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2020年6月 4日 (木)

音楽備忘録302 エレキのPU選択とToneのセッティング⑦

録音時の「レンジ確保」とお題のPU選択の関係性へ進むが、楽器とポジション次第では最初から不向きな組み合わせもあったりする。
事実ではあるがいきなりそんなのブチ上げたら身も蓋も無くなりそうだが、普通であればその選択はらしくない音色になるから余り選ばずに済んでるだろうと思う。

気にすべきはやはりローエンド側で、これには色んな事情も内包されている。
お題だけに沿えば足りない方だけを気にしてると思うだろうが、録り時の環境次第では一概にそればかりとは限らない。

それはBassのモニターの仕方や使用機材がどんなかってので、単純な理想としては出てる音域のは全部しっかり聴こえるのが良い。
けれど微妙なのは顧客中心層の聴取環境で仮にこっちだけ最高級のを持ってたら、もう録る時点で相手には聴けない音と格闘してるかも知れない。

勿論その逆も大いにあり得て、何せミュージシャンってな貧民が多いからねぇ!?。
でもこれを変に追及してもキリが無いし、しかし音的合否判定は可能な限りで色んな機器や聴き方をしてからにすれば何とか許容範囲に収められる筈だ。

奏者側で最も注意した方が良いと思うのは、自使用楽器がどんな音迄出せてるのかを先に知っとく事よ。
例えばローエンドがあまり出せないAmpしか持って無くて、でも何時もそれで練習したりフレージングの試奏をしてたりする場合だ。

もし理想には遠くても何時もの機材で鳴らしたのを録るんならまだマシだが、録音だからって奮発しちゃって外の立派な処で録ろうとしたら別世界過ぎててんやわんやの頭真っ白なんて…。
これへの対策としては練習用程度のチープなでも近年のAmpを持ってたなら、殆どにヘッドホン端子は付いてるのでヘッドホンに一寸奮発しとくのだ。

本格的なのじゃないと実際より低音の量が多く聴こえる演出がされてたりもするが、取敢えず楽器出力より再生周波数レンジが広ければ「出てるかどうか」は分かるから。
そうして聴くと単に音色が違うだけじゃ無くて、機種次第ではリアPUがローエンドを全く拾えてない場合それが確認出来るだろう。

運良く僅かでも拾えてたらEQ等で盛大に増し盛りするのも可能だが、ローエンドが拾えて無いのをそれより上の帯域を代わりに増やして補おうとすると副作用が強い。
編曲やMixの都合でGuitarのローエンドがBassと独立してしっかり聴こえないと困る場合等に、その帯域へ越境してまうからどっちにも不都合が生じたりし易い。

一部を除いて他パートが出せない処からBassにとってのローエンドは、音色以上にアンサンブル内での影響は大きいのだ。
これに関して留意しといて欲しいのが過去作品やLive音源等で、機材の事情で幾らも拾えて無い様に聴こえる作品への評価だ。

中にはホントに妥協の産物みたいなのもあるが、近年のより帯域が狭い印象を強く受けても「全然無かった」と早とちりしては損するぜ。
昔のは今と比べりゃ何でも不明瞭だったりで何とも曖昧だが、是非アンサンブル全体の和声の響きへ注聴してみて欲しい。

実際かなり減衰しちゃってるのが殆どで、それを2倍音等で補おうとしてるのも確かだ。
がどんなに僅かでも有ると無いとじゃ単体では大差無くても、アンサンブルの状況に依っちゃ別物になってしまう。

ある程度以上の数の音が極端な音量差無しに同時に鳴ってると、個別のを強烈に強調しといても全体に対しては微力化するのが必然だ。
でも他のどれもが出せない音域についてはその影響は受けなく、音量バランスの都合で1人勝ちと迄は行かないが景色を別のにする様な効力は持っている。

漫画で言やこの手は背景に過ぎないが、物語の「世界観」には主役のキャラよりこっちの影響の方が格段に大きい。
平時の感性だけだとこんな地味目のは失念し易いが、奏者・制作者側には決して軽視出来ない部分ですよ。

<つづく>

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