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2020年8月 2日 (日)

音楽備忘録361 素人に可能な防音・遮音⑲

個人的には概述の如く内壁材としては石膏ボードがお勧めだが、そうでない(主に木板)ケースも含め裏の柱等構造概念へ進めて行こう。
共鳴・共振を防止するには硬さと重さが鍵を握ってるが、設置場所の重量制限等もあって中々理想通りには出来ないもんだ


材質選択について先に釘を刺させといて貰うけど、材料の適正度が下がると同等性能を得るには大抵サイズは大きくなり重さも増えたりする事が多いでし。
なので一定以上の遮音性が要るならセオリーに反すのは無理だけど、中間領域の場合は迷いが生じる可能性もある。

例えば石膏ボードを使っても1枚貼りで足りるとしたら、それ自体だけでの概述「目違い貼り」は出来なくなる。
そうすると継ぎ目部分の剛性は基本的に裏板(若しくは地板)のみ依存となるから、隙間処理の他にもより裏板の剛性の高さが要求されて来る。

でそんなに頑強な板を使うならその程度次第じゃ、内側の石膏ボードを吸音材等に置換えても差が出なくなったりする。
ので別にそれでも良いんだが、1つだけ注意しないと後で残念になったりする危惧がある。

それは頑強なと云っても木製板では余程特殊なのを除けば、目違い貼りをした石膏ボードより「撓れる量」が多い処だ。
すると一般使用の強度的には板だけでお釣りが来る程でも、微動抑止の柱を裏に付けないと低域遮断量が不足する可能性が高い。

イメージとしては障子の紙の部分が板になったと思えば良く、箱としての強度部材では無いので外枠みたいに太い必要は無い。
障子って間違ってぶつかるとそんなのあったってどうせ破れちゃうのに、魚みたいに!?小骨が付いてるのは強風で障子紙が破れるのを防止する為だ。

これと本件とは風と音でその目的は違うが、何れも空気に対しての抵抗力を上げるのは一緒だ。
風の場合は外の気流で僅かに紙が動いて内気が多少動かされても、外気の侵入さえ阻めれば当初の目的は達成される。

が音の場合これが起こると特に低域は少し伝わってしまうから、原理は似てても許容値が極端に厳しいのだ。
故に紙なんかより全然丈夫な木板を使っても、障子よりは頑強な骨も要るって寸法なのだ。

では理想としてならどんな補強柱が良いかってば、石みたいに固かったら素晴らしい。
けれど重さや加工性に難があるし、固いのは大抵割れ易いのでそれでは困る。

それなら木より鉄とかの方が丈夫そうだが、今度は共鳴のし易さが問題だ。
結局は冒頭で釘刺しした如く重量その他を実用レベル迄下げてしまうと、千切れたり割れたりはし難いが良く撓ってくれちまう。

強さ・固さでは劣る木にも概述の如く「内部損失」には優れるので、少し揺すられて動いてはしまうが石や鉄よりは共鳴はしないで済んでくれるのだ。
では壁自体の強度上よりは柱が多目に入ってるから板は細切れでも良いかってば、なるべく大き目の方が良い。

隙間については石膏ボードのみたいに目違い重ね貼りをすりゃ向上されられるも、継ぎ目の撓りに対する抵抗勢力は1重になってしまうからだ。
では更に木の裏板を省いて壁は石膏ボード目違い2重貼りだけにしたらどうなんだってぇと、誤って何かがぶつかったりした時の衝撃で割れる危険性が上がる。

宅での実例を情けなく恥ずかしいし普通ならあまり起き無さそうだが、希少なので敢えて参考に暴露しちまうかいな。
①家族が座椅子に座ってて背もたれ上部が当たったら石膏ボードだけの壁に穴が開いた
②俺が居眠りから目覚める時にゴリ脚がビクッとなって爪先が当たったらやはり穴が開いた

壁裏にしっかり柱は入っていたが、運悪く柱の無い所へ狭目の範囲に力が掛ったらこれでんがな。😢
ある程度範囲が広きゃ思い切って壁紙の貼り直しからだって辞さないが、極狭い範囲の為に一面全部やる気力なんて湧かないからテキトーな何かを貼って誤魔化したままでほっぱらかしだい。😠

<つづく>

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