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2020年11月12日 (木)

音楽備忘録463 ○○のせい?④

さて今回の○○の中は、「どっちが」「先」かだ。
今更々で深紫団(Deep Purple)なんてカビ臭い例示をしたのは、過去のソースを現代に近い音質にして比較したらどうなるかだからだ。

時代毎の録音音質自体もワビサビとか味だってばそうとも取れるが、音楽自体のレベルを比べるにはなるべくそれ以外の要素はイーヴンに近い方が良い。
もしかしたらJ-POPの中にだって稀になら、無理くりコンプを取った方が上等なのもあるかも知れない。

けどそれだって昔のよりは音響的音質はマシな訳で、だから時代の大きく違うのを比較する
際は要注意だ。
これがRockよりJazz、更にClassic系となれば録音音響に依る音楽内容の聴き違いは少なくなる傾向がある。

それって恐らく「どっちが先だったか」のせいだと思うんだが、先に成立してた業界の方が主導権を持つのは普通だろう。
黎明期のRock系でプロ成りたて且つ初本式録音ともなれば、仮に変な音になったなと思ったって原因が何処かなんて良くは分からなかっただろうし。

何せ当時は民生用と業務用機器の性能差は、今より格段に大きかったしね。
故に俺等の世代位ですら達人の生音に直に接する機会が無かったら、PA前提のジャンルのは実際がどんな音なのかを知れなかった可能性が高い。

これ等からすると俺が「音楽の質」で分別すると古いのが多めに残るのは、齢のせいじゃ無いって確信が持てたかも。
そりゃ演奏に無興味で曲自体しか聴かないとか、対象の捉え方に違いがあったらどうか分かんないけどね。
俺の場合一番最初は音楽と思うんじゃ無く、単に何か「面白い音」ってのから興味が始まった。

これの利点は曲か編曲か演奏か録音か、その原因が何処かが一切不問な処だ。
単細胞でおめでたい奴(当時のクソガキの俺、自覚は皆無)ってのも、こんなのに限ってはラッキーだったのかな。

って他の誰だって最初はこれに近そうだが、それを残せてるかは様々みたいだ。
ここ最近若いミュージシャンにプロになりたかったら、最低限の普通の生活と共存させろなんてお節介を焼く事も。

その心は「ありきたりの日常の中」で、音楽の仕事をしてかなきゃなんないからだ。
俺自身若い頃は全てを犠牲にして音楽だけなんて思ってたけど、それこそが素人ならではの発想だったね。

特別って一時的なもので、他人からどう見えようとホントに特別だったら期間限定商品だ。
それだとプロになれても継続期間が限られ、なまじ他を放置してたからお役御免の後に絶望しか残らないと二重苦を招く。

こう云うのって得てして入っとくと無駄になる保険とかと一緒で、ニーズが低いと思って非加入で居たら災難に見舞われるなんてのと同じ。
音楽の聴き方も加齢以上に立場の変遷の影響を必ず受けるから、最低でもその自覚だけは欲しい。

俺は未だにアホな部分が沢山残ってるから良否判定には便利だが、演奏技術の向上にはかなり障害にもなっていた。
フレーズの詳細より印象の方ばかりに耳が行っちまって、表現力を付けるにゃおあつらえ向きだが正確に拾うのをしくじり易い。

耳の方は最近解消したからって直に助かるでも無く、過去の膨大な過ちに苛まれるので追われる。
けどこんなのは特殊な立場(奏者)固有の問題で、誰が何処をどんな風に気に入ってくれるかは未定なのだ。

それで体裁を気にして真面目ぶる奴が多そうなこの国じゃ、音響技師や奏者になるとミス撲滅の為に機械的な聴き方をする癖が付いてい易いみたいだ。
その観点だと昔の大雑把なパフォーマンスとかは蔑視しがちだろうし、音楽の内容より見掛け上の音質の方により気を取られてんじゃないかなぁ。

因みに変態的な音質を気に入っても何の罪も無いし、暫くはそれのマイブームが続いても普通だ。
けれど特殊な物は聴く負担が高めになるのが多く、長く連続して聴き続けるのにゃやはり向いてはいない。

しそもそもそればかりが横行しては、当初の特殊ももうちっとも珍しく無くなってまう。
利点が既に損なわれてるなら、聴き手に負担を強いる理由なんてもう消滅してまっせ。

<つづく>

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