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2020年8月13日 (木)

音楽備忘録372 ヘッドホンと体格の関係Ⅸ

元々人耳は性能・性質の個人差が大きく、それでいてどんな個性があるのかは他人にも自分にも把握が難しい。
のは既に提示したが音楽制作で必要なのにも、目的別に幾つかのパターンがある。

1.検閲
正確には検聴なのを一寸大袈裟な表現をわざと使ってみたが、それ位音楽の為なのに純粋に単なる音として聴かなきゃなんないからだ。
これは不要雑音が混入してないかとか、例えばFade In・Outの一番小さい部分がギクシャクしてないか等を確認する事。

この目的に向いてるのは入ってたら必ず聴こえる様なので、しかしそれには音楽的には「不自然」だろうと「要らん部分が良く聴こえる」性質を与えねばならない。
って事ぁ音全体のバランスは大抵は実際とはかなり掛け離れるケースが多く、本来はリスニング用途に使ってはいけない。

2.リアルオーディオ
是又敢えて恐らくより一般的なピュアオーディオって呼称を避けてみたが、両者は似て非なる物だからだ。
屁理屈全開になっちまうがピュアオーディオだと、現実とは多少の差があっても聴いた感じに問題が無けりゃ許容されるとも考えられる。

それが俺言い「リアル」と一番差が付く可能性が高いのは、再生装置等の相違で必要以上に違って聴こえる場合の生じる処。
特に高域の「硬さ」等に現れ易く、差し詰めひっ叩かれるのと撫でられるのでは大違いってなもんだ。

こんな例えを持出すのは存在主張度に大差があるからで、派手にぶたれりゃその大きな動作と目立つ大音響のお陰でかなり離れてたり全然見ていなかった人にもすぐ分かるよね。
でも当事者(されてる本人
)にとって心地良いのは一部特定趣味をお持ちの方以外なら目立たない方で、これは音世界にも割かし共通してるのよ。

なので近年の流行の1象徴としてド素人でも業務用モニタがカッコいい、みたいな勘違いに気付かず邁進するのはホントはとっても恥ずかしいもんなんですぜ。(ルックスだけ似せるなら全然OK)
例えば以前述の車載サブウーハの騒音公害なんかもコレに大いに関係ありそうで、不自然に低域の多いのを慣れで普通と誤認しちゃってんじゃないのかな?。

近年パートⅡで誰もが聴くのにヘッドホンを使う頻度が上がってるので、普段使うのを下手に極端にやらかしてるのなんかにしてたら実はかなり深刻なんよ。
それでもまだ感覚だけの狂いで済んでる内は救いもあっけど、耳自体に変容が及んでたらもう2度と元の自然な世界には帰って来られませんねん。

これの恐いのは麻薬なんかと同じで、次の様な段階を経て最後には耳が壊されて行くのだ。
①過剰演出の魅力に憑りつかれて音質の不自然バランスを普通としか思えなくなる
②①が元々より刺激を求めた結果なのが多いのでより過激な演出を求める様になる
③音質のみならず音量に対しても無意識下に感覚麻痺に陥る

そしてやがては肉体の限界を超えた聴き方になって聴力に支障を来たし出すが、それを補おうとしてより耳の健康を害すって無限ループから抜け出せなくなるのである。
これを避けるのにヘッドホン側で出来る事を次回以降網羅して行くが、その前に近年本邦の流行サウンドに触れておこう。

近年本邦J-POPの最近のは惰性でダセー(オヤジですのでお約束!?)ので外すとしても、大元のレシピは機器も環境も不適切で厳しい状況下でも最低限伝えたいのが聴こえる様にしたものだ。
その思想に則ればHi-Fiなので聴いたら過剰演出になってしまうのは当然で、ケチな音楽はケチな聴き方をしましょう…と迄は言わないけれど更に盛ろうとしたら作者の意図に逆らうのと同じになっちまうからな。

大昔一時少しだけ流行った言葉で表すなら「余計な親切大きなお世話」状態に、作る方も聴く方も陥りがちなのよ。
んなこと言ったって足りないの嫌だって?、それで盛り過ぎりゃ今度は別の所がきっと足りなくなるだけだから…。

<つづく>

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