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2020年7月26日 (日)

音楽備忘録354 ヘッドホンと体格の関係Ⅰ

執筆に際し精査したでもないけれど、長年の体験事例だけでも記録しとこうってな魂胆だ。
家庭の事情でもう暫く前から休業を余儀なくされてるが、録音Studioをやってると実に色んな人がやって来ていた。

宅は当然乍らRock系を専門としてはいるが、駅近でもなけりゃ箱も人も完全無名の存在だ。
当初はネットなんて無普及だったのと無予算だったのもあって、そのままずっと広告は一切出していない。

尤も万一宣伝して上手く行って大勢押し掛けられた処で、1部屋しか無いわ狭いわで看板に偽りありと思われても困る。
又自分も過去に散々体験して困窮させられたが、少なくとも当時本邦身近では例えばFunk専門のスタジオなんてのにはお目に掛れなかった。

これ等から専門外でも手に負えるのなら何でも引受ける事にし、そうしてると普段音楽を演るのに全くヘッドホンなんて使わない方々もお越しになられた訳だ。
そうなるとこっちはオーダーメイドの仕立屋さん並のスキルが要求され、機種選択はおろか被り方や適正判定の仕方からのレクチャーも必須となった。

聴こえ方の不備のせいで録音が悪くなって、箱や俺の名声(あるのかよ???)に傷が付いては敵わんとな。
いやそれは言い過ぎとして色んなのに対する耐性は高目の俺でも、実際より相当悪く思われるのだけは流石に勘弁ですがな。

だいいち良い音を求めた挙句の果てなので、悪い音には一切加担したくのう御座居ます。
そうこうする内使用者の耳の形を観察する癖が付いて来て、改めて眺めてみると驚く程個性豊かなもんでやんした。

それも顔のパーツとしてなら普通は美人で酷い鼻なんてなあり得んのに、耳に限ると正反対なんてのも平気であるんですわねえ。(他意無し、失礼😓)
そんな「千差万別なの」が更に付いてる位置や、頭頂部からの距離だって千差万別なんだからねぇ。

すると単に頭でっかちでもヘッドホンは小型ので間に合う人も居りゃ、小顔だから余裕かと思ったらヘッドバンド最長にしても何だか苦しそうなんてのが…。
俺は後頭部絶壁野郎とののしられて研究心が芽生えたのか、大小に関わらず形は実に様々だった


個人的に理想に反してるのは何たって真上から見ると頭が平べったく扁平してるのが我慢ならず、頭の絶対的大きさ以上に顔が自動的に巾広になっちまう。
そんな事嘆いたって殆どどうにも出来ないし、頭でっかちか大顔連のどっちが先でそうなっちゃったのかすら不明だ。

せめて同じ大頭でも奥行きが深いタイプだったら少しは恰好良かったんだろうが、もしかしたら横から見られたら今度は顔巾の割に頭がより大きく見えて悩むかも知れん。
この際見栄えは完全放棄したとしてもまだまだ懸念は残ってて、サイズに見合ったお利口度が無いと努力の足りない人に見えたりしたら…閑話休題。

ヘッドホン的観点からの俺頭としては耳が割と低い位置に付いてるので、全体としての頭の大きさ以上にヘッドバンドの長さが無いと足りない。
とこんなのが沢山あるから誰でも合せられるにはインナーイヤーの方が簡単なんだろうけど、一定以上低域含有率が高い爆音に対しては被らず突っ込むだけではどうにも遮音性が足らない。

他にもインナーは発音源が鼓膜に近過ぎるのに俺は問題意識を持ってるが、普通はそんな短距離で何かを聴くなんて先ず無いからだ。
特に一定以上の大きさのある生楽器ではそこ迄近付くのは不可能なので、原理的には幾ら頑張っても絶対に似た様な音を聴く事が出来ない。

ヘッドホンだってかなり自然界には逆らった様な近距離になるけれど、発音体が体内エリアより必ず外部になるだけでもまだマシなんじゃないかな。
しかしそれもこれもちゃんと設計想定範囲内に装着出来たらの話しなので、そのフィッティングを制作・使用者の両サイド共もっと意を払うべきだと思うんだ。

<つづく>

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