったが、チョーク不使用で入り切る入れ物が新たに見つからなきゃそれまでお預けは決定だ。
とは云え概知だったから試せた「古いの」に違いないが、数少なさそうなベテランの特権とも考えられる。
もっと掘れば各自夫々に無自覚でも他人より詳しい処がどっかにあったりするもんで、そんなのをフル活用する内に「何々流」なんて風に見えて来るんだろうさ。
さてここで一般向け商品と○○様専用的なのの、完成度に対する差異に触れとこう。
誰がどう使うか分からん前者のは最大公約数的にはなるが、汎用の文言通りなるべく偏りが無いのが望ましい。
すると大抵は1番じゃ無くても優等生みたいなのになるが、そんなヤツの強みは大きな弱点の無い処だ。
でも使用者も用途も限られて来ると、「使わない処の弱点」ならあったとしても無関係になる。
勿論想定を誤って狭く絞り過ぎると後で悔しい思いをさせられたりもするが、それよりどんなニッチでヲタな部分でも何か1点でも1番のある方が良くなって来る。
寧ろそれを獲得する為にこそ、現代だと自作や魔改造の意義が生じてるのだ。
なのでもし出来合いので満足出来るなら、わざわざそんな余計な苦労はしなくて良い。
しかし個人的には商業上価格低下(コストや儲けも含む)が避けられなくなってるんで、各個人に最適な物は昔より減ってる様に感じられる。
実際俺がこんなヘンテコな夜鍋を続けてんのだって、何たって貧だからだからね。
けど他人にカスタマイズを頼むのに人件費の高騰とか色々で、吊るし(量産品のありのまま)とオーダー品の価格差は拡大する一方みたいだ。
実際試すかは各々の事情や状況次第だと思うが、誰も皆が「買えない=即座に諦める」って思想!?に陥るのが恐ろしいんだな。
それが延々続いてったらがんじがらめになって、ホントなら一寸の事で解決可能なのすら無理だなんて誤認に繋がりそうだもん。
<つづく>
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