音楽備忘録453 楽器の機械的雑音の話し⑪
では続いてPiano系楽器のダンパーペダル、今日はこれの話しをひとくさり。
冒頭はちょち下剋上になるが、音大生さん達の認識に対する疑問から。
俺等からしたら爆音Rockでも何処ぞの休養中Guitaristみたいに、僅かな雑音でも叱り付ける輩も居る。
だからClassic系でそれが清楚なお嬢さん方だったらさぞかし…、の想像は物の見事に打破された経験がある。
勿論そんな人たちの中にだってかなり少数だが、ちゃんと分かってらっしゃる方だって居た。
けど最低許容水準がこっちからしたら余りにも低過ぎて驚かされたが、要はペダルの「がっこんガッコン」がウルサ過ぎるのにその場の誰もが平然としてたからだ。
こう云うのは失礼乍ら表面的な質が高いお客さんが仇で、もしかしたら気付いてても忖度してスルーしてるんだろうかね。
我々Rock系じゃわざと雑音を出したりもするけど、それでもし誰一人ピクリともして貰えなかったら大失敗になっちゃう位だ。
敢えて擁護方面へ回って考えると、筋力に乏しく美しいが軽い脚ってのも多少は影響してそうだ。
ダンパペダルって基本は足首踏みみたいだが特に長く踏みっ放しが要る際等に、そんなだと足首オンリーでは足りないかも知れない。
けれどそれで悪い癖でも付いちまったか、何時でもどれでも平然とガコがこ演られちゃうとねえ。
どうしたって演奏内容よりそれが気になっちゃうし、そんな野蛮じゃ優雅なドレスを身に纏ってるのが台無しになりそうな気がすんだけどな。
っとかなり愚痴っぽくなった処で、録音技師としてはそれがかなり困るんです。
先生からこれで承認されてるし、普段特に誰からもそんな文句言われてませんけどぉ…。
って言われてもそれをそのまま録ると、酷くガコガコになりますから。
特に昔乍らのOff Micじゃ無く、今風の音質にして欲しいってんならコレもう致命傷でやんすよ。
こんなのって結局は他ジャンルの人より、普段に自分で演ったのを録って聴く機会が少ないからなのかな。
んで爆音系の人だってLiveでは全然平気でも、程度が悪いと録音の時になると困る事はありそうだ。
それでも爆音系になる程気にしたなくてもセーフになるのは、アベレージ音量が大きい他踏むタイミングの違いも大きいと思われる。
或は運良くガコンの時に、丁度何時も太鼓が同時に鳴ってたとか。
それだと「単独ガコン」は聴こえなくなるが、だからって静音のと結果が全く同じ音になっちゃおらんですよ。
何となく曇ってるとか濁ってるとか、無くそうとすれば可能な雑音はあると全体の劣化を招きまっせ。
なので何らかの理由で静音化が困難な方は、音が出るタイミングに気を付けるだけでもかなり違って来るよ。
ポピュラー系の人が無造作・無得着に見えてセーフなのは、殆どがタイミングのお陰だかんね。
尤もClassic系の方にはそれよりも、純粋な静音化を目指して頂きたいです。
特にソロの場合楽曲にある間を大事にしようとすると、ガコン迄行かなくてコンっ位だって無い方が良い。
今時は録音だったら電気的にズルしてなんてのも不可能じゃ無いけど、それすると音場(響き)におかしさが必ず生じるから苦しいっす。
ポピュラー系の録音作品より生らしさってか、誰かがそこにそのままで佇んでる雰囲気が重要やけんね。
言うなればポピュラー系のは映画でOKとすると、Classic系のは生の舞台の客席に座ってる感じが欲しいからね。
よりドキュメンタリ性が要る感じなんで、演る側以上の事を下手に録る側で弄っても失礼なんじゃって思うあるね。
<つづく>
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