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2020年7月 7日 (火)

音楽備忘録335 素人に可能な防音・遮音③

現況俺のテレワークの相手は従兄だけだが、先方にがトラブル発生等で多忙になって開催予定が流れてしまった。
やった処で新ネタが得られる保証は無いが、無進展な為当初予定を変更して暫くはこの項を続けさせておくんなまし。

さて前回無防音状態では電子楽器でも無制限には弾けないと書いたのは事実だが、それは全く何の努力もしなかったらの話しだ。
せやさかい即座に悲観するのは早合点ってもんで、先ずは少し視野を広げて考えて欲しい。

特に打楽器系や鍵盤系だと毎日メンテナンス必須の箇所が少なかったり殆ど無かったりするから、何か手間掛けなきゃ無理と言われたら「えーっ」と感じる人が多いかも知れない。
でもそれ以外の楽器の殆どは頻度差は結構あるが、少なくとも放置プレイで何時でも都合良く弾けるのなんて無いですぜ。

これの誤解を受け易いのは達人級だと喋ってる間(若しくはその裏で)極短時間で済ませてたり、無造作に何処かを一寸弄ってたなが実は精緻な調整だったりするからだろう。
この先は要望があれば別項で詳述するとして、騒音防止とか雑音低減(ここでは近隣に対しての)も準備の一環なのだと自覚を促しときたい。

それ処か最近何処かで読んだんだけど、「騒音公害を気にし乍ら演ってたら変な癖が付いちゃった」も大いにあり得る。
ここでしかし「防音カプセル」みたいな既製品が買えない場合、先ず問題となるのは何をどうすれば良いのかだろう。

そこで見えないので厄介な「音波の基礎知識」のご登場となるが、本件に要る最低限の原理だけだったら覚えるのだって至極簡単だ。
何しろたった2つしか無くてその1は「距離減衰」で、その2が「打ち消し」だ。

順に説明してくが距離減衰とは字面の通りで、空気の振動は遠くなると弱まって行く現象の事だ。
海外で無防音の個人宅でもある程度セーフとなってるのはほぼこれのお陰で、幾ら建物の遮音性がこっちよりゃマシでも隣接してないから成立しているのだ。

又音を遮るには特に高音は発音源と受聴点間を隙間無く隔てる訳だが、演奏空間を通常は完全密封するのは不可能だ。
特に歌うとなると酸素ボンベとマスクを装着したりは出来ないから、それでは窒息してしまう。

しかし何処かが筒抜けでは音も筒抜けで困るが、そこである処理を施した換気ダクトが用いられている。
これには通常上記原理の両方がフル活用されていて、ダクト内部を意図的に「迷路」状態にしてある。

そうしてわざと寄り道を一杯させて、結果的に距離を稼いでいる訳だ。
しかし距離だけだったらそんなに複雑な形にしなくても、やたらと長くすればそれでも良いのに何故迷路にする!?。

ってばそのまま只の管状態だと長さに応じた固有音程だけを鳴らす、笛とかラッパと化しちまうからだ。
スピーカシステムの所謂ホーンとかポート等は本件とは使われ方は真逆だが、これを積極活用して再生帯域の拡張が図られている。

車やバイク等のマフラでは内部の様式は違ってるのが多いが、多少なりとも意図的に「遠回りさせてる」部分は一緒だ。
何時れも最大長さを抑える為に直線的に通さないのは同じだが、純粋音響用途の場合には他にも理由があってそうしている。

この点で建築関係で販売されてる消音ボックスの殆どは、我々爆音系にとっては役不足な代物だ。
決して何の効果も無い偽物では無いんだが、設計上のターゲット周波数がこっちのニーズには高過ぎるのも一因だ。

一般社会に於ける遮音の典型的ニーズとしては、ラブホテルのお客さんのとっても刺激的な声の隠蔽等が考えられる。
ウルサイかどうか以上にこう云うのだと僅かな漏れでも、たちまち平常心で居られなくなる人も居るだろうからね。

そんな処から汎用品の使命としては肉声を第1に考えるのもご尤もで、しかしこっちで一番問題になるのはもっと低音の方なのよ。
故に専門業者へ依頼してもこの部分は「手作り」の方が圧倒的に多く、市販品活用に依るコスト低減は殆ど望めない。

因みに現況従兄のレッスン室は元楽屋だから仕方無いが、上記汎用消音ボックスのせいで低音がかなり漏れちまっている。
でもどんなに騒いでも声は全く聴こえて来ないから不謹慎な外野の与太話だが、ドラム教室と銘打った内実は不倫部屋として貸し出したらさぞかし儲かるんじゃないのかな。

<つづく>

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