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2020年7月 2日 (木)

音楽備忘録330 エレキのスピーカ⑧

今回は「録音時の」同一スピーカユニットの複数同時使用について言及するが、近年本邦ではPAでも小規模なのには見られなくなって久しい。(ステレオの左右は本件では当然除外)
それが電気楽器爆音系にだけ残ってるのは1に能率が原因だが、2に増幅素子に真空管が使われてるのがあるのも関係してる。

1はユニット単体でも特に今は楽器用の方が高能率で、PAやオーディオのはそれより周波数特性やリニアリティを優先させ大昔より意図的に犠牲にしている。
これは2とも大いに関係してて増幅素子を球に限定しなけりゃ、今はかなり自由に巨大パワーが得られる様になったからだ。(小型大出力Bass Ampの一部にはPA寄りのも最近は有)

2についてはその中で1にコスト2に重量が最大関門で、更に核心へ迫れば電源と出力のトランスがその主犯!?だ。
同じ増幅器でもどっちかってばPAは設備系なのに対し、楽器は一部の業務専用を除けば個人所有率の方が高いと思われる。

それが大きくてとても重いんじゃ運搬で持上げるのも大変だが、それ以上に操縦が困難になる。
それでももしごっつい分だけ丈夫だったら良いが、古典的な球であっても電子精密機器なので無用な衝撃はご法度だ。

管球式Amp Headと比べたらスピーカの方がまだ丈夫なので、現代では亜流な複数使用もある意味究極の選択と見做せる。
しかし本邦みたいに狭苦しいとなると俺としてはこれは看過し辛く、生楽器だったら仕方無いが折角電気楽器なのにとも思ってしまう。

上記以外にも伝統的音質の問題もあったりするので闇雲に減らせるもんでもないが、これの殆どの場合はユニット数のみならず比較的大柄なキャビネットを要すのも注意点だ。
生で聴くなら極端な狭小空間以外ではそれ等は柄が嵩んでも素晴らしい音を出してくれるが、それを漏れなく
録ろうとすればOn Micに出来なくなる。

それでも超爆音が出てるなら悪影響は少なさそうだが、100W級なのに3段積みでスピーカユニットが4×2=8なんてなるとホントは中々厄介なのだ。
一般的にはそんなのでもどれか1つのスピーカにOn Micに構えてたりするが、あれは本来PAの流儀であって録音用では無い。

現実的にはそれで録られてるのも多く散見されるが、それでは特に低域が全然実際出てるままには録れていないのだ。
敢えてこれを無理に擁護しとけば低域過多からは自動的に開放されるとも言えるが、奏者に断り無くそれをすれば誤解を与えてしまう。

個人的に最近改めて気になってるのが生Pianoの収録音色で、Classic系のでも変に流行りを意識し過ぎて俺言い「打込み紛い」のにされてるのも多い。
確かに鮮度に長け明瞭で第一印象は現代的で結構だが、実際出てるのよりBrightに聴こえて音楽表現的に良い事は何1つ無いんだよねぇ。

一部の奏者以外は作編曲家を含め全ての音に一定以上の明瞭度を求めてるのは極稀で、料理の味付けに例えたら「味の素」が分離してて入れてあるのが露骨に分かるってなもんだ。
出汁でも隠し味でも食べる今に降り掛けた七味唐辛子と、同じ様に感知出来る方が美味しいなんてあり得ないと思うんだけど如何すか。

故にこの手の盛り若しくは加工をするならせめて良い意味で意図的であるべきで、奏者自身が完成状態から逆算して加減出来るのが必須と考えている。
これ等を参考に考慮すると伝統的音色からはどうせとっくに大巾に乖離しちゃってんだから、スピーカを必要最少数として「狭小国独特の個性」にでもしてもええじゃないのなんてさ。

もしそんなのが主流化してくれたら少しは値下がりするんじゃってのが俺の魂胆だが、見栄えは劣っても防音工事等にはかなり助けになると思われる。
Rock系の爆音は生半可な事じゃ防ぎ切れないが、それだけ床・壁・天井に厚みが要るので狭くても収められる様になるのは大きい。

本件もまるっきり勝手好き好き趣味習慣の話しではあるが、楽器系だけが環境に対して省スペースが遅れ気味なのは気になる処だ。
特に真空管式なら必ず場所を取るのを我慢しろみたいな風潮には、それこそ我慢がならない。

勿論デジタルや石のに比べたら限界は低い目にはなるが、もう少しは可能なのに恰もそれが無理かの様に見せるやり口は許し難い。
そうは言っても防音・遮音が、先ずは大きな問題ではあるが…。

<つづく>

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