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2020年11月 6日 (金)

音楽備忘録457 ○○のせい?②

例に依って又してもの無理くりコンプ話しが再登場したが、無理迄行かなくても失敗してると聴き取れない部分の出現してたのに遭遇した。
勿論コレって音量バランスやEQの影響だって受けるけど、ダイナミックレンジの異なる楽器・パートが存在する場合は要注意なのである。

現状を極論するとモノが無理くりコンプであるから、フレーズ以外の要素はほぼ全て殺されてるっても過言じゃ無い。
平成以降の「盛り文化」は未だ全盛かも知れんけど、迫力って密度や太さだけに支配されてる訳や
おまへん。

例えば鋭さや突飛さなんかだって大いに加担するケースもあり、細いけど鋭いなんて個性の持ち主はそれが全く活かせない状態にある。
幾ら「無理くり」でも元音の影響の完全排除は不可能だし、他にも俺言い重要な比較に依る演出も無効化されている。

例に依ってⅡで今回本項の執筆動機に触れとくと、今更の第2期Deep Purpleだが未聴のRemix音源を耳にしたのがキッカケだ。
彼等について俺は第2期への拘りが強くあったが、一見独断的だがBassistの質が違うからだった。

そのRoger Glover氏が曲やプロデュースにも大いに関与してたのは後に知ったが、一聴ありきたりな様でいてラインもシンコペの利かせ方も実はかなり独創的だった。
尤も一旦抜けて以降は意図的に変身したらしいので、全盛期の魅力は殆ど影を潜めてて残念だけど。

なのでメンバー編成だけで差が出てるとは言い難いが、他の時期のは第2期と比べると明らかに普通なのだ。
それを改めて確かめるべく忙しいのを差置いて、ほぼ全時期の全曲を斜め聴きしてみた。

ってそうした元来の理由はカーオーディオ用の音源作りの為で、容量制限の厳しさと悪環境での聴取に対応すべく取捨選択が必至だっただけだが。
私的ではあるが結論としては正規の第2期以外のは独自性が弱く、好みを度外視したら多分他にもっと典型的なのが存在すると思われた。

特急が抜いてったからもう発車するかと思いきや、急行が来るのも待つんかいな様相になるが例えば以下に。
Guitarのタッピングで本家のとそれ以外のに俺は結構差を感じるが、その主因はタッピング自体では無い。

タップ開発前迄Guitarで沢山速く鳴らすには、単にピッキングやフィンガリングを向上させるしか無かった。
でもあると皆が知って以降ピッキングに難があったのか、それより先にタッピングを追及したのではと感じられるのも居る様になった。

フレージングにしてもそうで、速さに弱点があるのを自覚してると他の道で補おうとするのが人情やろ。
なので結果的に旧来のを一通り網羅マスターしてからタップるのとそうで無いのには、上手く説明するのは難しいが様々な違いが出るのは自明の理なのだ。

んで戻るが上記のの他に、録音音質の影響もかなりあると感じられた。
っても単なる良し悪しじゃ無く、主に演出ってか狙ったサウンドの方向の違いが気になった。

曲のコンセプト次第での差は勿論あるが、他の時期のは必須では無いエコーやコンプが深目なのだ。
彼等の場合生合奏時に絶妙なバランスを自分達で取ってるので、後から他人がお約束以外の加工をして漏れがあったらしい。

裏を返せば演奏時にあった残響なら盛込み済みだから無問題で、この辺はClassic系出身者の多かったせいかも知れない。
処で最近じゃ機器性能も上がったしそうならないプログラムも充実したけど、基本的に音って加工すれば必ず劣化を伴うんでさぁ。

それが昔なら尚更なのに録音でも使われたのは、当初はラジオ放送時に聴き取れる様にする為の苦肉の策だったのだ。
昔の所謂AMだって電話に負けそうな位だが、短波放送(SW)ともなるともうそれ処では無い。

マトモに聴いたら世界一の作品をそこから流しゃ、たちまちJ-POPの最低レベルのみたいに…おっと失礼。
それでも歪みは最低Jの方が格段にマシって位で、音楽用としたらダイナミックレンジなんて無いも同然。

或はド素人(非奏者)が深Fuzzを掛けて、コードを間違えて掻き鳴らしたのった方が近いか。
つまり全然聴き取れんよりゃマシだから、劣化を容認しただけの話しなんざんす。

だからきっと死んでも俺は吠え続けると思うが、要らんコンプは掛けるなッ💢なのだ。
大体そんな使い方したらコンプ様にだって失礼で…、今日はこの位で勘弁してやらぁって一体誰に!?。

<つづく>

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