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2020年6月13日 (土)

音楽備忘録311 エレキのPU選択とToneのセッティング⑯

実は本職となると何時にも増して死ぬ程うるさかった、訳でも無くて収まり切らないから続けるだけの弦とスピーカが違った話し続編だ。
弦の方は兎も角スピーカでも「上が削れる」と字面だけだと全く一緒だが、実情は全く掛離れてる件から行ってみよう。

別に低音用にそっち中心でもなるべく上迄出そうとしてそうなっでも無いが、少なくとも楽器用に当時使われたウーハの高域限界付近の周波数特性はかなり急峻だ。
この原因として考えられるのはオーディオ用と比べたらf特(周波数特性)より能率を優先したからで、絶対に欲しい範囲だけ極力大きく鳴る様にしてったせいだろう。

フルレンジタイプでもオーディオ用ならf特はなるべく広く、且つ実用帯域内は極力平坦となるのを目指す。
そのせいで能率が犠牲になろうともで特に近年になる程Amp側がより自由になるのと、小型化至上命題もあってオーディオ用ではもう能率なんて無視と言っても過言じゃない位になっている。

PAや楽器用では今でもそうは行かんけんど昔よりは帯域巾も欲しいので、必要な際はウーハ+ツィータ等「分担駆動」させて要件が満たされている。
は程々にしといて高域限界から上が急に落ちるその度合いはパラメトリックEQみたいな按配で、本体搭載ToneはおろかAmpのTrebleとも桁違いに一定から上がバッサリなのだ。

って事ぁ高音苦手っても出せる範囲の分は殆ど落ちて無くて、高域の一番下の方或は中域の一番上の方は殆ど削れずに出ているのだ。
それ処か音響ではこう云う性質が急変する境界域ではお決まりの特質があって、減る寸前の処に山が出来てそこだけ他より強調される癖がある。

更にこの山の高さは性質変化量とリンクしてて、急変するの程山も鋭く尖って高くなるのだ。
せやからビンビンとかキシキシは聴こえんくなっとっても、コンコンとかカンカンみたいな音になる部分は寧ろフルレンジより豊富に供給されていたのだ。

こんな特性はもし他で獲得するとしたらBand数の多いグラフィックEQで漸く足りるかどうか位なんで、AmpのTrebleとかまして本体搭載Toneでは全く役不足なのだ。
なのでもしf特だけでも再現させたいのなら楽器やAmpでは弄らずに、最低でも本式のEQで施さなくてはならない。

それでもまだ代用手段では不自然さの残る箇所があって、それは言うなれば「出てるけど聴こえない」のと「出て無いから聴こえない」の差だ。
これはMicの性能・性質のせいで、ホントに低音だけしか拾わないのっつったら近年のバスドラでウーハをMicの代用にするの位しか存在しない。

この手法にも注意が要って上述に依れば中域はウーハの管轄内の筈だが、本来とは真逆の使い方をすれば振動板がMicのより桁違いに重いから反応が鈍るのである。
具体的には中域すら俄然感度が低下しちまって、けれどバスドラでの使用は元々Micで足りないのを補う目的だったから寧ろ結果オーライでも丁度良かっただけなのよ。

んでそんなだし昔のだとウーハの低域限界も高かったから、録音でそんな邪道は行われていなかった。
すると又しても細かいけれどスピーカ以外から出てた雑音や部屋の残響は僅かでも拾えちゃってて、そんなどうでも良い程小さな混入音でも雰囲気には結構な影響があるのである。

非現実的な程透明な綺麗な音にはそんな余計な要素は不要だが、それへ傾注し過ぎると世界観が乖離し過ぎて共感力を損ねる場合も出て来る。
俺知り一例示しとくとPink Cloud等の一部には、曲の始まる前の雑音をわざわざ記録してるのなんかがあった。

多分蛍光灯からのをエレキが拾ったヤツだと思うが、それに依って同じ部屋に居て目の前で演ってる様な雰囲気が充満していた。
雑音は無いに越した事ぁ無いし、下手に容認すればすぐに本筋を阻害したりもする。

けれども生演奏でだと「しても当り前」の迄全部完全に取り去っちまうと、余計なのが無くなっただけなのに何やら嘘臭くなるのも事実だ。
打込みですら完全無雑音には中々出来ない位だから、もし出来てもリアル系でやったら余計不自然さが増したって無理も無いのだ。

<つづく>

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