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2020年10月 3日 (土)

音楽備忘録423 歪み系Effector①

現代基準で電気的に厳密に分類すると、今日音楽制作で使われる真空管機器は全て歪み系に含まれる。
んだけどそこ迄広義にすると散漫になるので後回しにして、先ずはGuitar用ストンプのから綴って行く。

とは言え俺は最近のには疎い方だし拙ブログなので、独自の視点からのにしておこう。
先ずは意図的に歪ませるメカニズムから分類し、夫々の音色的特徴へ進めよう。

①ダイオードに依るクリッピング回路
②増幅素子の動作をわざと正常範囲からずらす
大枠の基本は球かディスクリートの石かICか等増幅素子は不問で、なんとこのたった2つしか無い。

して①と②を比べると前者はジェントル、後者はワイルドとなっている。
エレキの原典に含まれる球Ampでの歪みは、回路原理的には後者の方が近い。

だが通常ストンプには電力増幅回路・音声信号トランス・スピーカ等は当然含まれて無く、この分の違いは大きく出てしまう。
これ等の役割を比喩例示するなら、コーヒーに入れるクリームや砂糖と同じだ。

人にも依ろうがブラックコーヒーじゃ濃いと苦過ぎて大変で、これを歪み系へ戻せば深く歪ませるとエグくなり過ぎる嫌いがある。
歪み系ストンプは球Ampが殆どの所へ登場させたからか、他と違って珍しくディスクリート石(非集積回路)の方が歴史が古い。

のでそれから行くがAmpが歪む原理をそのまま用いてたので、上記のと併せて結果的にFuzzとなった。
その当時は使えるトランジスタはゲルマニウムのしか無く、今のシリコンのよりそんな使い方をした際の音色は少しマイルドだった。

それが性能及び入手難等でシリコンので何とかせにゃならなくなって行き、①の方法が編み出され主流となった。
①は歪みの安定度の高さでは重宝するが、裏を返すと画一的に過ぎる弱みがある。

そこで近年は両者のハイブリッドも増えた様だが、音色に反して電気的には①の方が強い変化をさせている。
なので回路の何処かで(特に最終段)①が用いられていると、②は使ってもその効果は原理的にはかなり薄れる。

では②だけでは安定度等を上げられないかってば可能ではあるが、それには増幅回路の段数を二桁とするなどかなり多くしなきゃならない。
歪みの深さだけならそこ迄要らないが、音色を整えたり原形を一定以上保たすのに「徐々に」歪ませている。

結果として回路規模が大き目となり石ならサイズは未だしも、コストが割高・消費電力も多目となってしまう。
ので一部のワイルド寄り歪みヲタさんには重宝されるが、電池駆動が困難化する点で石のストンプとしての利便性に劣っている。

因みにこれとの比較目的で球Ampの平均的な増幅段数を提示しとくと、全部で5~7段程度となっている。
これからすると二桁にする位なら増幅素子を基本的には全部球にする方が有利だが、コストとサイズの関係でストンプでは無くもうPreampの体を為してるのが殆どだ。

道具としては楽器用ソフトケースのポケットに入れられると便利だし、価格は安い程良いがそれだと②の方法では音色の質には大きな期待をするのは苦しい。
それで数を買う事になればコスト面での優位は無効となるが、Ampが好みにあまりに不向きなのしか無いとかストンプとの相性等を考慮すると音質追及にも微妙な面が出て来る。

<つづく>

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