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2020年11月23日 (月)

音楽備忘録473 スピーカ低音補正の仕方②

大艦巨砲主義・大きい事は良い事だなんて今時言う気は更々無いが、スピーカの「無理な小型化」に対しては若干否定派な俺だ。
必要サイズをケチり過ぎるデメリットは、皆さんの想像を遥かに超える程大きいのだ。

今本邦ではどっちかったら新しいのを闇雲に欲しがる人が多いが、壊れたスピーカの修理が非一般的なのは真にエコに反している。
車載ドアスピーカが衝突で潰れ破れ断線したってんなら別だが、大抵は大凡以下の順に何処かだけの故障に留まってるのが多い。

①Edgeの硬化・割れ・破断
特に小型のになる程条件が厳しくなるせいで、寿命や耐久性を従としてポリエチレンやゴム等が使われている。
誤って何かでぶって破けるなら仕方無いが、大事にしてても逝ってしまうのは悲しい。

②Voice Coilの変形・溶断
マトモな使い方をしてればオーディオ用では起き難いが、昔よりゃかなり減ったが楽器用では普通に使ってたつもりでも時々ある。
只問題は上記「マトモ」の内容で、メーカ等が素人を舐め切った或はリスクを甘く見た組合せにされてるのもそこそこ散見される。

具体的にはご家庭用だからフルボリウムになんかどうせしないだろうとタカを括って、Amp最大出力がスピーカ耐入力を上回ってるのなんかも平気で横行していた。
コレって例えば掃除中にツマミが動いたのに気付かず…、なんてのは使用者が悪いんだから買換えて当然みたいな腹灰色さが透けて見えてるぞっと。

他にもAmpの故障で異常電流が印可されて道連れになんてのもあるが、何れも音は鳴らなくなっても他の場所は健全なままだ。
他にも2で軽量化を隠れ蓑にコストカットでフレームが樹脂製のも増えてるが、特に車載用ので耐熱性を半ば無視してるのは考えものだ。

廃車は専門家担当が圧倒的多数だから割とリサイクル率は良いが、リサイクルにもエネルギーが要るしゴミ(無駄若しくはロス)だって皆無には出来ない。
仮にスピーカで極端な統一規格化が成されてるなら別だが、個体差が大きくバラバラなんで「それ自体の再生」をしない限り無事でも必ずゴミになっちまう。

現況は誤った経済システムのせいで修理より新品の方が廉価になってたりするが、原理的な意味でのエコからは大きく逸脱している。
ここで皆さんに熟考頂きたいのが、本当に買換えの方が安く済んでるかどうかだ。

買換え頻度が高きゃ1回分の費用は安くても、20年とか長いスパンで合計するとちっとも節約になってなかったりしてないかぃ?。
コレって言わば「分割払い」すんのと同じ様なもんだが、それには各1回分の限度額は小さくなる。

すると何時も割と新品で新鮮になるのは良いかも知れんが、安物買いの銭失いコースへ半強制的に取込まれちゃってる訳だ。
そうなると結果的に毎回夫々に少しづつ違ってる「低音補正」の手間だって掛って来るんで、本職さんならそれも趣味の一環にも出来様が素人には酷だと思うんだ。

俺から見てそうなると悲しいのが、きっと皆かなり妥協しちゃってるであろう処。
それだけで済むならまだ良いが、一般の皆さんの耳がこれに依ってどんどん劣化しちゃいないだろうかってさ。

そうやって民度の一面が低下すると、ろくでなし商品がどんどん頻発される様になり…。
ヲタ様専用のと一般汎用のとの2極化も進むから、究極は「皆に共通の良い音」ってのが失われ…おー怖。

と脱線はこの辺にしとくとして実際試してみると、補填するにしてもある程度以上のじゃないとマトモな効能は得られなかったよ。
あとスピーカシステムのタイプも関係があり、設計用途が遠いとこっちの目論見通りには行ってくれなかった。

但しそれも原理より小さかったらでどんなに用途違いでも38cmあったりしたら、補填出来なくなったりしない。(不要な場合がとても多いが💧)
尤も用途違いでは音色的にどうかは残っちまうが、低音が出せない聴こえないって事はあり得ない。

<つづく>

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