音楽備忘録447 魔改造悲喜こもごも⑳
前回からの2段構え式を踏襲するつもりが長くなりそうなので、今回は電子回路図のシンボルマークの特集にしちまった。
本式に回路設計等を手掛けるなら些細な違いも見逃せないが、大凡の構成を知るだけならそんなの端折ったって全然へっちゃらなのだ。
だからって興味も無いのに回路図が読める必要なんて無いけど、片言の外国語をマスターするのより遥かに簡単。
回路図って鉄道や高速道路の路線図と同じ存在でしかなく、デフォルメされた地図の1種でしか無い。
他との違いったらせいぜい判読を必要とする人が少ない処位で、ストンプのは未だしもエレキ本体内蔵のTone回路のコンデンサ交換程度は慣れれば素人で充分な技術レベルだ。
但し一寸気になるのは普段どの程度迄を「自分で始末を付けてるか」の昔との差で、今一般家庭でハンダゴテがドライバやペンチと同様に常備されてる家庭はとても減ってそうだ。
その分初歩レベルの勝手すら知らない・未体験な人が増えてれば、昔の始めの1歩は2~3歩になるかも知れない。
けれど老年に至っていよいよスマホから逃げられなくなって携帯ショップで列をなしてる人達が、簡単なハンダ付けならOKなのが多分結構居たりするのだ。
そこで先ず必要となるのが主に抵抗器とコンデンサのシンボルマークで、「抵抗はギザギザがあるヤツ」なのを知ってるとその派生形の可変抵抗器(ボリウムやトーンツマミの中身)のも察しが付き易い。
残るはコンデンサだが基本はくっ付いて無い2本の線若しくは四角が向き合ってるヤツなんだが、百聞は一見に如かずなのでそろそろ視覚に訴えよう。
では何時もの様に概念図説だが1は抵抗2はグランド(アース)、3がコンデンサの色々だ。
そして各項目の下のアルファベットが所謂略号で、英語呼称の頭文字や短縮形。
各々の詳細へ進むが先ず基本となるのはそれこそ基本的なシルエットで、矢印や斜線等の細かい描写は後回しにするのだ。
そして共通事項を抽出すれば抵抗の類には兎に角ギザギザがあるとか、コンデンサ系には電線路とは90°向きの違う平行線が必ずあるのが分かって貰えるんじゃないかな。
更にこの発想を応用すると矢印が付記されてるのには、何れもその呼称に可変や「バリ」(バリアブル:可変の英語版なだけ)が付いてるのに気付くかな。
こうされてるのは機能の可視化に基づいてるからで、抵抗なら「唯の電線より電気には通り難くなる」のをギザギザで表してるんだ。
それが感覚的に掴めればコンデンサ系の所に、何故電池なんかを同居させたかも分かるかも知れない。
これ等は用途としては全然違うけど、どっちも電極の間に電気を電子の形で溜め込める物だ。
図では水平で平行になってるのがその電極で、電解君のにだけある斜線は電解溶液のつもりなのだ。
何れにしてもその平行の間の空間に、電子が溜るってイメージとされている。
そして現代人ならスルー不可なのが2の3つで、概述の如く非常口やトイレのピクトグラムと同レベルの必然性がある。
特に2-b.のアースは絶対で、万一無視すれば感電死のリスクを負う事になる。
生れてこの方見た記憶が無かったとしても目にして無い可能性は限り無くゼロに近く、今これを読んでるって事ぁ(現在生存中)今後必ず死ぬ可能性を持ってんだら今からでも良いから覚えといとくれ。
例え自分で線を繋げられなかったとしても、湿った素手で触ったりはしなくなれるだろうから。
因みにグランドとアースの2つあるのは厳密には意味が違うからで、グランドの方は言葉としては大地とか地面も含まれてんだけどそれがケースであればそれでも良いって意味がある。
つまり感電の危険は無いが電磁的にシールドしとかないと「ブーン」で困る場合ので、区別の為にそうじゃ足りない方のはアース「地球」だなんて大袈裟に出てる訳だ。
<つづく>
« 音楽備忘録446 魔改造悲喜こもごもⅡ-③ | トップページ | 音楽備忘録448 魔改造悲喜こもごもⅡ-④ »
コメント