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2020年9月19日 (土)

音楽備忘録409 半導体 vs 真空管⑭

前回魔使用で球歪み系が出たので、歪み系での球と石の実態に言及しよう。
これに関しては球の方が滑らかだとか柔らかいとかで有名ではあるが、近年は石のだって回路研究の成果からかなり良い感じのも出現しては
いる。

それでコスト・扱い易さばかりか音色の美しさや新味の個性もあって、石のの評価も上がりつつある様だ。
球と比べると石のは元々無理して!?それとも苦労して!?所望音色を得てるので、今迄無かった様々な歪みを創出可能なのは確かだ。

けれどもそんな個性の強いのに限って、「使え方」に著しい制約があるって弱点があった。
利便性・確実性に始まり選択自由度の高さ等からも、近年は楽器やストンプの設定に精を出すよりゃプログラムセレクト中心となっている。

だから「使い方」であれば用途次第で小まめに切替えるからあまり問題は出ないが、人の自由な発想に従うと時として敢えて不適切に用いたくなる事だってある。
それが失敗すれば邪道・成功すれば裏技と認知されるが、向いてないから試され難いのの中から美味しいのを見付けられればその分オリジナリティは高くなる。

その系統ので比較的有名なのが前回述の、歪み系は歪む様に設定しとき乍ら楽器側で出力を下げてほぼ生音を得るのなんかだろう。
これが昔みたいに機材が限られてたら当初から織り込み済みだったりもしてたが、今の便利さの中では楽器ボリウム調整がシビアなので想定外な方が多いんじゃないかな。

でもだからって絶対やりたくならないって保証も無く、それで「使え方」なんて言い方をしてみたのだ。
でこの手のがプロセス度の高い石のになる程、どんどん融通が効かなくなって不可能となっているのだ。

例としてはもう随分昔になっちまったが、当時の相棒が持参したOver Driveストンプが正にそんなのだった。
具体的にはフルアコを使ってもソリッドボディのみたいな歪みが得られ、その点ではユニークで面白かった。

けどそれって裏を返せばそれだけ楽器に左右されない様に大巾に音色が「作られてる」訳で、歪みの深さの他ニュアンスも殆ど調整が効かなかったのだ。
個人的にはそれ迄そんなのに出くわした試しが無かったからかなり驚かされたが、狭い用途しか対応しないのなんて貧民としちゃ即却下だ。

その後今の相棒が愛用してるのの修理で、球でも低圧動作で石とのハイブリッドになってるヤツは似た傾向を持ってるのを知った。
但し断っとくが彼等は他にも色々持ってるし、録音時はAmpの歪ませの方が主体だ。

結果的にその様な用途の狭いのはオモチャとしてならアリだが、メインに持って来ると奏法に悪い癖を付け兼ねない。
何分所望音色が安易に得られるが為に、弾き方や弾き加減で好みになる様な体感を放棄したも同然となるからだ。

そして万一そんなオモチャの音色を妙に気に入ってしまったら、オリジナリティに対しても抵抗勢力となってしまう。
ある程度以上の体験値があって本来がどんなものか理解が足りてりゃ良いが、初心者が憧れの対象の「極一部だけ」を真似しようとしたら悲劇でしかない。

球なら全て安全とは限らないけど、この点ではより大きな改変が可能な石の方がやはりリスキーだ。
プロは状況次第で商業上の妥協を迫られるもんだが、そんな場合に次善策でもあったら助かるってな位置付けをしているだけ。

分っていてもスポンサーから余計な真実(ホントはちっとも余計じゃ無いんだけど😓)を語るな、宣伝しろと命じられて逆らえない時の方が多いだけ。
情けない「だけ」だらけだがそんな場合もあり、しかしこれっぽっちも使わずになんてのは近年では皆無に等しいのもまた事実。

どの道各自の求める音を実現するにはその為の核心は知らなきゃしょーがないし、それに依ってたった1つの機器でも新たな使い方が閃けたりする様になれるのだ。
処で折角だから後日俺所持球歪み系の話は、内容に合わせて久々の「魔改造シリーズ」で書いてみますわ。

<つづく>

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