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2020年8月23日 (日)

音楽備忘録382 半導体 vs 真空管②

では増幅素子自体とその後に関連部品のと進めてくが、後者で後から問題頻出するのは石(半導体)系の方なのだ。
確かに球だって製造中止から長時間経ってて元から珍しいのだったらその影響は大きいが、余程のコアヲタさん以外にゃそんなのそもそも縁遠いからね。

増幅素子で困るのは代替品すら見つからない時で、これは特に集積度の高いヤツ程顕著になる。
残念なのは小型化や高性能化の為にカスタム化されてるICやLSIで、これ等の殆どはもう作る時点で数量が限定されている。

手間も費用も無視したとしてもそれ等の修理にはすべからく生贄必至で、要は人体内臓の移植手術と全く同じだ。
寧ろ実施に当たっては元が機械でハンダ付けされてたりする分、より困難な道となっている。

そんなのは流石に仕方無いとして石だって唯のトランジスタみたいに非集積のだったり、ICでもオペアンプみたいに規格のしっかりしてる汎用タイプだったらどうか?。
勿論その分修理はし易くなってるが、音機器に限ると部品メーカ毎での音色差等が大問題となる場合も多い。

アナログ部分が皆無なのだったらこれからは開放されるが、直接音を扱うには出入口の極僅かでもアナログ回路を使わねばならない。
悪い事にそんな「僅か」しか無いのに限ってそこの全体への影響度が高いので、妥協し難い場合が多くなるのだ。

球だって昔作ってたのと今のは地域も会社も違うじゃんっ、だから音だってってそりゃご尤も。
但し半ば過去の遺物をわざわざこれから作って売るからにはニーズは絶対条件だから、人気の音色等をメーカ側だって日夜目指して奮闘してるのだ。

当然そんな手間掛けりゃ値段だって上がりそうで、俺みたいなのにとっちゃ痛い。
と思いきや元から少量しか売れないしとてもじゃ無いが百均なんかに置いとける様な値段じゃないから、一部オーディオコアヲタ様専用のを除けばそんなに大差は出ないで済んでる。

それが汎用量産半導体ともなると量産効果からの低価格なので、一度止めちゃったのを又となるとホントに金額の桁を違えられないと無理なのだ。
しかしそんなに高価では球より大抵数も沢山要るもんなので、作る方も売る方も買う方もと三方一両損ならぬ三方全損ではどうにもならんがね。(到底持ち主全員が修理しはしないので)

オマケにそんな苦労をしても僅かでも入手可能な材料に違いがあったりすると、使えても全然違う音だなんて悲劇に見舞われる。
勿論Ⅱで球にだって起こり得るがその影響度の差がミソで、元が大雑把で石と比べたら全然出鱈目な構造が却って功を奏してるのだ。

加えてひねた言い分ではあるが球は元からちっとも完璧な性能でない為、音色の魅力を付加でもしとかないと全く売れないってのがある。
なので例えば安室奈美恵が良かったのに浜崎あゆみになっちゃったっても、可愛いからまあ良いかみたいなって言ったら古かったかな。

折角だから石のもこれに乗っとくとこっちだと平手友梨奈だったのが、麻生太郎になっちまうってなもんなんだからもう大変よぉ。
規格が同じで音色差の大きい筆頭は意外にも、球よりゃ新しいトランジスタやFETだ。

その結果ニーズ減少に加え上記のせいで、音を変えずに石のオーディオAmpの修理をするのが一層困難化している。
電気楽器で比喩するならかの有名なFuzzの音色みたいなもんで、たった2~3個の「ゲルマニウム」トランジスタで音色の95%は作られてるっても過言じゃ無い。

なので複雑なのの方がこの点では遥かにマシにはなるが、複雑だと故障個所の発見から交換部品点数の多さでやはり面倒な事となる。
俺は立場上頼まれれば極力奮闘する様心掛けちゃいるけど、石だと好結果が得難いからなるべくなら引き受けたくないのが本音だ。

<つづく>

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