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2020年10月17日 (土)

音楽備忘録437 Hi-Hat「踏み叩き」の効能⑦

今回は本題からは逸れる部分も含むが、基本的なリズムパターン内での個性の出し方へ言及しとかせて。
普通の8Beat用としては’70年代いっぱい位で、一通りのバリエーションが出尽くしてるのは確かだけど…。

いきなり攻撃的に出てスマンがもし既存のを完全否定したいなら、今更ズツタツ ズツタツなんて絶対叩くなよ…なんてな。
は兎も角として楽曲の都合へ合せるには、パターンのページック自体はそんなに弄れなくても当然だ。

リズムのノリにしたって曲想に合う範囲を逸脱する訳にも行かないし等々、厳しい制約に愛想を尽かしてオカズだけに個性を凝縮させようって人も居るかも知れない。
でもその瞬間を聴き逃されればお終いで、他の誰が叩いたのと殆ど同じにしか聴こえないかも知れない。

それじゃあ打込み全盛!?の今となっては、人間Drummerと云う職種の存在価値は最早無いのだ。
それからすると昔の演奏技術レベルの低さを補う為等のプチ工夫って、今こそホントはもっと必要なんじゃと思うんだ。

今の場合テクが上がったってったってポピュラー音楽が皆プログレッシブになったでも全然無いんだから、小難しいのだと披露の場はちっとも増えちゃ居ない。
踏み叩き自体はそれには余り含まれてないと考えられるが、例えばBackbeatのSnareが入る時だけ同時にHatも開くのなんかが印象深い。

これはその当時主にHard系の処で頻用されてたが、どんなジャンルでも今より遥かに殆ど同じ楽器しか使え無かったのの対策でもあった。
でも突詰めてくと今は例えメタラー御用達のセットを使っても、他のメタラーだってきっと皆そんなのがあったら使っちゃうよね。

そしたらPopsの連中なんかには簡単に勝てるけど、それって大の大人が子供を泣かせてるだけやがな。
勝負すべき場所は同業者に対しての優越な筈で、結局幾ら道具が進化したってそれだけに依存なんて出来ねんでさぁ。

なので逆に例えばおしとやかさを売りにしたいなら、他の誰もがHatのEdgeも叩くのを止めてしまったって良いんじゃない?。
それするとHatの音の通りや存在感では劣るけど、「絶対下品にはならない」点ではそんなのも大いに価値があるですよ。

そう云や今時Crashってばもっとどんなので誰でもEdgeしか叩かない感じだけど、状況次第じゃそれってわざわざ鳴らす効果が殆ど無くなっちゃうんだ。
それがCymbalじゃなくSE(サウンドエフェクト)の代用だってんならいいけど、Edgeじゃ弱く叩くとアタックが無くなるからね。

オーケストラで小さくトライアングルが鳴ってるのなんかを参考に考えると、余韻不要・一瞬だけ何かがキラッとなんてのが欲しい場面だってかなり多い筈なんスよ。
まあ尤も近年本邦のお下品J-POPじゃ、そんな高貴な編曲のとか無い様な気もするけど。(かなり失礼!?😅)

けどこう云うのだって特に「Band音楽」だと、鶏が先か卵が先かってなもんだと思うのよ。
チィンが無くて何時もパシャァンばっか耳にしてると曲作るヤツがDrummerで無い限り、チィンが要る様な曲作るのを何となく避けちゃってたなんてな。

自由と言いつつ案外それらしく聴こえる為には制約の意外と多いRock系、Closed Hat1つでもなるべくバリエーション(その中間領域も含む)が出せないと苦しいがな。
今日も最後に風変りな例示をしとくけど、それは甲斐バンドの松藤英男の「目一杯叩くチップサウンド」だ。

大昔学校の先輩のやってたコピーバンドに入れて貰った絡みで、甲斐バンドのLiveを見に行ったとですよ。
そしたら俺ならここはDouble StrokeでEdge・Chip交互だろうと思った処を、Singleでフルショットでいて全部Chipだけで鳴らしてたんだ。

普通に考えるとそんなの不思議だったんだけど、実際歌の子音を邪魔しないって点では流石だったんだよね。
それが採用の真意かどうかはこっちは当時から杜撰大王ですから、勿論知りませんの分りませんのでゲスが。

でも失礼乍らリズムやオカズに独特なパターンの少ない彼でも、只の「ズツタツ」の時点でそれだけ違えばそりゃ印象にもずっと残りますわね。
しかもこれで大きいのは聴き手に、個別楽器のフレーズの知識なんて全く不要な処ですわ。

ここ迄では一般性を持たせて「ズツタツ」って表現したけど、松藤氏のはちっとも弱くない「ツツタツ」ってのが実態だ。
何だい「ズ」が「ツ」なだけかいっちゃそれ迄だけど、これって穿いてるのがズボンかスカートかって位の違いはあるんじゃないかな。

<つづく>

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