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2020年7月 9日 (木)

音楽備忘録337 素人に可能な防音・遮音➄

前回鉄筋コンクリートの箱だけでは足りぬ場合が多いと書いたが、宅を始め実際には本格防音の際併用されるのが常だ。
超低音の膨大なエネルギーに対峙するのに固く重いのが有効ではあるが、実はこれにも弱点がある。

参考例その1は高架高速道の橋脚耐震補強後の公害問題で、拙宅では木造住居部・鉄筋コンクリート防音部の区別無しに被害を被っている。
もしもの際折れ難くする為に鋼板巻き付け補強がされたが、脚が「固く」なって「撓り難く」なったせいで以前より衝撃がダイレクトに伝わって来るようになっちまった。

あれ位纏まった質量ともなると地面自体を揺さぶる力が生まれて、もうこっちではどう頑張っても対策の選択肢すら残っていない。
土は岩よりゃ柔らかいから衝撃吸収力があるが、全体が揺さぶられてはそれも無効となる。

こうなってみると補強前は「あんなに硬いコンクリート」と思ってても、実際には少しは撓ってクッション代わりとなってたのに気付かされた。
本件ではそこ迄大規模には決してならないと思うけれど、遮ってはくれても緩和は期待しない方が良いのをこれが示したと考えられる。

その2は宅の防音室外部は確かにコンクリートの箱で作って貰ったが、これはそれ以外の木造建物構造体とは独立している。
経緯的には全部を鉄筋で建てるにはお金が足りなかっただけだが、極端な近距離で断絶するには棚ボタだが最良だったと感じている。

その訳は上記「高速の脚」の件と同じで、ガッツリ固いと殆ど減衰せずに良く伝わるからだ。
もしコンクリートの箱に中の振動が完全に伝わらないなら良いが、極端な例外以外必ず少しは伝わってしまう。

すると仮にウルサイ程にはならなくても、コンクリートでは繋がってる全体へ響いちまうからね。
それでもコンクリートが巨大であればまだ重さで少しは対抗出来るが、宅の様な狭小ではどんなにセメントを奢った処でタカが知れている。

要するにこの手には弁慶より牛若丸戦法の方が適してるって事って、前述の如く巨大なら地面自体を揺さぶっちゃって迷惑千万となっちゃうあるね。
これを特別な材料を使わずに達成させるには、「何段階にも分けて少しづつ」弱めてくしか無い。

因みに金満さんがNASA開発か何かの超高性能材を使ったとして、Rock系爆音にはそれでも「一重」では恐らく別の新たな厳しい制約を生じるだろう。
例えば内部総重量をかなり厳密に一定範囲に収めなくてはならなくなるとか、こっちの用途にそんな注文が付いては実用性を損ねてしまう。

なので金満だろうと極貧だろうとどうせ一重は無しとなりゃ、お金より手間が遥かに重要なのは分かって貰えるだろうか。
今時は何でも激安にゲットして使い捨てが主流だから、精神的にこんなのは酷く面倒に感じるかも知れない。

けれど奏者もその住んでる場所も千差万別となると、量産するには種類が膨大過ぎて超最大公約数的なので精一杯だ。
例えば一番普及してるタイプのUplight Pianoとかなら、まだフィットしそうなのが売られている。

んが電子ピアノの打鍵音がウルサイなんてのにはそのウルサさが多様だし、生ピ用程の性能は要らない。
電子ドラムのパッド打撃音だったら音量的には生ピ用でも間に合いそうだが、衝撃成分の種類差と多さの面で不安が残る。

又敢えていい加減に妥協しちまえと思ってる方向けに付記しとくが、「遮音性の高いカーテン」等の甘い言葉に釣られて買換え続けては不親切或は無責任販売業者の思う壺だ。
それ等に全然効果が無いのなんてのは稀だが、「遮ろうとする対象」が違ってるので
必ず割高につきまっせ。

<つづく>

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