音楽備忘録421 楽器の機械的雑音の話し②
今日日Speedkingと言えば「BONZOのキコキコ」を筆頭に、雑音の方でもかなり有名な様だ。
前回は敢えて言及を避けた「キコキコ」について、正しい!?情報をお届けしたい。
先に「キコキコ」の方から始めるが、あれはベアリング不使用部分の潤滑油切れに依る摩擦雑音だ。
まつわる逸話としてローディが補給油しようとしたら「弄るな」と命じられたそうだが、多分操作フィールが変化するのを嫌っての事だと思っている。
以前にも触れたが奏者としては「動作終了」としたのに、ペダルの終息が悪い(静止迄に掛る時間が長い)のは気持ちの良いものでは無いからだ。
止まり切る前に次を踏もうとした時、踏み始めの位置がニュートラルからズレやしないかってさ。
実際がどうであれ俺自身も、特に限界に近いSlide奏法の開始時等は心配にならざるを得ない。
これは手のリバウンドStrokeの1打目と一緒で、これに不備があると後の全部にモロに悪影響が出るからだ。
殆どの方には2打目・俺みたいな選ばれし民!?にとっちゃそれ以降も、Slide Doubleは1打目の反動で鳴らすのだから。
これを俺の場合は苦手な手の方でより実感したんだが、それは指アシストを利用した速いSingle Strokeの連打が上手く行かないのからだ。
大昔から従兄がこれに対して天才的で、相手が体の¼は同じ部品で出来てる人なだけにずっと気に病んでいた。
未だロクに追付いちゃ居ないが、その中でも最も気になったのが奏でる時の楽さの違いだ。
従兄本人に訊いても寧ろ他のどんなのより一番無造作に出来る技、なんて言うから全く穏やかじゃ無いよコリャあ。
こっちは全神経を集中させてあんな体たらくにしかならんってのに、やり方だって教わった通りに…。
真剣に取り組み出して随分経っちまってるが、今更にして最近にわかに浮上して来た瑕疵があった。
それが1打目開始前のバチの位置で、本人につもりは無くてもどうも開始前の位置が低過ぎたりしてるみたいなのだ。
ある程度以上の高さから落っことさなきゃ跳ね返りが悪いのも当然で、足りない分を全部指だけで補おうとしたら草臥れるしスピードも稼げる訳ゃ無いよね。
なので叩いてる最中も決してどうでも良か無いが、打楽器系では叩く寸前の状況も恐ろしく重要なのだ。
Speedkingの動作の軽さは今でもタイトル争い中なレベルなので、時としては動け過ぎるのが仇になる可能性もあるのである。
手の場合はバチと皮膚の摩擦具合を握力等で加減出来るが、ペダルの場合にはせいぜい上から抑え付ける程度以外何も出来ない。
それに加え大それ過ぎた比較になっちまうが、俺とBONZOでは普段が裸足と革靴って違いがある。
足の裏って皮膚からして他よりゃ硬いけど、それだって革靴の底よりは断然弾力がある。
すると「軽く触れて止めよう」とした際の挙動に大きな差が生じ易く、要するに革靴底の方は生足裏より格段にバウンドし易いのだ。
手だったらバチのリバウンドを全活用する為の脱力の方が難しいが、それだけ人体直だと跳ねさせるのは大変だが止めるのは楽って事なんだよね。
最近はバチを持つ手にグラブとかを嵌めて、必要な摩擦を得てる例も多く見掛ける様になった。
これを足へ適応させると厚底スニーカなんかが該当するが、Slide奏法を主軸にする者にとっては滑らせ難くなるからこれは使えないカードだ。
これ等を纏めると随分我儘な要望になるが、「動かそうとしたら超速」なのにそれ以外の時は勝手に動かないで欲しい。
俺的にはそれが「キコキコ」の正体なので、所謂動作雑音にはそもそも該当しない案件だと思うんだよね。
故に楽しむ為の盛られた!?噂と真実を、せめて関係者にだけは見抜いて頂きたいのであります。
あと次回綴るけど買って来ただけで駄目だから駄目ってんなら、今下手ならDrummer止めろよって言われるのと同じになるけど構わないかいとだけチラ見せしとこっと。
<つづく>
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