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2020年6月16日 (火)

音楽備忘録314 エレキのPU選択とToneのセッティング⑲

まだまだ要素不足が目白押しなんでBass編PartⅡ行っちゃうけど、電気楽器も色々ある中でBassの特異性は是非知っといて欲しいな。
基本的には電気楽器はどれも真空管Ampで鳴らす設計だし、そのAmpで大きく違うったらスピーカ位なのにね。

そりゃ現代感覚だけだとTone回路の定数だとか回路部だって色々用途次第で違うけど、大昔の業務用Bass AmpでChが2つあったら殆どのは片方はBass以外用になってたんですねん。
それが人に依っちゃ使う奴の自由だからとか求める音色の都合とかで、Bass用じゃ無い方のを常用してる人も結構居たんだわ。

その他希少例ではあったけどHIWATTのAmpにはBass用ってのが長らく存在して無かって、ウチのはどれも超ワイドレンジに作ってっからそんなのねえんだってな調子でやんした。
そんな処から勿論弦や本体等違う処だってあるんだけれど、道具よりも使い方や加減のし方(ハードウェアのも含む)でBassサウンドは成立してた訳ざんす。

ここで一寸比較検討の為に敢えて懐かしのClavinetを取上げるけど、聴いた感じは先ずBrightな印象だよね。
そんで実際音色としてはそうなんだけど出てる音の周波数帯域へ耳を向けると、意外な事にかなり高域限界は低くなっている。

これは鍵盤数=弦本数=Pickup数とPUの数が膨大で、電気的には並列接続した方が多方面で良い。
抵抗成分は並列にすると割り算になるからインピーダンスが下げられ、高域損失は減るし雑音にも強くなるしとご利益が多い。

にも拘わらず敢えて直列接続にしたせいで、かなり高域限界が低くなっちまってる。
何でそんな不利な回路にしてるのかってば、発音数に依る不要な音量の増減を抑えたかったからだ。

クラビは構造上強弱が殆ど付けられないから、例えば単音で弾いたメロより伴奏のコードの方が大音量になっちゃ変ちくりんだからだ。
メロ弾きの時だって単音と和音の両方が出て来るのも多いし、PianoやOrganで単音と和音で極端な音量差が出たりしないってのもあるからね。

気持ちをセーブして本筋へ戻ってくけど要は音色として聴こえた感じと、実際出てる音のレンジは必ずしも一致して無いのを指摘したかったですと。
ここで高域限界の高さと各電気楽器の関係を示しとくと、Clavinet→Guitar→Bassとなっている。

一番音域(音程)の低いヤツが高域迄出せるとは一見ひねくれた感じだが、それは低い音程の程高域の量を多く出せないからだ。
もし逆らってそんな事をすると音程感が希薄になっちまい、でもチョビっとしか出せないんじゃ籠って聴こえても困ったりする。

それをどう解決させるかってば量が稼げない代わりに、広く出して補おうって作戦が実行されてるのだ。
ClavinetはGuitarより高域が出せて無いったって、そんなであんなにBrightな音色だ。

Brightさはそんなでももう間に合ってますとるなと、それより更に高域を増やすご利益が残っていない。
これもひねてもしやったとして、やはり音程感が不足したり音が細くなり過ぎたりと却って使い辛くなるだろうねぇ。

こんな風に音色と高域限界(音程では無く倍音等)が逆だったりするのにも隠れた!?事情があって、「量とバランスの差」のせいでそれは起きている。
楽器の音色としての高域は私的分類に依れば2kHz位から上が該当すると考えてるが、そこから上であればそれが何HzであってもBrightって印象自体には大差が無い。

当然周波数が違えば同じ音には聴こえないが、だからと言って高域が中域に感じられたりはしないからね。
後は例え周波数は高域と感じられるボーダーラインだったとしても、他の帯域より明らかに大きく出ていたらそれが象徴的な音として感じられるだろう。

故に楽器音色としての高域含有率(他帯域とのバランス)で競争させれば普通の音色設定をしていたら、着順はClavinet→Guitar→Bassとちゃんと聴こえた印象と一致してるのだ。
この面で3者の中ではClavinetがToneセッティングは一番楽とも看做せ失敗し難いいも言えるが、裏を返せば弄れる範囲が狭い分バリエーションや新規の余地が少ない弱味があるかも知れない。

<つづく>

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