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2020年11月21日 (土)

誤った合理性①

筆者の独断ではあるが、日々世間を眺めてて感じた疑問を綴って行きたい。
音楽に直接関係するのは幾らも出て来なさそうだが、「物の考え方」は大いに影響するとの観点からだ。

当初は趣味から鉄道関係のを幾つか提示して行くが、先ずは近年JR車両に代表されるクラッシャブルゾーンについてだ。
これって車とかにならかなり昔からあったヤツで、安全性の為にはあった方が良い無駄!?だ。

無駄って言ってもそれは安全面を抜きにした空間効率に対してで、衝突時の衝撃吸収等が主な大切な役割を持っている。
世界の潮流からしたら日本の電車に取入れられたのは遅きに失した位だが、コロナで多少空いたとは云え大混雑の客室空間が減らされたのはたまったもんじゃ無い。

これへ第1弾として昭和的暴論で対抗するなら、金を貰ってる乗務員がゆったり広々で払ってる客がムギュウなのはとんでもない事だ。
尤ももし衝撃吸収ゾーンが無かったら車体は幾らも潰れなくて済むにしても、衝撃で吹っ飛ばされて大怪我をし兼ねない。

そこで第2弾の対抗論としたら追加ゾーンの分車体を延長すべきとなるが、車庫の線路有効長等の兼合いで簡単には行かない。
それでも本来なら支払者の権利を優先すべきだが、車庫の拡張完了を待っていては当分は危ない車両!?に乗せられる事になり兼ねないから微妙か。

で今の世相と鉄道会社の認識はここで止まっちまってるんだが、それが俺にはとっても気に入らないのだ。
それなりに正当な事情があるにせよ、何時までも乗客だけに負担を強いるのは本末転倒だ。

本邦の場合これは鉄道会社より政治問題的色合いが濃いけれど、政府が駄目だからってウチの会社じゃ無理なんて皆が言い出した結果が今のみすぼらしい社会だ。
負の連鎖が一定以上の勢いをもってしまうと実に厄介で、物理面以上に人身の荒むのがヤバイ。

そこでⅡで先ずは車両工学面から解決策を模索してくが、第1の疑問はフロントガラスの位置だ。
危なく無くす為に「鼻を伸ばす」んなら、どうして電車のフロントガラスだけ前端に付けてるのかだ。

ガラスが割れるのは避けられないんだから、もし窓と運転士の距離が遠くなってるんならそれでも合点が行く。
がそんなのは殆ど無くて、今迄のに慣れ切った乗務員からの要望に負けてか手の届く位にあるのが変だ。

確かに窓が遠いと視野角が狭まったりする不利はあるが、乗用車でそんな文句を付ける奴は今はもう居ない。
又JRで東は運転士席と客室の間・西は先頭屋根部分を潰れる場所としているが、追突された際に車掌さんは大抵立ってるしその場所も違うんだからそれじゃあ見事
な差別だ。

それからしたら乗務員室だって生存空間なのは客室と一緒だしで、潰れる場所はもっと前に持ってくのが筋なのだ。
それからしたらⅡで要は所謂ボンネットを付けとくのが有効で、実際昔の特急電車はこの件も含めてそんな形のが多かった。

それが高度成長期に安易に少しでも詰込もうとする内、安全性等より空間効率だけを優先させた歴史がある。
ここで再考すべきがクラッシャブルゾーンの意図があったかどうかの差で、恐らくそれが足りなかったが為に過去のは今のより大した成果が得られなかったんだと思われる。

なので見た目はなつかしいのとそっくりになったとしても、今構造・強度計算をしっかりやって作ったら中身は別物が出来上がる筈なのだ。
加えてコレに新たな利点が生まれるのが、後付けやデタッチャブル化も可能な点だ。

後付け可能化となれば古いのにも付けられるし、デタッチャブルなら車庫に入れる時に外せば良い。
勿論手間とその為の設備は必要になるけれど、踏切を全て廃止させるよりは時間も費用も遥かに掛からないのは明白だ。

兎角保守的な鉄道業界は安全性由来も多いから一概に批難は出来ないけど、最短で安全レベルが上がる可能性に目を向けないのは考えものだ。
今迄は旧態依然でもそれなりに商売を辛うじて成立させてた様だが、ホントはそんなの偶然な幸運が長く続いてただけなんだよ。

これって今本邦じゃ音楽も然りで、大多数がそんな傾向に陥ってるね。
でも俺言い「割高なその日暮らし」程、不安定で損なのは無いと思うんだけどな。

<つづく>

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