音楽備忘録369 ヘッドホンと体格の関係Ⅷ
さてこっちの状況でお題が三つ巴のローテーション発信となってるが、気にし出せばヘッドホンは装着具合に難しさがあるなんて書いた。
ではスピーカやインナーイヤータイプなら簡単かってば、ちゃんと聴こうと思ったらこれ等はもっと大変なのだ。
日常的には特に聴いて楽しむ目的だったら、唯一点を除いてはどれでも全然無頓着でも構わない。
その一点とは騒音被害をもたらす危惧で、自分より他人に沢山聴こえてたりすると一寸危なくなって来る。
聴き手本人に出てる音は全部が聴こえてるか、或は大体把握出来てたら大丈夫だ。
が例えば装着やリスニングポイントに問題があるのにそれに気づかず、例えば4kHzが全然沈んでるからとEQで盛大に盛ったりすると最悪はコリャぁと来る。
原因はこっちに足りなくても「聴きたくない人」の方でガンガン鳴っちまったりしてるからで、人口密度の高い本邦では気にしなきゃなんない頻度が高くても気をつけませう。
以前述だがこれの一典型例として自動車搭載のサブウーハに依る、低周波騒音公害等がある。
これの最大要因は車室と外部との低音の遮蔽率が低いからで、対して中高域の遮音性はかなり良いのが災いしちまってる。
自動車内で聴こえる「外の音」ってば、低域のは近くの車のエンジン音等が殆どだ。
これが窓を閉め切ってると正確な音量は分からず、しかしそれ以外は幾らも聴こえないから中でガンガン鳴らしても平気そうとつい感じてしまってるんだろう。
何しろ最近は暴走族とは先ずすれ違ったりしなくなったから、実際は低域は幾らも小さくならずに聴こえてるなんて想像し難くても仕方無い。
無論だからって迷惑掛けちゃ駄目だけど、車内で爆音で鳴らしたまま外で聴く機会を意図的にでも設けないと把握困難なのも確かなのだ。
普通降りようと思えばそのままだとウルサイかと思って、一寸ボリウム下げてからドア開けようってのは間違いはおろかそれ自体は正しい行為だしね。
ヘッドホンの場合は出してる絶対音量が小さ目だからそこ迄酷くはならないけど、使用者自身の不始末気付き難さでは上記と首位争いをしてるとも。
そしてこの後のはヘッドホンにだけ顕著に表れるがもしそんなになってたら、かなりの高確率で使用者本人にもイカレた音しか届いて無いんだわ。
では敢えて抵抗してどんなヘッドホンだったらこの俺言い「聴こえ違い」が起き難いかったら、オープンエアータイプだとスピーカ等と同程度に収め易い。
超高域の耳穴等とユニット指向軸とのズレ劣化はスピーカと同様、幾らも緩和されないけれど。
人間が音を聴く行為は普段だと基本的に「自由空間」しか無く、被ったり突っ込んだりして「狭く遮った中で」聴けばどうしたって違和感は残り易い。
そして上記両者の頻度を考えると余程の事が無い限り、人を一切選ばず「被らない」状態で聴こえた音の体験量が圧倒的に多い。
これ等から密閉タイプのの場合そもそもどんな風に聴こえるのが「正しい音」なのかの判定が困難化してて、只でさえ聴こえの個人差って不明瞭な問題を抱えてるのに輪を掛けちまってる。
けれども全くどうにも出来んでも無く、かなり大変だがそれは数多の生楽器の生音を生耳で聴く体験を積み重ねる事だ。
それ等をヘッドホン経由と比較する際は各Micの音的性質等もある程度把握してないと苦しいが、何れも基本は単に同じに聴こえるかどうかだけだ。
例え○Micとか□ヘッドホンを通した時の方が「良い音」になったとしても、この目的に対しては決してそんなのに惑わされてはいけない。
実は上記では後者のの悪影響に負けて残念な感性を育んじまってる奴が多いが、生楽器以外にも指標に出来る音は他にもまだ御座居ます。
それは人の肉声で望まなくても誰でも馴染みがあるもんで、しかし普段は「声の音色」なんて尺度であまり耳にして無いから試聴候補から漏れてい易い。
<つづく>
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