音楽備忘録379 素人に可能な防音・遮音㉖
俺程度に分かる範囲は大分出尽くして来たが、今回の副題!?は床の強度だ。
遮音性・居住性・機器設置性のどれをとってもなるべく丈夫なのが良いけれど、重さや費用の都合があるから中々理想通りとは行かないもんだ。
そこで体験から最低でどの程度必要なのかってぇと、強度としては厚さ9mmの所謂「コンパネ」(合板)2枚重ね位は必要だ。
因みにこれは簡易ベッドの床板を作った際、入手性・価格・手持ち残り等の関係もあっての結果だった。
又コンパネには上記より厚い15mmの等もあったが、その程度では1枚では心許無さが残ったのにも依る。
但しベッドであるから上を散々歩き回るとか、ずっと重い物を持って立ってるなんて事は無い。
なので重目なのに3~4本の足先だけで接地する様な機器があるなら恐らくまだ不足で、9mm×3枚目違い重ね貼り程度が良さそうだ。
因みにⅡで15mm×2の方がトータルでは30mmと上記の合計27mmより分厚くなるが、「継ぎ目」部分の実行厚みへ配慮すると15mm(1枚だけ):18mm(2枚分となるから)と逆転している。
なので全体では無く狭目の特定範囲の強度への配慮も大切で、目違い重ね貼りをする場合枚数は増える程半ば自動的に気密性が高まるのも見逃せない。
因みにⅢで板全部を全面接着するのが強度・気密性とも最強だが、万一の後での補修性や材自体の強度を考慮するとそこ迄しなくても良いと思う。
処で勿論所謂根太等と呼ばれる梁(柱)は必要だが、候補の角材等の真ん中ら辺の上で暴れて露骨に撓ったりしない位で大体OKだ。
寸法・材質その他諸々に依ってかなり差がありそうなので具体値を出せなくて悪いけど、種類が多過ぎるから詳細は材木屋さんでも当たっておくれ 。
とは言えそれなりに豊富な体験からすると柱より板の選択が問題になり易くて、これは荷重の掛かり方が無限に近い位色々あるからだ。
床が落ちなくても抜けてしまうと音の閉じ込めが無力化するのも考えると、一般用途の部屋より余計に板の方を気にしてた方が実際的だと思うな。
これより実用上問題となるのは床の「仕上げ」がどうしてあるかで、「板剥き出し」は俺的にはご法度と考えている。
例え軽量生楽器しか使わないし何も置かないとしても、イスや譜面台の脚程度には晒される可能性が高い。
すると使用者がどんなに気を付けてても一寸ぶつかっちゃっただとか、経年劣化でそれ等の脚の保護ゴムが何時の間にか割れて駄目になってた等の際に傷が付いてしまう。
もし傷付いたって裸足で入んないし他人に見せないから平気だとしても、強度や気密性劣化の懸念を増やすのは得策じゃ無い。
それには最低でパンチカーペット、出来ればゴム等が裏張りされてるカーペットタイルとかを仕上げ材とするのが良い。
これは通路部分に関しても同様で理想的にはもっと丈夫だと尚良いが、それでも剥き出しとは大違いだ。
そいから現時点では未だ未実施だが、Drum Setの場合は今なら所謂「ドラムマット」を敷くのが一択だ。
宅では昔は高価だったのと専業には程遠かった等と、部屋床自体では無く追加対策で業者作製のDrum台の上だったからとケチった。
ら、その内Hi-Hat Standの位置固定用剣先で段々掘れてった。😢
これを気にしなくても只じゃ済まないのは、掘れるともう剣先では止められなくなる処。
俺の当初は乱暴極まり無かったゴリ脚では絨毯+木板ではどうせ止められないので方法を変更して凌いでるが、これだと試しに何時もより遠目に置いてみようなんてのが出来ない不便がある。
それでもGrand Pianoを置くよりゃ遥かに楽勝で、小さ目のでも300kg位はあるのに3本脚な上大抵脚先は金属車輪だ。
それに加え強度的に有利な壁際へなるべく寄せるにしても、最低でも脚1本は必ず壁から遠のいてしまう。
Rock系だって巨大Amp+巨漢氏となれば総重量では大差は無くなるが、少なくともAmpは普通は壁際に置きたいしね。
この場合で荷重が掛るのは合計で片足立ちしても最低5か所になるので、床の負担はかなり軽減される。
これ等からすると床をどうするかから考えてもPiano用なら防音カプセルも色々売られてるので、そう云うのだったら最終的に幾ら掛るか不明瞭な自作をするより製品購入の方が色々お得かも知れない。
<つづく>
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