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2020年9月17日 (木)

音楽備忘録407 半導体 vs 真空管⑬

今回でBass限定の話はそろそろ一区切りとする予定だが、もしかしたら少し珍しそうな体験談を披露してみよう。
これは石のAmpに代用球プリを繋いでのLiveの事だが、相当奇抜で変態的なのに実行した契機は原典の編曲にあった。

その曲はBandの首謀者が個人多重で作った物で、サビ前に入れてあったエレキGuitarの俺言い「クレシェンド奏法」がとても印象的だった。
Fade In奏法と呼ばぬのは音量ゼロからのスタートじゃ無かったからで、Distortion掛けっ放しで楽器本体ボリウムの操作でクランチと音色を使い分けるってのだったからだ。

ストンプ登場前は複数音色或は歪みが欲しい時は本体側で加減するしか無かったが、それを少し違う目的に活用した訳だ。
具体的には所謂テープの逆回転サウンド近似の効果が得られるが、本来なら原典に則って当然Guitarが再現すべきものだ。

のが作者はこの曲ではGuitarを持たず歌唱に専念とか、Guitaristは使用機材の相違等のせいでやっても同じ感じが得られなくなっていた。
しかし個人的には他メンバーより必須と感じていたので、もう1つの理由と併せこの際Bassでやっちまえとなったのだ。

でもう1つってな以前はアタックを意図的に強調させる為に石のコンプを頻用してたが、前回述の如くアンサンブルフォルテシモ時に負け気味なのが課題だった。
その時点で俺はBandではGuitarは弾いて無かったが普段は既に二刀流で、Guitar用の歪み系は球のを2つ持ってたのでそれを悪用したのだ。

所持の球歪み系はGainを絞れば生音も得られる仕様だったのと、フィルタ機能等非搭載だったから低音が削られない面があった。
勿論こんなの魔使用の極致だから生音色時のS/N比がかなり劣化するが、それなりに人気もあって騒々しい現場なので思い切って強行してみたのだ。

現代風にその操作状況を先にバラせば、楽器を抱えたまま曲中該当箇所の度にしゃがみ込んでツマミを弄るんだから異様且つみっともない筈だ。
しかし歪む様に作られてるのをそうならない様に調整するには極度の集中力を要すせいか、奇抜なパフォーマンスの一貫として認識されたらしかった。

とは言っても丁度時期的に松田優作が探偵物語のOPで上半身は帽子迄正装・下半身はパンツ一丁で、真剣にコーヒーを淹れてるののパロディと思われただけかも知れない。
しかし音的にはノイズ面以外では予想を遥かに上回る効果があり、当初は該当曲以外ではバイパスさせとくつもりだったのをリハの状態を受けて通しっ放しとした。

球ヲタとしての身勝手な満足感も皆無だったとは言い切れぬが、アンサンブル内での聴き取りが格段に良かったのが真相だ。
この経験以前から薄々察知してはいたが、少なくとも悪環境下ではこんなに違うんかいってのは大きな収穫だった。

尤もそれ以降は現行Band迄Liveでは滅多にBassを弾かせて貰えなかったのと、件の球歪み系の改良に依って流石の俺!?でもこの時の1回こっきりで終始している。
ついでで改良の内容も付記しとくと買ったままではGuitar用なのに、Guitar用としてはブーミー過ぎる歪みしか得られなかった。

そこで毎回その前にTreble Boosterを繋いで凌いでいたが、Liveで使うのには同時一斉切替が出来ないので弄ったのだ。
何故そんな状態で発売されてたかは大いに疑問だったが、案の定売れ行きが悪かったらしく比較的短期間で姿を消しちまった。

まっ兎に角その位邪道な方法でプリ段にしか入らなくても、球の有無で実用性に大差が出る事もあるって一例でやんした。
この成果は後年マトモなBass Ampを買う(勿論格安中古)際にも影響があり、結果的に「パワー段だけでも球」となって反映されている。

<つづく>

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