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2020年9月22日 (火)

音楽備忘録412 Hi-Hat「踏み叩き」の効能①

Closed Hi-Hatは普通踏んだままで叩くもの、今更分り切った事を変な言い方すんじゃねーって…。
そりが違うんだわさ、ここでの俺言いは足でも同時に演奏するヤツの事なんでさぁ。

元からどっちかっちゃマイナーな奏法だったけど、時代が進む程使い手がどんどん減って悲しいな。
興味や縁に恵まれなかった人に既に故人しか勧められないのは何だけど、日本でだったらJohnny 吉長氏のが最適だ。

他の使い手達と比べて圧倒的に頻度が高いからで、しかし使ったのが稀でも良けりゃ世界一有名なあのお方のなんかもある。
これRingo StarrがBeatlesの曲、The End(アルバム:Abbey Road)でも何気に演っていた。

って俺が勝手にずっと失念してただけだが、Ringoの演り方(求めたニュアンス)は他では殆ど記憶に無い独特なのだったせいか?。
どうせ杜撰大王ですからアレですけど、正確には聴き洩らしたってよりゃずっと誤認してたんですよ。

ショワンショワンみたいな音になってっからシャンシャンとは微妙に違ったんだけど、Openでワイルドに叩いただけだと思い込んでたのよ。
これ機材に恵まれ続けて来た方には先ず分からないんだけど、昔貧のRock系は当時は所望の厚さのHatに恵まれず一寸変な音になってただよ。

一般的にリズムを刻むのにOpenのままにするのって、盛り上げの他に「音の途切れを無くしたい」とか敢えて拍を目立たせたくない時なんかだと思うんだ。
それなのにニーズに対して特にTop Hatが薄かったりすると、余韻よりアタックが強く出ちゃったりするねん。

そんで昔のだからきっとCymbalは今のより薄いから、普通のOpenでもそんな風に聴こえるんだって…。
ロクに検証もしないで思い込んじゃってただけだけど、実際自分で厚み不足ので叩いたのにかなり近かったのも事実で御座居まし。

でも年の功でちったあじっくり聴ける様になったのか、恥ずかしい位今更だけど漸く違いに気付いたんす。
「薄いせい」のは「ショワン」ってよりゃ「ションション」とでも言った方が近く、シャンシャンの「ャ」が「ョ」になったのは余韻の音量が小さいせいでゲス。

半分は緻密な計算で半分は都合の良い偶然だけど、この擬音表現は我ながら傑作なんじゃないかと思ってたりする。😃
ショワンの「ワ」だけ大文字になってるでしょ、これ他のの小文字のと比べて実際に音量がそんな感じなのよ。

Ringoの「ワ」は良く聴くと凄く大きくて、それでもしや叩くと同時に踏むのでも鳴らしてるんじゃって気が付いたんだ。
んで物は試しでやってみたらビンゴで、他のあらゆる方法を試しても同じニュアンスにはならなかったとよ。

Openな感じのフットHatってば盛り上がったDrum Soloのとかに似てるのがあるけど、「手抜き」(足だけ)のだとアタック音の内の鋭利な要素が欠けてるですねん。
なのでこれを擬音化するなら差し詰め「ショウォンショウォン」ってなもんで、「ワ」みたいに強くハッキリとは出ねんでさぁ。(BONZOの有名なシャッコンシャッコンは要因が違うので本件とは別)

何れにしてもそんな音を出したいと思わなきゃ、どうでも良い話しなんですがね。
俺の忌み嫌う近年本邦の主流じゃ、Hat刻むのにDouble Strokeすら使わないのなんかも多いしさ。

だきんどもよっと、全部Single Strokeにしちゃうと表現巾が凄く狭くなるのよね。
恐らく現潮流の元は「素人が打込んだ音源」のの影響だと思ってるが、それの登場期の効能は他が殆どDouble Strokeのばっかりだったから新鮮味があったんだと思うんだわ。

昔Punkが初めて出て来た時と同じで、所謂意図的な差別化を図ったんですな。
それからしたらある方法が過半数に達したら、少ない方へシフトしなきゃ無効になる訳ですよ。

前にあったのじゃ嫌って気持ちも分かるけどね、だったら大変でも俺みたいにTriple Strokeで刻む練習でもしてみてるかい?。
苦労してある程度マスター出来ても基本3拍子系限定だし、適応テンポの範囲も狭いけれど。

何れにしてもⅡでClosed Hi-Hatは専用のを別にセットに組み込んどかない限り、どっちみち足を使わなきゃ出来ないよね。
だったらたまにはその足を動かしてみたって、ええじゃないかってさ。

<つづく>

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