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2020年6月

2020年6月30日 (火)

音楽備忘録328 エレキのスピーカ⑦

Bass用のフルレンジスピーカが廃れ気味なのを嘆く俺だが、年寄りのノスタルジーなんて思ったら真逆で寧ろ最近になってにわかに感じてるのよ。
今はデジタルの色んなシミュレータが取り揃っちゃいるが、バーチャルも本気を出したら個人が手を出せる様な価格にはまだ収められないのが現状だ。

これについては業務用のデジタルReverb等で未だに恐ろしい高価格のが居座ってるが、単に在庫品が残ってるからまだ売ってる訳じゃ無い。
ここで皆さんに良く見て貰いたいのは廉価なのとの差で、確かに低価格帯のの高性能化には目覚ましいものがある。

が妥協が許されない現場ではより良い方が選ばれ、幾ら安くて便利でも目的達成に足りないのは無いのと同じと看做される。
そんな予算制限が無いか潤沢な場合だと昔の生き残り機材や、エコーチャンバーだって選択肢に残ってるからね。

それがBassの録音でも同じでもしバーチャルで可能でも、物凄く手間暇掛るんだと超一流技師の人件費の方が高くなる可能性すら出て来る。(近年本邦じゃ彼等にブラック雇用を強制してる様だが!!)
これを危惧・回避したくてAmpのスピーカから収音すれば、今迄以上にはならなくても絶対に以下になる心配は無い。

一方底辺寄りのアマチュアにとってはバーチャルを手懐けるスキルが関門で、門外秘テクの入手難等がある。
仮に何とかしてこれが克服出来たとしても所持機器には差があるままなので、草臥れ儲けの骨折り損と迄行かずとも割の悪い作業となるのが必至だ。

とは云え「低音の録音」は何かと大変なのも事実で、俺も最近は諸事情からスピーカ収録を断念している。
それでも独自開発の簡易スピーカシミュレート回路搭載の管球式Preampは用意してて、これと悪環境を比較して現時点でマシな方を妥協選択している。

のでもしこれを作って無かったらLine録りよりスピーカ収音の方が多くなってる筈で、何と言ってもその方が主に楽器の心配だけをしてれば済むからだ。
実は業務用の他に40Wしか無いが38cm(15inch)のフルレンジが付いてる友人から貰ったAmpもあって、小音量・省スペースが求めらる仕事ではこれを使った事もある。

管球式じゃ無いのが主義に合わんので録音では不使用としてるが、球の拘りが無ければパート別録りの録音には使い易そうだ。
その理由は主に2つあって①スピーカ②キャビネットの方式なんだが、①についてはBassのローエンドをカバー出来る口径なのとアルミダイキャストフレームになってるからだ。

②に関しては最大出力とは無関係で音場再生的には若干不利だが、「後面開放型」でダクトやホーンが無い処だ。
低音をしっかり再生するにはバスレフ型やバックロードホーン型の方が明らかに良いけれど、「録る」事だけの観点からすればこの手は少々面倒が出て来る。

密閉型・後面開放型と違ってこの「バ」型2つは、音域に依って「出て来る場所が違う」からなのだ。
言うなればパッシブ式2Wayってなもんで、中高域はスピーカから・低域はダクトからの放出となっている。

それ故収音方法を超OnにしたければMicは2本必要となり、業務用で所謂「遠鳴り重視」設計のだとかなりOffに構えないと両方を拾い切れなくなる。
かつて合奏には少々非力でもFenderの初代Bassmanが録音時に多用されてた訳として、他に無かったってより後面開放型エンクロージャで収音方法の制限が緩かったからとも思われる。

スピーカが大きいと小出力でもそれなりに重く大きくなるし、後面開放型ではその場で聴こえる低音は前出「バ」型2つより少な目な上ボヤけ気味になる。
且つコスト的に割高となりゃ机上のスペック的には割が悪く、売るのに好都合じゃ無いのは理解出来る。

しかしMicで録る事に絞って考えるとその手のが最良で、若干納得行かないのはGuitar用だったらそんなのが沢山今でも売られてる処だ。
俺にしてみりゃGuitar用の方がフィードバック奏法等を考慮すれば正規出力が要って、Bass用の方がホントは使える範囲が広いんだけどねえ。

<つづく>

2020年6月29日 (月)

音楽備忘録327 今更の初Zoom➄

厳しい状況を迎えてる従兄だが、それでも質の悪い人から空間を借りてるよりゃ大分マシな部類だ。
一部の世相を鑑みない偏屈大家さんだったりすると、今や生活必需品のエアコン設置にすらことごとくダメ出しして来る様なのも稀に居るからね。

こんなに苦しくなって来てても先進国だとか日本素晴らしいなんてのが妙にまだ巾を利かせてるが、非合理な旧態依然の放置は今に始まった事では無い。
どうも本邦では一番進んでるのにばかり目が行く様だが、ホントは一番遅れてる処でもどの程度迄来てるかで判断すべきなんだけどね。

それも外面やシステム等形態では無く、実用上でどうなのかが本命なのだ。
例えば古いテープレコーダと真空管Ampしか無くても、それで昔とは違う新しい必要な音が録れるなら過去の遺物では無くなる。

一方最新のデジタルバーチャル機器が揃ってたとしても、相変らずの音しか出せないのならば実質的にはこれこそが過去の遺物だ。
この件での注意点は実使用してみてからじゃないと正しい判定が出来ない処で、その意味では本邦は外野の無責任な意見が強過ぎるのかも知れない。

さてこれだけスマホ全盛となって来てはLANは必須では無くなりつつあるかもだが、個人宅内のWi-Fiの接続先は現況では結局LANのままだ。
電波を通し難い床・壁・天井の建物も防火観点から増えて来てるが、新しかったら配線済みのも多いから関係無いと思うかも知れない。

しかし建築業界(特に設備業者の認識)に対してIT関係は進化速度が格段に速く、例えば建てて数年したら既設配線の規格が旧態化したりするのはまま起きる事だ。
それからすると安全上素人が手を出せる類のには配線では無く、配管だとかトラフであるとか「線を通せる場所」が用意されてる方が親切だ。

かつて建築時の施工は電灯線の他は電話線やTVのアンテナ線等が常識だったが、これ等ならTVが地デジに依って規格変更されたの以外は大きな改変は無かった。
或は進化の速度が緩やかだったとも言えるが、経済・技術上からの問題が最大のネックになってた訳じゃ無い。

普及させるのを第一義としてたからで功罪両面を孕んではいたが、素人或は一般人にとっては規格寿命は長い方が助かる。
これからすると今みたいに昔よりゃこの面で落着かないのを容認するなら、個人でそれを簡単に実行可能になる様にセットで考えられてるのが正道だが。

過去体験ではLANを電灯線に経由させるアダプタ等も売られてたが、今こそホントはそんなのの需要は高まったが見掛なくなって久しい。
因みに折角なので試してどうだたっかも付記しとくと、使えはするが普通の有線のよりゃ劣るといった感じだった。

それもあってかどうせなら無線の方が良いとなって今に至ってるんだろうが、これだけ電波を遮る建物が増えて来るともう便利では無くなっている。
この件での海外事情に全く疎くて済まないが、木造建物の少ない地域ではもっと前から意識はあっただろうと思われる。

そう云や直接は無関係だが俺はGuitar・Bassのワイアレスて殆ど使った事が無く、そんなに広い所で演れない身分のままだからだろうか?。
根源は貧困のせいとは云え、個人的にはスタジアム級位にならないと大きなメリットを感じられないのも確かだ。

それとも楽器を構えてても踊れたら違ったのかは定かじゃ無いが、スマホやノートPCへ配線を接続して常用する不条理みたいなのは常に感じている。
無線でも今迄のと違って金属壁の向こう側へ届く様なのが、登場したなら別なんだけどね。

<つづく>

2020年6月28日 (日)

音楽備忘録326 エレキのスピーカ⑥

前回のは2Way設計なのに下のしか無かったから普通の音が出せなかっただけではあるが、楽器用としてはこの様な構成はやはり不親切だ。
仮に最高の音を狙って分割させたのならその旨明示しとくべきなのに、他より高額化するのをボカしたかったか兎に角売れりゃ良いと思ったのか真相は不明だが。

以前Classic系奏者こそ譜面を常用するからこれからは電子譜面の、言わば付帯業務であっても電子機器の操縦に慣れないとと書いた。
これに倣えば電気楽器奏者は電気音響に詳しくて是となるが、上述の人みたいにページがめくれ無きゃ次が弾けない様な事態を招きはしない。

もっと掘るんじゃ無くて今回は穴埋めしとくと、今の一般用オーディオ用スピーカにフルレンジは少数派だ。
が大規模PA用等と違って民生用の複数ユニットのはどれも「一箱」にパッケージングされて居り、楽器用の方でも近年はこのタイプのスタイルが主流になっている。

しかし俺からするとこれは第一段階に過ぎず、欲しい人には助かるが望まぬ者には出過ぎて厄介な超高域となっている。
近回にClavinetの過去にCymbalの音色と周波数音量分布の差を例示したが、電気楽器に必要な高域はオーディオ用のそれよりかなり低いのの認識が不足と感じられるのだ。

電気楽器の音色的特徴の中には特定帯域を生より格段に豊富に供給出来る処があるが、これこそが聴いた印象には一番影響を与えてる部分なのだ。
リアルの生楽器は電気的な制限は皆無だから、その面では出せる音域も無制限だ。(音程の事じゃ無かとよ)

例えば太鼓みたいに「叩いて」音を出す物だと、音は愚か叩かれた事で生じた「振動」すら常時必ず伴っている。
この振動を音として解釈したら超低域、所謂サブソニック領域である。
或はViolinみたいに「擦って」音を出すのだと擦る=摩擦なのだから、摩擦音なら耳が非対応な程超高域迄出てるのは確実だ。

けれどどちらも揺すったり磨いたりするんじゃ無く音を出そうとしてそうなってるのもあって、その部分の音量がバランスとしては桁違いに小さくなっている。
それで太鼓でもバスドラ以外では擬音化してもズンとかにはならず、タンとかトンって感じとして人は捉えているのだ。

つまり音色と再生周波数帯域は決して無関係じゃ無いが、ちっとも直結はしていないのである。
故にエレキBassにとって効力の低い超高域が出せても、籠り感の解消には多少役立っても基本的な音色に対してはあまり意味が無いのである。

具体的には弦とフレットが離合する際の接触雑音であるとか、増幅回路に付き物のホワイトノイズを不要に強めてしまうとか。
これを解決するにはレンジ拡大用に追加するユニットに対する考え方に錯誤のあるのが多いと云え、ツィータでは無くホントは音響的には所謂ミッドレンジとかスコーカが適してるし必要なのだ。

しかし中域音響用ユニットは柄が大きくなるし、高域用のよりは低能率になりがち。
オマケにコストもこれに比例してるとなると、高域用ので代用したくなる気持ちも理解は出来る。

けれどこうなると雑音嫌なら籠るの許せ、籠るの嫌なら雑音許せのハラスメントになっちまってるぞっと。
尤も原設計!?に従ってフルレンジタイプを使えばこんな問題は無くなるが、そのモデル数が過去比だとかなり減っちまってるのが困るのよ。

単に選択肢が減るだけじゃ無く競争も減るから、性能的により優れたのは登場し難くなる。
狭いし政府が芸術を蔑視してる日本だからこそ、なるべくならスピーカユニットは最少数で行きたい。

俺が密かに目論んでるのが効率的には不利でも昔よりは大出力の真空管Headも流通してるので、近年のコンパクトオーディオみたいにAmpがスピーカの非力を補う組合せもアリだと考えている。(石Ampの方では既に実現)
尤も予算の見通しが全く不透明なので実施の可能性すら危ういが、スペースを最優先させれば大出力Amp Headはデカくなるったってスピーカキャビが増えるよりゃ小さく済むからね。

それはそれとしてもしフルレンジか2Wayでもウーハ+スコーカに出来ると、Line録り時に悩まされる「上手な不要高域の削り方」なんて手間からは開放される。
しかしこんなになって来たのってもしか、LiveでもBassはPAからのLineの分が主体になって来てるからなんだろうか。

<つづく>

2020年6月27日 (土)

音楽備忘録325 今更の初Zoom④

従兄へ配信は地下からにして欲しいと思ったのは背景環境も原因で、それは見栄えとかじゃ無く主に音だが単純表現すれば「雰囲気」が気になったからだった。
まだ予約の入ってないオンラインレッスンに対してもだが、他所ん家の事へ余計なお節介なだけでは無いのだ。

当然の如く彼が何か新規にやろうとすると手伝わされるのも常だし、こっちもその覚悟は出来ちゃいるが…。
彼の居宅は風呂・トイレ以外は襖仕切りでご家族の生活音もだが、こっちの都合で旦那がバタバタやってるのがうるさいんじゃないかとどうしても心配になったのだ。

それと本題たるレッスンの方もスティックワーク限定とするつもりだったらしいが、確かな腕があっても失礼乍ら知名度が高いとは云えぬ者にとって内容限定はどうかと思った。
これには2つ要素があってその1は上級者にならないと重要性の理解が浅いのと、2つ目は従兄のスティックワークのレベルがどの程度なのかがこれも上級者じゃないと分かり難い処だ。

従兄はデモ演奏動画を沢山出してはいるが、皆が知ってる曲を演ってるのが現況では殆ど無い。
そうすると他の達人との直接比較が不可能で、この点は従兄自身が高みに行き切ってしまってるせいであまり気付いて無い様だ。

それでも防音室が無いのなら仕方無いが、折角あるのに何時迄も使えないんじゃ勿体無いし彼の強みが減ってしまう。
それ処か是迄録音したのを送って貰う場合一々下でUSBメモリへ入れて、上へ上ったらネットに繋がってるPCへそれを移してからと段取り的に非効率だった。

これが又送って貰う分にはまだ良かったがこっちが送るのに難が出て、しっかり事前計算してアップしといても俺の到着の方が早かったなんてのすらあった。
俺の方だって防音室にLANが行って無いのに何でそうはならないかってば、ネット接続PCと防音室が隣り合わせだから。

こんなのに限っては狭小住宅の少ない強みで、ドアを密閉しなくて構わないならLANケーブルが簡単に届いてしまう。
ついでに人手の無さ(俺独りぽっち)から防音室内外での同時進行は、手放し可能なのに限ると来た。

又分り難い表現になったので直しとくと、要するに叩いたり弾いたり叫んでたらその最中はPCは弄れない。
PCに張付いて無きゃイケナイ時は今度は爆音なんて出せないから、防音室のドアが開いてて何も困らんとね。

LANケーブルの敷設と云えば俺は自宅2Fへのを自前でやった事があるが、幾つかの好条件が揃ってたからだった。
持ち家で木造でってのが根底にあったのと、丁度線を通したい中間部に1Fユニットバスの天井裏点検口!?があったとある意味至れり尽くせりか。

とは云え普通の一軒家よりゃ不利もあって1Fと2F間には外階段しか無く、建物内を通っての行き来は出来ない。
これ変人だからそんな間取りにしたんじゃ無くて、建築費を完済する迄2Fを賃貸にしてたからだ。

普通なら賃貸のニーズが失せた時点でリフォームして内階段を付ける処だが、そこは何分狭小な処へ無理して防音室を設けたのでもうスペースが取れなかっただよ。
それでも木造だし図面もあれば施工中の様子も伺って色々知ってたから、大体脳内イメージ通りに実施出来た。

従兄の所は間にワンフロア挟んでるし鉄筋コンクリートのビルなので、後から何処かに穴を開けるには専門家でなくては厳しいし危険と大変だ。
今2人で対策を考えてる最中だが、かなり大変でもLANはもう何とか実現すべしと俺は思っている。

敢えて算盤勘定するとして先生側にはレッスン代しか入らんが、生徒側の出費は実はそれだけでは無い。
偶然徒歩か自転車圏内に在住して無い限り足代も掛ってる訳で、コロナ禍の影響で殆どの人の収入が減ってるんだからこの程度の差だって無視出来ない。

それ以外の理由でもリアルよりレッスン代を安くしろと文句を付けてるが、それは生ドラムを思いっ切りひっ叩ける分がオンラインでは大抵消失するからだ。
俺にとってもこう云うのは決して他人事じゃ無いから気を付けなきゃいけないが、下手に長年プロで来ると一般的環境(この場合はアマチュア)を忘れたり見逃したりしがちだ。

教える側にとって彼のケースではオンライン化しても経費節減には全くならないので厳しい処だが、それでも彼の処がまだLivehouseのままだったらもっと致命的だっただろうからね。
しかし冷静に今の社会全体を考察すれば、ホントはコロナ禍が起きなくてもとっくに対策しとくべき案件だったとも考えられる。

<つづく>

2020年6月26日 (金)

音楽備忘録324 エレキのスピーカ➄

今回は俺も悩まされ続けてるBass用スピーカシステムの、非フルレンジ駆動に特化させて行きます。
昔困難だったのが克服されるのは大変結構ですが、その代りに原形が崩れ過ぎるのはこちとらとっても困るんであります。

電気楽器用のスピーカでウーハとツィータ等で所謂帯域分割駆動が最初に導入されたのは、俺知りではHammond Organ用のLeslieだ。
他にも無かったかは不知だが、
楽器用で一般化と普及したのはこれが最初だと思う。

尤もこれはEffectを掛ける目的で実施されたものなので、今回のお題とは毛色が違う。
Hi-Fi化が目的でやった最初としてはBeatlesのLive用の辺りで、但しBass用では無くGuitar用のだった。

これは今だったらGuitarには不要と思われる、高域の拡張手段としてホーンツィータが追加されている。
残念乍ら現物に触れられていないので実情が不明確だが、低品質だがこれの記録されてる音を聴く限りは別に風変りでも無かった。

もしかしたら他に類を見なかった過酷な環境とか、極限迄能率を追及するのにそうしないと高域不足になったのか。
それに対し現行のBassの2Wayは、基本的には「Line録り音源の再現」だと思われる。

けれどいきなりどれもがそうなったでも無く、2Way化の初期には大別して2つの潮流があったと考えられる。
その何れにしてもキッカケになったのは恐らくRoundwound弦の一般化で、そもそもこれ自体がBassサウンドの明瞭化等が根底にあったと考えられる。

Rock系がビッグビジネスとして成立する以前のBassには、どちらさんでも意図的なの以外にそんなに高域は求められていなかった。
こんな体験を披露すると齢がバレるが(別に隠す気も無いが何となく…)、実際俺が幼少時に耳に入って来るBassに今みたいなビンビンとかギンギンなんてのが混ざってるのは皆無だった。

Bassで高域含有量が多いのってばせいぜいFuzzが掛ってるの程度が関の山で、後はひたすら「低音の深み競争」みたいな様相を呈していたものだ。
早々に戻して弦が原因でもスピーカの再生可能帯域がワイドだったら追設不要になるが、上記の競争に勝つ為か一部のAmpには今の基準だと極端に高域の出ないのもあった。

これにフォーカスすれば映画の音響装置以外では、黎明期のサブウーハと捉えても良い程極端であった。
俺知り実例ではFender Bassmanの100W系列のとか、一番新しい方では大不評だった好評だった頃のとは全く別物化しちまった一時期のAcousticの等が思い出される。

Fenderのは真空管式なのでまだ許せたが、昔仕事で呼ばれて行った先に上記後者しか置いて無かったのには全く辟易させられた。
こヤツHeadは好み的に△でも問題は無く、スピーカキャビネットが低音用のだけしか無かったのが元凶だった。

何しろHead側でどんなに高域を無理盛りしてやっても、やっと聴こえて2kHzの体たらく。
普通楽器用の2Wayったら中低域と高域に分かれてるが、どうもこれは低域と中高域って仕様になってたらしい。

音響的に中域は低域用コーン型でも高域用ホーン型(但し大柄な物)のどっちでも出せるが、能率が稼げるのはホーン型の方だからそうしてみてたのかも知れない。
根本的な責任の所在は組合せにあった不足の失念だが、現物試奏をしなれりゃこんなアブノーマルは分りそうも無い。

当時のカタログには分担境界線となる所謂クロスオーバー周波数は明記されてたが、文面上のそれは上記Bassmanに使われてたウーハと同じ位だった。
だが実際音を出してみるとちっとも同じじゃ無くて、F君のは「そこ迄ならそのまま出ます」なのがA君の方は「そこ迄は耳を凝らせば微かに聴こえます」だったのだ。

正直カタログ文言に重大な不足があった訳だが、もしかしたら使ってみないで数値だけで書いてしまったのかも知れない。
その奥にはスピーカのタイプ次第で数値が一緒でも性質が違うのがあるとも云え、その証拠か当時の時世もあったにせよF君の方には高域用のキャビネットなんてラインナップされて無かった。

<つづく>

2020年6月25日 (木)

音楽備忘録323 今更の初Zoom③

こっちが仮想背景が駄目だった原因から行くが、何とPC性能が足りませんとアプリから告られちまったい。
古いPCを引っ張ってる自覚は充分だったから入れる前にちゃんと調べといたのに、何とも非情なあしらいだ。

そこで次なる手段として手持ち背景を合成するのを試したが、リアルの汚いのは隠れ切らないのに人間様だけ半透明になると云う有様。
カメラもアプリもスマホとPCじゃ違いがあるからそれも加担してそうだが、どっちででも何とか出来ないと不便だ。

尤も概述知人17Liverはスマホ使用だが、他者が乱用してる盛りアプリも最低限度に絞っていた。
背景にしても今時アナクロチック全開に、映る範囲だけカーテンを新設して対処している。

本人談に依ればバーチャルを使うと確実性に劣るからだそうで、絶対に見せたくないのが一瞬でも漏れたら嫌だからだそうだ。
最近のデジタル加工技術はかなりハイレベルにはなったが、映す映さないの絶対的指標が現実側に存在してないので難しいのも仕方無いかもだ。

これから仮想背景については使える画像の研究等も追々してみるつもりだが、安定度と絶対的な安全性を優先するならやはり「無い物は映り様が無い」が究極に相違ない。
これと同じ位気になったっつうか印象に強かったのが「明るさ」で、暗くても映せる側を優先したのか現実よりそうなる処だった。

明暗では明るさが足りない時には見えなくなるんだから分からなくも無いが、白飛びだってマトモにぁ見えなくなるのは同じだ。
その昔写真を取るのに苦労したよりマシな筈も、苦労するのが正反対になっただけとは危うく油断する処だった。

今後発達して行けば改善される可能性はあるが、所謂「盛りアプリ」も現況では俺は静止画用と考えている。
主人公の移動次第で盛れ具合が変化するんじゃ使ってたらそれがバレるし、意図からズレた容姿にもなり兼ねない。

今のZoomには画面明るさ調整機能すら搭載されてなく、気にし出すと照明の向きや明るさで解消せねばならない。
尤もアナログ時代だったらそんなの至極当然だったので贅沢とか我儘っちゃそうかもだが、想像してた程夢の様には行かないのがデジタルでは共通な感じがした。

これが今の俺みたいに大したクウォリティが要らなきゃどうって事ぁ無いが、従兄みたいに有料でやろうってんなら考えなくてはならない。
単なる見栄えの他にスティックワークのレッスンともなれば、講師の体の様子やバチの動きはより微細な部分迄見える方が良い。

これを重視すると場合に依っちゃ見栄えと反する事も考えられ、多少顔が白飛びしてもシワが目立たなくなるから良いやなんて呑気に言ってはいられなくなる。
それで今従兄宅ではより適した場所からの配信可能の為の策を練ってるが、それは居室からでは無くレッスン室からである。

ウチも現状はご同様なんだが我々の所では、爆音が出せる部屋にイーサネットの配線が無い。😅
令和の基準で考えたら少し妙な話しだが、建てたのが昭和末期ともなれば付ける方がとっても珍しかった。

でも今だってリモート演奏なんて銘打った処で、あんなの只の多重録音に画が付いただけじゃんか。
勿論一刻も早くネット経由での合奏がマトモに出来るのを願ってるが、遅延問題の他に確実性を考えると大事な録音に対する不安を払拭するのは並大抵では無いだろう。

これ6割方言い訳臭いがそれ故宅では防音室内への配線は急いで居らず、従兄にしてもオンラインレッスンの話しが出て来る迄はそうだった。
しかも彼宅の地下レッスン室は元はLivehouseの楽屋だったから、居室との直接的連絡設備なんて一切考慮されてない。

<つづく>

2020年6月24日 (水)

音楽備忘録322 エレキのスピーカ④

今回はスピーカOEMの話しからさせて頂くが、ホントは企業秘密もあるかも知れない。
だがユーザーにとっちゃ実質が不明過ぎては困るのと、偶然した過去体験もあるのでその辺を。

先ずは毎度の如く先念押ししとくがつまらないプライドを抜きにすりゃ、自社開発だろうとOEMだろうとユーザーに最善であったらその方が親切だ。
只「今迄知らなかった」物は使ってからじゃないと分からんので、知ってるのの方が安心感が持てるなんてのがこんな風になった原因だろう。

過去体験ってのは某日本のオーディオ大手用の、OEM制作現場に少しだけ携わったヤツだ。
俺は本邦の行き過ぎたブランド志向には昔から辟易してるが、それは何と言っても安くて良い物が入手難になっちまうからだ。

実を取る考え方をすれば外注したのを最初からは公表迄はせずとも、せめて訊かれたら即答して頂きたい。
上請け側にとっては下請けが成長すると命令に背くのを危惧したりもあるんだろうが、下請けがやる気が無いより元気な方が良いのは自明の理だ。

こんな処に良い物を作るより遥かに儲けしか狙って無いのが現われてるが、問題はそっちじゃ無くてマイナーでもニーズに答えてくれてるのにアクセス出来なかったりそこが消滅しちまう処だ。
特に楽器用スピーカみたいな典型的ニッチ市場では一大事で、独り勝ちでもCelestionの健在は有難いけど選択肢は格段に減っちまった。

俺が現場体験したのは強制弟子入りの師匠が当時やってた会社だが、もう随分前に廃業して消滅している。
これ等がどんな影響を及ぼしたかってぇと例えば日本の楽器ブラントからのスピーカユニット販売は、昔は何処でも積極的にやってたのが今では散々調べてやっとYAMAHAから少しだけまだ出してたのねって始末だ。

これも概述だが従兄宅モニタスピーカの修理の際、交換するツィータはマイナーな米のDayton Audio社のとなった。
俺等が若い頃は寧ろ舶来なんて夢の話しで、今一魅力に欠けても国産のしか選択肢は無かった。

阿保政権の無知・勘違いからの企業の大艦巨砲主義が継続してるが、巨大企業が多いから裕福なアメリカってんなら何で上記みたいなのがまだ健在なのか理屈が合わなくなるねえ。
それはあっちはどんなに徒党を組んでも個人主義、こっちはどんなに個人事業主でも「皆と一緒が良い」って処を見ないからだわさ。

上記D社の株を何処の大手が握ってるかは知らんが、あんな奇特なのを売ってられるのを見ると余計な指図はされて無い証しだろう。
数は出なくても売れるアテのあるヤツをわざと小さい処へ任せてる訳で、元締めとしては塵も積もれば山となる式で零細だって沢山束ねときゃ儲かるって賢い算段だ。

これを日中欧では勘違いしやがって経済的に不利なのもだが、何より必要時に入手困難になったのが大迷惑だ。
勿論米でも日欧中のどっちにも例外は少しはあるが本邦の小規模はwebに疎いのが多かったからか、作る売る側だけじゃ無く買う側もアクセスが難しくなっている。

恐らく今が過渡期で東京圏在住者にとっては長らく電子部品=秋葉原だったとか、LM楽器=御茶ノ水・渋谷等の方程式が崩れつつある。
因みにLMとはライトミュージックの略で直訳すると「軽音」だが、Classic・民謡・雅楽等を誰も重音とか呼んで無いのにどうしてそうなったかはワシャ知らん。

今は辛うじて残ってるのもある市場移転後の築地の専門店じゃ無いが、俺としちゃそんな「何々だったら何処そこでぃ」は有って欲しい存在だ。
無名なの程現物に触れられる機会と場所は欲しいもんで、楽器店へ行くのが減ったりとかが本件に疎い人が増えた一因なんだろう。

それでも皆さんに考えて貰いたいのは使われ方で、オーディオ用なら普通はフルボリウムでずっと鳴らすなんて事は個人でだったらあり得ない。
のが楽器では環境さえ許せば寧ろ当り前で、個人的な趣味になる程普段の憂さ晴らしも兼ねてるからねえ。

それからすりゃ実はオーディオより、楽器用の方こそキャストフレームとかが要る筈なんだよ。

<つづく>

2020年6月23日 (火)

音楽備忘録321 今更の初Zoom②

本項前回は度忘れのせいで一旦ご破算の失敗暴露となってしまったが、これぞ杜撰大王の面目躍如では流石に困る。
今従兄宅へ行ってるコンポジットUSBのアダプタを持ち帰れば、多分使えるのは分かっちゃいるが…。

それだけの為に手間暇掛けるのも何だし、そもそもそれをやっちゃちっとも「テレ」では無くなってしまう。
そこで今度は微壊君のHDMIをPCへ入力可能にするのを調べてみたが、変換アダプタ自体は¥2,000位から買えるのが分った。

半壊君のコンポジット信号の場合はキャプチャカードなら必ず受付けるのが事前に分かってたが、その確認にも2段階あった。
その1はブラウン管TVへ繋いで映像が見られるかで、その2が追加購入したコンポジットUSBアダプタで読込めるかであった。

それに倣ってみたでも無いが今回はアダプタ購入前に、そもそも微壊君からのHDMIがモニタで「普通にマトモに見られるのか」のテストから行ってみた。(今迄ニーズが無かったので未試験だった😅)
ここでもしアスペクト比が変形してたりしたらPCソフトの方に調整機能が要るが、Zoomにはそれに充分なのは付いて無かったからね。

これで無事が確認出来ても都合半日程アダプタ購入を逡巡したが、PC系のデジタル機器には所謂「相性問題」が未だに付いて回ってるからだ。
俺としちゃ本来アナログより無問題化可能な筈なのが放置されてるのは、どうしてもわざとなのではと思ってしまう。

確証は無いが「買わなきゃ何も出来ない」様にしてあれば、いざって時の為のお試し買いが増えそうなんて企んでるじゃないかってね。
それは兎も角無けりゃテストすら出来んので、しゃーないからギャンブルスタートを切っちゃいましたよええ。

でもそこは七転び八起きならぬ八十起きな欲張りですから別の計算もあって、テレワーク以外にも先々必要な場面が予想されたのもあった。
その1は件のキャプチャカード若しくはそれが載せられるPCが寿命を迎えた際で、近年になって後からコンポジット-USB変換ケーブルを買ったのもVHSのデジタル化の他この方面での性能と汎用性の事情からだった。

VHSからの場合はカードのでも足りてたが、ハンディカムで録ったのとかだと画質低下やアスペクト比等に問題が生じていた。
その昔映像には4:3しか無かったから古いカードには720×480(登場当時のDVD)迄しか用意されてないのは仕方無いし、現用爆音系録画ソフトもカードの付属のな上性能不足なのでこの用途にはソフトだけ使い続ける意義も薄れている。

その2はコンポジット出力の半壊君自体の性能と寿命の問題で、これには一応16:9モードも付いてるがその内実は「なんちゃってワイド」って代物だった。
画角はワイドになるが画素数は4:3からちっとも増えて無いって紛い物で、既に半壊迄進んでるのでこれ以上これ関係に費用を割くのも懸念が残る。

最後のその3が言わば本命であるが今迄の宅での方法では、爆音系の録画は4:3のしか不可能だった。
尤も近年はスマホでの視聴が増えてるから今更横長に出来ても無意味だが、90度回転が可能なら4:3より16:9の方が効果が高い。

この辺でZoom自体はどうなったかを明かしとくと、取敢えず昔風に言えば「TV電話」としては使用可能になった。
従兄の方は元がドラムレッスン用に組んだシステムなのでカメラが2台あって、片方は講師の顔をもう一方は練習パッドとバチを横から狙える様にセットされていた。

ホントは両方が同時に映せると良いが現況は切替式となってるが、その横カメの向きが俺には気になったのだ。
バチの軌道全部を収めるには高さが要るが、横ワイドでそれをしようとして遠目な感じになっていた。

Zoomには画面回転機能が備わってるのを偶然知ってしまったので、試しに横カメラ横倒し・アプリで90度回転を試して貰ったら見易くなった。
尤も現状ではカメラ毎の回転が不可能なので、その点では便利と云えないオチは付いちまっている。

取敢えず「始める」って峠は越える事は出来たが、いざやりだしてみると実はハード面より運用面の方が難題山積であった。
俺と従兄ではニーズが違うから向うの方が多かったが、こっちでも使える筈のバーチャル背景が駄目だったり…。

<つづく>

2020年6月22日 (月)

音楽備忘録320 エレキのスピーカ③

ここからアルミダイキャストフレーム体験談へ進んでくが、体験の有無自体が不明な人も多いんじゃないかと思われる。
それは後面開放型のキャビッネトでの使用例が少な目なのもあって、無分解での確認が困難だからだ。

今日は冒頭因みにで行っちゃうけど、比較出来ないと分かり難いのもある。
それと違いが比較的ハッキリ出るのは中域より下で、これもより差を分り難くしてると思われる。

加えて環境が厳しくなる程差が広がるが、録音等の場合は収録時に分からなくてもMix後には大違いなんてのも多い。
概述の低域は一旦スキップして今度は中域の差についてだが、鉄板の方にはやはり特定周波数での明瞭度低下と過渡特性の劣化がある。

楽器の場合は癖があってもそれが好みに合ってりゃ良いんだが、呆けた上反応が急に鈍ると云うんじゃアウトでげす。
そこでフルアコやセミアコ等ボディ由来の癖と、スピーカフレームから来る癖を比べてみると良い。

前者のは響きは変わっても弦自体から発する音には極端に大きな改変は無く、基本的に変化は「追加」の形だ。
しかし後者の方は大袈裟に言や「支えが変形」するんだから、発音体=コーン紙の動きも当然無事では済まない。

なので後者は耳には「何かが増えただけ」に感じられても、実際には強調された部分以外は大抵引き算となってしまっているのだ。
そしてこの鳴りをもし止めたくなったらどうなるかで、究極の操縦術になっちまうがボディの方だったら奏者が胴体を密着させたり手で押さえたりも全く不可能では無い。

しかし後者の問題箇所が「箱の中」とあっては、どんなにローディに命令しといたって触れる事すら出来ないんだもの。
そこで熟考して頂きたいのが色んなのの「強度部品」がどうなってるかで、第1走者は弦楽器の糸巻きから。

Violin等本来は非金属弦のを除くと、どんな昔のヤワなのでも殆どで何処かに金属が使われている。
そしてGuitar系では極一部を除けば金属弦用のは、ネック自体がアルミやカーボンファイバ製で無い限りトラスロッドが入っている。

それが何故かスピーカだけ軽視されてて、近年のチープなのだとプラスティックフレームのすら横行している。
因みにⅡで金属より樹脂は軽いし腐食の心配も少ないからそれだけに目を向けたら、車載ドアスピーカ等には最適だし現に俺の車もそうだった。

処が完全に同じ強度を得ようとしたら不適切材のの方が、重さでも体積でも大巾増加となってしまう。
又大きくするにつれこれがどんどん顕著となるので体験からだと、樹脂にしてご利益があるとしたら16cm以下だと感じられる。

性能をある程度犠牲にすれば落し所が無くも無いが幾ら安価になるってもタダじゃ無いし、頻繁に買換えるでも無い物に不適切で不充分なのだと買い手には損なだけだと思うんだけどねぇ。
流石に楽器用では知る限りではプラのは無いが、この方面ではそれが鉄板とアルミダイキャストの関係と考えている。

少し前に’70年代のSouthern Rock Bandではキャスト率が高いと例示したが、これは何も米南部の連中ばかりでは無い。
失礼乍らそんな田舎のローカルな連中でさえと言いたかった訳で、尚且つ彼等が求めた音色はフュージョン系等の斬新なのでは無くどっちかってば古臭いのの方なのにだ。

エレキ奏者とかだと人に依っちゃキャストフレームにPAのイメージが直結してるかもだが、キャストフレームでもPA用と楽器用ではかなり違いがある。
かつてコンテンポラリー系Bassistの一部には「PAっぽくなるからElectro-Voiceが好き」なんてほざいてるのも居たが、エレボイでもPA用のを持って来なきゃ実際はそんな音にはちっともなんないかんね。

’70年代から’80年代にかけてエレボイは単に有名なスピーカ屋だっただけで、’60年代のAltecや20世紀一杯のJBLなんかと同じだった。
だから古いAmpだと知らなくても気付かなくてもこれらが載ってる場合も珍しく無く、仮に貼ってあるシールはAmpメーカの名前になってても所謂OEMである方が圧倒的に多かったんだ。

<つづく>

2020年6月21日 (日)

音楽備忘録319 今更の初Zoom①

非常事態宣言も解除されて久しいが俺の初Zoom関係で色々体験したので、他シリーズ展開中だが暫く交互にお送りしたいと思う。
俺の場合は電気屋でもあるので理論的な苦労はほぼ皆無だったが、実際に何かを新規で始めると思わぬ伏兵が色んな所に潜んでるもんだ。

今回初Zoomに至ったのは従兄とやってるグループの毎週の集会のテレ化であったが、コロナ以前は彼宅に参上するの一辺倒だった。
だが3人Bandで1人欠席中なのも相まって、最近は合奏機会が激減したりしていた。

その他にもこっちとしては頻度不足で不都合が生じたり、従兄の方はメールより対面の方が得意なのから来る諸問題が出ていた。
それで従兄がコロナ対策でオンラインレッスンを始めたのに乗じて、こっちも必要次第で何時でもテレワークも出来る様にしとこうと考えたのだった。

物事何でも定番通りに進められれば情報やノウハウも豊富だが、それには相応な経費が付き物の場合が多い。
近年は各アイテムの低廉化が進んだので昔程じゃ無くなったが、悪い意味での「使い捨て」の横行にも繋がってる様に感じる。

なんてぶっちゃっといてこっちは単に予算不足を知恵で補おうとしただけなんだが、Zoom等のリモートワークにしてもどの程度ビジネスで常用するか次第で回せる予算が変動するのも確かだ。
もう1つ懸念されるのは予算を持ってても著名人の記事通りの物を買い揃えて、必ずしも各自のニーズに充分かどうかは今一不明瞭な処だ。

そこで珍道中の体験記を披露してみようと思うんだが、俺の場合先ず問題になったのは映像だ。
Webカメラ内蔵のノートPCとかスマホを持ってればここは取敢えずクリアされるが、俺はそんなの持ってねーよっと。

只以前ドラムのデモ動画を取るのに利用した半壊ハンディカムと、それの代替で購入した今は微壊のハンディカムなら手元にあった。
前者は映像出力がコンポジット端子・後者はミニHDMIとなっていて、後者のにはHDMIのミニと標準のプラグの付いたケーブルが付属している。

因みにデモ動画の時は古いPCに「TVキャプチャカード」なる物の載ってるのが1つだけあったので、これのコンポジット入力端子へ繋いでカード付属ソフトで録画出来た。
ここ迄の記述で違和感を覚えた方が居たらそれは半分正解で、俺言い「微壊ハンディカム」で録れたんじゃと思うのは正しい。

因みにⅡで半壊君も微壊君も不具合箇所はストレージ部で、運が良ければ(或は機嫌が良い時)普通に録画可能な状況だ。
それだって何回やり直さなきゃなんなくなるか不明なんでアレだけど、一番問題にしたのは「音」の都合だった。

どっちのにも音声外部入力が備わって無いので、無理に爆音記録させようとすれば壊れたラジオみたいな様相を呈す。
それを嫌って他所様じゃ音声は別で録っといて合成させたりもしているが、映像と音の同期は一部の業務用の以外は人力で勘頼みと不安定になっちまう。

それで手持ち半廃品活用!?で1つ方法を確立した訳だが、そのPCは別室(防音室)にあってLAN接続がされていない。
だいいち相当な古物で性能的にWebアプリの要件も満たせて居らず、第2方法の開発が必至となった。

実は以前からUSBカメラの中古等は時々物色してはいたが、それなりの性能のとなると案外お安く無かった。
加えて難しかったのがカメラがPCやそのOSへ要求する性能で、新し目の良いヤツだと今度は宅のPCの方が付いて行けない。

もし映せるのが全く不所持だったら買ってただろうけど中途半端な物へ散財する余裕は無いので、先ずは基本的に所持品だけで賄えないか試すとなったのである。
今回先ず要るのはカード無しでコンポジット信号をPCへ入力させる手段だが、テープビデオの取込み用ケーブルをたまたま持ってたのを思い出した。

と思いきや劣化脳の記憶に不足は付き物で、従兄宅へ貸出したままだったのを忘れてたよ。
そのせいで予定寸前になって一回中止させて貰っちゃったが、試せた処でそんな魔活用で行けたかどうかは定かでは無い。

処でその時点でHDMI-USB変換が思い浮かばなかったのは門外漢の為せる技だったかもだが、微壊君は別用途で単独使用の可能性がまだ残ってたのにも依っている。
宅内では半壊君とどっちでも行けるが屋外持出しとなれば微壊君しか無理だし、他で使わない方だったら設置しっ放しも可能で楽チンと思ったからだった。

<つづく>

2020年6月20日 (土)

音楽備忘録318 エレキのスピーカ②

PA用と楽器用じゃ適したスピーカユニットに違いがあって当然だが、現代本邦の奏者は一寸受け身に過ぎる感じもする
ブランドネームバリューや型番にはうるさい割に、どうも内容には疎い様な…。

まあこれもドカーンと鳴らせる頻度や場所の制限がキツイからやむを得ない側面もあるだろうが、本邦から○○サウンドなんてのが生まれ難い元凶の一部じゃないかと勘ぐってしまう。
一方で塗装等の外装デザイン面ではそれこそ痛車宜しく、コアヲタに寄り過ぎではあっても文化化してる気配がある。

今は毎日TVを見る人も日に日に減ってるけど、しかしスマホ画面を凝視してるのの増殖はこれを上回ってるみたいだ。
依って音楽と云えども視覚的な受止めの方が強いのかもだが、容姿・風貌より目立たなくてもやはり音自体が飽く迄核心なのだ。

それはさて置きPA用・楽器用の一致と不一致に目を向けて貰うのから始めるが、ご家庭用の極一部のを除けばどっちも基本的に爆音耐久力が要ると考えて良かろう。
不一致の方では過去よりPA用も帯域分割が進んだので、扱える音の範囲が広目なのは減りつつある。

それでもGuitarには良いが歌にはサッパリなんてのは論外だし、勝手に音色等を変えてしまう様ではこれも不合格だ。
ならば楽器用は美味しくなるなら幾ら弄ったって構わんかったら、「決してそうじゃ無い」。

そこ迄極端なのは多分存在しないだろうが、どう弾いたかの違い等が「弾いたのと同じ割合」で反映されない様じゃそいつぁ困る。
もしそんな酷いのが仮にあったとして、それでも何弾いても全部同じになるとかだったらまだマシだ。

特定の時だけ普段と全く違う反応をされたりしたらそれが最も厄介で、しかも予測が難しかったりしたらお手上げだ。
これが鉄板プレスフレームだと共振周波数は固定になる上、共振の性質がダイキャストよりピーキーなのだ。

別観点から補強しとけば楽器の演奏音は至極当然乍ら、Mixingやマスタリング等の処理は一切されていない。
つまり相手が次にどう攻めて来るかが全く分んない戦いみたいなもんで、「ここさえ気を付けときゃ平気よ」なんて予定調和には無縁なのだ。

オーディオ用だったら予め使い方を指定しとけば、それを守って使うのはそんなに大変じゃ無い。
だが例えばBass専用に作っといても、もしとてもBassとは思えない様な音色にして弾かれたりしたらどうなるのかね諸君。

更なる別観点で畳掛けちまうと楽器用程過酷な使われ方は無く、オーディオやPAだったらずっと「歪んだまま鳴らし続ける」なんてあり得ないでしょ。
実は概述の再掲になるかもだけどこれの失敗体験をしちゃってて、主用途はBass Ampだが楽器専用では無いウーハをこの件で小破させちまった事もあった。😓

先ず音量面ではAmp出力130Wに対してスピーカの連続許容入力は350W、箱のサイズもメーカ指定値を充分超えている。
それが何でってば思いっ切り歪ませて(Effector不使用・Amp Head本体のみ)、暫く悪ノリしてたらおやおや「違う歪みも加わって来たヨン」。

歪ませた事で激増した高域成分の細かい振動のせいか、コーン紙とCoilボビンの接着部が剥がれ掛る事態に…。
実際低域専用ユニットでは対象外周波数に対しては意外と脆弱な場合があるが、Bass Amp用のだし必ず帯域分割して2Way等にしてとは何処にも書かれて無いのにだ。

たまたまハズレに当たったのかどうかは分からんがこのユニットはダイキャストフレームのだったが、そこ迄配慮された作りのでもこんな事もある位過酷って事なのよ。
なので故障が起きないからって動作とその反応が常に健全とは限らず、更に指定帯域のあるのの場合は上記みたいな追加案件もある。

鉄板プレスフレームの大家!?のCelestionでも大入力低域用はダイキャストフレームになってるのがあるが、フレームがヤワだと低音がゆがむケースも出易いからだ。
音的にはそれだとどうなるかってばローエンドの出力がそれより設計に反して小さくなったり、フレーム共振周波数と一致したのだけ大き目に出るのにボヤけたりなどの害がある。

これはソースが音楽か楽器かは一切不問で、オーディオの方で早くから採用されたのもこれが理由だ。
個人的にはGuitarでも低い方は音響的にはもう立派な低域なので、普通の女性Vocalより低い音程が出る物に対しては同じ様に考えている。

<つづく>

2020年6月19日 (金)

音楽備忘録317 エレキのスピーカ①

Pickupからいきなり間を飛ばしたかの様な感じだが、私的には近年の特にGuitar用のの傾向には食傷気味なのだ。
あまりにも猫も杓子もCelestionって、それで良いと思ってる多くの皆さんには単なるコストカットのせいもあるのは知っといて欲しいの。

かつてはもっと選択肢が多くて別に本件に限った事っちゃ無いが、オリジナリティが求められる世界では素人が自作なんて出来ないだけにダメージは大きいと考えている。
物は良かったけど高価格が仇で無くなっちゃったのに、一例としてAltecって名門があった。

又会社は残ってても楽器用の開発が消極化・撤退したのとかも多く、昔よりブームが去って売れなくなったのは分からんでも無いが…。
んで何がこっちに困るかっつうと、基本的な個性の種類が激減して選べなくなったからだ。

理論的に暴露すりゃ当時は何処も不完全なのしか作れなかったから、それの補填策もあって味付や方向性が今よりハッキリ持たされてたに過ぎないとも言える。
処が楽器用はPA用より更にオーディオ用より汎用性は不要で、例えばGuitar用以外に全く駄目でもこれに最適な方が都合が良いのだ。

俺はそんなにCelestionの音だって嫌いじゃ無いんだが、Guitar用にはフレームが鉄板プレス物のしか無いのが不都合だ。
らしさの点ではエレキ開発当時はこのタイプのしか無かったから妥当ではあるが、最少数で必要音圧を確保しようとすると一寸具合が悪い。

Celestionは分かっててわざとそうしてるんだけど、使用環境に依っちゃフレーム鉄板の共鳴が常にあった方が良いとは限らないからだ。
典型設計のMarshallみたいに1スピーカ当たりの担当出力が少なけりゃ影響も大きくないが、狭さの都合で最少数→単体負荷が大きいとなると共鳴が強く出過ぎて困るのよ。

この案件世間的にはPAのレベルアップで今は問題視されなくなってるみたいだけど、過去の名人達の多くは実用性と個性構築の両面で各々独自のスピーカユニットが選択されてるのが常だった。
かなりヲタな例示になって済まんが俺にとってこれが印象深かったのは、所謂Southern Rockのグループでそれが顕著だった。

一面でいなたく独善的な上地域的にも限定的且つ共通項だって少なくないのに、随分夫々が違って聴こえるのだ。
何でそうなってるか少し探ってみると、グループ毎にスピーカユニットのブランドが異なっていた。

その中で物理的共通項としてはスピーカのフレームで、その殆どが例外無くアルミダイキャストのを使っていた処だ。
彼等は地域性もあってかLive命な連中で、しかしド田舎の何処でもとなれば環境的には厳しい方だ。

俺は楽器用に関しては買えた中古のがたまたま全部そうだったのから入っただけだが、悪い意味での癖の強さが無い点では大いに助かっている。
これは材と構造から来る性質のせいなんだが、金属板は楽器やReverbに使う位良く響く。

それが常に都合良く作用してくれりゃ良いんだけど、スピーカは扱う音がちっとも一定じゃ無いからマイナスの方が多くなる。
楽器Ampではキャビネットの箱鳴りも音色の内だから同じじゃんと思ったら早計で、ダイキャストや木材は金属板より所謂「内部損失」ってのが格段に大きい。

それだとどう違って来るかってば、共鳴しても「し続ける」時間の長さが断然短くなるのだ。
なので極論するとGuitarサウンドに換言したら鉄板フレームスピーカのそれはハウリング、アルミダイキャストのそれはフィードバックと云った感じの差になる。

ハウリングとフィードバックの差は音量変化以外にコントロールが可能かで、即ち前者の「弄れない癖」は合わなかった時には致命傷となってしまうのだ。
或は音響屋の観点からすると楽器用は基本的にオーディオ用よりは全て大音量なので、この部分では誤った先祖返りが進行中としか映らんので御座る。

<つづく>

2020年6月18日 (木)

音楽備忘録316 エレキのPU選択とToneのセッティング㉑

漸くで纏めへと向かって行きますけど、先ずはGuitarの本体搭載Toneの使用についてから。
今迄散々扱き下ろし!?といてこんなん言い出すと又爆弾ですかと思われそうだが、実はToneツマミが全開でも回路自体が付いてるとそうじゃ無いのよりは超高域が抑えられちゃってます。

但しそれが問題となるのは設計時には付いてたのを只撤去したとか、付いて無いのに無配慮で勝手に追加したなんて
場合の話し。
大半のPUの設計自体にはTone回路搭載の有無が予め配慮調整されてるんで、それに従うか使わないから不要でも音色を維持したきゃ電気的に同等化させとく必要がある。

理屈としては昔から知ってたけど俺が実体感したのは休養中の相棒のGuitar修理時で、徹底追求派の彼はロスを嫌って使わないのを外して居りました。
その個体は正に逸品で鳴りも音色も抜群なんだけど何か違和感があって、何かと思ったら不要超高域が出過ぎてたせいでやんした。

又この現象はボリウムポットを当初設計値より大きい抵抗値のへ交換した場合等も該当し、これ等はインピーダンスが変わるのがその原因だ。
エレキの電磁Pickupは出力インピーダンスがとても高いので、もし完全無劣化を狙うならそれを受ける側には無限大インピーダンスとするのが机上では理想だ。

勿論現実的にはそんなの全然無理だし出来ても副作用が大き過ぎ、雑音に極端に弱くなってどうしようも無くなる。
そんな背景から’80年代にはBufferとかPreampなんかがやたらと流行って、今迄削がれてたのが聴こえる様になったらどんなに素敵でしょうと皆儚い夢を見てたっけね。

でどんなになってったかってば録音が低レベルのアナログテープとか、貧相な店でのLiveでは使用前よりゃ何演ってるのかは聴こえ易くなった。
それとデジタルReverbが一般化し出したのに伴ってLine録りも増えて来て、その感じを生演奏時になんちゃってLine録りサウンドとするのには好都合だった。

けれどらしさやムードはどんどん失せてっちゃって、ミレニアムの頃迄には普通のBandらしい音で演りたい連中からは見向きもされなくなって終った。
単体聴きでは使った方がスッキリ&Hi-Fiっぽくなって良いかと思ったら、Liveでの音の「通り」はかなり劣化するのでお客さんにはそれがちゃんとは届いてはくれないしで。

この案件換言したら明瞭度や新鮮味はもっと欲しいがらしさは損ねたく無いともなるが、私的にはこれへ一番効果的なのはAmpスピーカの換装だ。
楽器Ampの現状をこの観点で分析すると、回路部は進み過ぎでスピーカは遅れ過ぎなのが多い。

廉価な特に石のAmpではこの傾向は以前から顕著だったが、電子回路がオーディオ的に過ぎるのをボロいスピーカでマイルドにするって実にケチな戦法が巾を利かせている。
サウンドを2の次にして最廉価で楽器Ampを作るのに都合の良い方法で、電子部品はオーディオ汎用激安品を流用・スピーカもショボくて良きゃこりゃ安上がりでごケッコーだわな。

それが面倒なんですけど楽器Ampとして最適解を求めたら上記の逆が正解で、幾らスピーカにオーディオ的高性能は要らないったってショボ過ぎちゃ音は劣化しちまうある。
今だと昔のままの体験が難しいから恐らく体感もし辛いだろうが、最悪環境下のLiveで使ってみりゃ誰にでも歴然の差が出ますですよ。

してこれが録音でも単体収録時には気になんないけど、後から一杯入って来てそれと一緒に再生するとやはり結構差が出て来るんですの。
と本体搭載Toneは何とも現代では中途半端で厄介な存在になっちゃったけど、別に絶対使っちゃいけなくは無いですよ。

意図的に過去の達人のを引用しようなんて時ゃ使わにぁ始まらんしね、只環境が当時とは違うせいでホントに同じに聴こえるのを求めるとそれではそれだけでは厳しくなったと申すのであるよ。
特にBassでは前回迄に述べた如くで、後からの調整可能範囲を広く残しときたいですから。

<つづく>

2020年6月17日 (水)

音楽備忘録315 エレキのPU選択とToneのセッティング⑳

前回Clavinet迄話に持出して長々やったのは、それだけBassには高域が無くちゃ困るのにあり過ぎても駄目なのの啓蒙のつもりだ。
それでどうしてくかこそが本題なんだが個人的には可能な限り、フロント若しくは前寄りに付いてるPUをなるべく常用するのを推奨しとこう。

これは過去比で拡大した記録帯域への対応も勿論だが、上手に削る或は抑制するのが難しくて結構入っちゃう豊富な高域への補填の任務も持ってるからだ。
リアPUだけだって今はEQで幾らでも下を盛れるけれど、その「盛ったのがどうなってるか」を失念してる方が非常に多く感じられる。

もしフロントでノーマルToneセッティングした時と同じレベル迄盛って到達させられてても、簡単に言やそれが出てる時間は偽物(リア+盛りEQ)の方は大分短くなっちまっている。
尤も全く近似な音色になったんじゃリアを選択する意味が無くなるんだから違いが出ても当然だが、上記からアタックには重さが付加出来ても余韻は細いなんて事になる。

加えてもしEQが無かったり不使用だった場合、元の低域帯の分布の相違からローエンドより中低域を盛大に増加させる事となってしまう。
現代録音環境下ではBassの中域の量的過多は概述の通りご法度でして、もし単体としてそんな音色を堅持したいと言えば音量は大胆に下げられてしまうだろう。

これ俺みたいに「音楽的に親切な技師!?」(余計なお世話かい?)だったら容赦出来ない処で、入ってる音が一通り不公平無く聴こえる様にするには他に手が無いですんでね。
そりゃ勿論曲想その他でアレは小さ目・コレは大き目でOKってなあるけんども、それだって飽く迄全部が聴こえてたらの話しでげしょ。

この際だから敢えて脱線させてMixingの基本に触れとくが、パッと聴きでは認識出来なくても作者意図に沿ってるならそれはセーフ。
だけどどんなに耳の肥えてる者が耳を凝らして何回挑んでも聴こえないなら、それは立派なアウトで御座居ます。

珍しく瞬時に本道復帰するがアタック音の鋭さ等が欲しいと、もし折角付いてたらリアPUが使えなきゃ困るわな。
そんなのに対しては例のRickenbackerの回路構成は最適だけど、Fender系のを使いたい人の方が断然多いのは承知しとります。

正直所詮Bestでは無く次善策になっちゃうけど、そんな時は両方使って混ぜるけど「混合比は変える」って方法がありやすぜ。
これは大体同出力のPickupが複数付いてるのだったらどれででも試せるが、片方のレベルが一定値以下になるとアタック音のニュアンスはかなり単独時のそれへ近付く性質がある。

細かい様でいて大雑把だったりと杜撰大王の面目躍如で、その具体的な値をそもそも全然調べても居ないのは済まん事ってす。
けれど実用上は様々なPUとその組合せの他Ampとの組合せも無限に近いしで、結局は耳頼りでの調節になるからでもあるんだよね。

んでこれをしても雑に聴くとPU間の音量差が結構付けてるから、片方だけで鳴らしてるのと区別するのは難しい位になる。
処が例えばローエンドだけへ注聴したりするとそれがかなり微量であっても、フロントも使ってたらリアだけの時より低い音が聴こえる算段となっとりゃーす。

これって効果が地味だから知ってる俺さえ普段は忘れ気味だったりしてるけど、Liveなら未だしも現代レベルの録音では他パートが段々埋まって来たりしたらそれなりにハッキリ違いが実感出来ると思うです。
Guitarとオクターヴユニゾンでリフでも演って御覧なさい、リアだけの時より少しBassの音量を下げてもしっかり存在感が出て来ますから。

因みにR君のは発想としてはフロント:メインにリアのアタックを追加ってな感じだが、The WhoのJohn Entwistleみたいに深いStrokeで弾かない限りフロントではタッチ感の演出は足りるだけは出来ないんだよね。

PJタイプではその2つの相関関係としてはP型スプリットPUはフロント扱いしちゃうけど、実際の位置的には前よりも真ん中に近い。
それでPrecisionタイプは非リア充ってかリアPU付いて無いのに、結構タッチ感に富んでる訳さね。

<つづく>

2020年6月16日 (火)

音楽備忘録314 エレキのPU選択とToneのセッティング⑲

まだまだ要素不足が目白押しなんでBass編PartⅡ行っちゃうけど、電気楽器も色々ある中でBassの特異性は是非知っといて欲しいな。
基本的には電気楽器はどれも真空管Ampで鳴らす設計だし、そのAmpで大きく違うったらスピーカ位なのにね。

そりゃ現代感覚だけだとTone回路の定数だとか回路部だって色々用途次第で違うけど、大昔の業務用Bass AmpでChが2つあったら殆どのは片方はBass以外用になってたんですねん。
それが人に依っちゃ使う奴の自由だからとか求める音色の都合とかで、Bass用じゃ無い方のを常用してる人も結構居たんだわ。

その他希少例ではあったけどHIWATTのAmpにはBass用ってのが長らく存在して無かって、ウチのはどれも超ワイドレンジに作ってっからそんなのねえんだってな調子でやんした。
そんな処から勿論弦や本体等違う処だってあるんだけれど、道具よりも使い方や加減のし方(ハードウェアのも含む)でBassサウンドは成立してた訳ざんす。

ここで一寸比較検討の為に敢えて懐かしのClavinetを取上げるけど、聴いた感じは先ずBrightな印象だよね。
そんで実際音色としてはそうなんだけど出てる音の周波数帯域へ耳を向けると、意外な事にかなり高域限界は低くなっている。

これは鍵盤数=弦本数=Pickup数とPUの数が膨大で、電気的には並列接続した方が多方面で良い。
抵抗成分は並列にすると割り算になるからインピーダンスが下げられ、高域損失は減るし雑音にも強くなるしとご利益が多い。

にも拘わらず敢えて直列接続にしたせいで、かなり高域限界が低くなっちまってる。
何でそんな不利な回路にしてるのかってば、発音数に依る不要な音量の増減を抑えたかったからだ。

クラビは構造上強弱が殆ど付けられないから、例えば単音で弾いたメロより伴奏のコードの方が大音量になっちゃ変ちくりんだからだ。
メロ弾きの時だって単音と和音の両方が出て来るのも多いし、PianoやOrganで単音と和音で極端な音量差が出たりしないってのもあるからね。

気持ちをセーブして本筋へ戻ってくけど要は音色として聴こえた感じと、実際出てる音のレンジは必ずしも一致して無いのを指摘したかったですと。
ここで高域限界の高さと各電気楽器の関係を示しとくと、Clavinet→Guitar→Bassとなっている。

一番音域(音程)の低いヤツが高域迄出せるとは一見ひねくれた感じだが、それは低い音程の程高域の量を多く出せないからだ。
もし逆らってそんな事をすると音程感が希薄になっちまい、でもチョビっとしか出せないんじゃ籠って聴こえても困ったりする。

それをどう解決させるかってば量が稼げない代わりに、広く出して補おうって作戦が実行されてるのだ。
ClavinetはGuitarより高域が出せて無いったって、そんなであんなにBrightな音色だ。

Brightさはそんなでももう間に合ってますとるなと、それより更に高域を増やすご利益が残っていない。
これもひねてもしやったとして、やはり音程感が不足したり音が細くなり過ぎたりと却って使い辛くなるだろうねぇ。

こんな風に音色と高域限界(音程では無く倍音等)が逆だったりするのにも隠れた!?事情があって、「量とバランスの差」のせいでそれは起きている。
楽器の音色としての高域は私的分類に依れば2kHz位から上が該当すると考えてるが、そこから上であればそれが何HzであってもBrightって印象自体には大差が無い。

当然周波数が違えば同じ音には聴こえないが、だからと言って高域が中域に感じられたりはしないからね。
後は例え周波数は高域と感じられるボーダーラインだったとしても、他の帯域より明らかに大きく出ていたらそれが象徴的な音として感じられるだろう。

故に楽器音色としての高域含有率(他帯域とのバランス)で競争させれば普通の音色設定をしていたら、着順はClavinet→Guitar→Bassとちゃんと聴こえた印象と一致してるのだ。
この面で3者の中ではClavinetがToneセッティングは一番楽とも看做せ失敗し難いいも言えるが、裏を返せば弄れる範囲が狭い分バリエーションや新規の余地が少ない弱味があるかも知れない。

<つづく>

2020年6月15日 (月)

音楽備忘録313 エレキのPU選択とToneのセッティング⑱

前回当初はBassのの続きを書こうと思ってたのに丸々Guitarの方へ行っちゃったから、仕切り直してホンマにBassの本体搭載Toneへ行かせて貰いまひょか。
歪ませる少なくとも露骨にそれをする頻度や場面が低いので、そこはGuitarとは違うんだけどもごもご…。

正直好き嫌いも無か無いけど、やっぱり現代環境下ではあまり使わんのが無難としか思えんのでゲス。
俺だって初期の頃はRound wowndでFlatっぽくするのに使ってみてたけど、録音で「録ったら籠る」が無くなったら誤魔化し切れなくなっちったって感じあるねん。

これが無くったって概述の如く不完全だったんだけど、ボヤけて分り難くならなくなるとどっちの弦の音も以前とは少し違って記録される。
昔ならFlatのアタック音の中でも、一番硬く鋭い部分は角が削れた上減って記録されていた。

この手の案件に対してはアナログテープ録音ってな柔軟剤みたいなもんで、オーディオ的にリニアじゃないのは良くないけど纏まりが付き易いのは確かだった。
だからって楽曲やコンセプトにも依るけど今更高コスト(テープ代)に耐え乍ら、わざわざ何時もLo-Fiしたって仕方無いしねぇ。(ってか俺には負担し切れんだけだが😓)

でこんな状況下では普段歪ませない分Cutしても良い或はした方が良い超高域は、Bassの方がGuitarより高い周波数になる。
それでいてバッサリ削っちゃ不味い場合すら出て来るが、それは典型的なLine録りの音を求めた場合だ。

元がそう云う物であった以上、らしさに関しちゃ昔乍らのAmpで鳴らしてMicで拾うのには敵わない。
けれどそれでは到達出来ないクリーンさとかレンジの広さがLine録りの売り物なんで、原始的にはAmpだと出せない音域が聴こえるのを目指さねばならない。

それでいて雑音としか認識してもらえなさそうな部分はなるべく排除したいとなると、全然目立たず良く聴こうとしないと分からない位の超高域を残しとくのがベターとなる。
これで苦労するのが俺みたいに激しく弾くタイプの奏者で、特に単独で鳴ってる時と他のも沢山が同時に鳴ってる時の聴こえ方の落差が大きい。

アンサンブル内での事を考えるとそこそこ残しといた方が効果的なのに、そのままで単独になると途端にノイジーになっちまうからね。
これは弾く強さにしてもそうで楽器的限度は勿論あるが、その範囲内ではやはり「鳴らし切った音」の方が明瞭度・存在感等殆どに対して有利だ。

この案件の状況比喩をしてくと眠ろうとする時の雑音は、どんな音質なのがより気になるかみたいなのと同列だ。
低域の唸りもうっとうしいがこの手ので一番邪魔になるのは音より微振動の方で、耳に付くのは微かにしか聴こえない高域のじゃないだろうか。

Classic Pianoのコンサート時で最悪なのはコンビニのビニール袋で、ピアニシモ時のアタック音と「カサカサ・クシャクシャ」の音域が丁度被ってる。
こうなるともう幾ら集中力を高めてターゲットだけを取り出そうとしても、どうしても聴こえちまって駄目だわさ。

これが録音作品の場合楽器は単独でも部屋の残響とか、Bassのアタック音に薄くでもReverbとかが掛ってりゃかなり救われる。
んだきんども皆が弾き出しゃどうせそんなの分んなくなるからってのと、少しでも明瞭度を上げようとしてReverbを掛けて貰えん事が多いからなぁ。

して本筋へ戻すけど減らせりゃ良いには本体搭載Toneは合致しそうに思えるが、殆どの場合残念乍ら欲しい処の減るのの方が多い。
その分をPreampやEQで補おうと思えば可能ではあるけど、そこでの増幅を増やせば有り難くないオマケとして雑音もしっかり増えちゃうから微妙だ。

EQには増やした場合微妙に位相が狂う場合等もあるんで、ここはひとつ音響技術の基本に立ち返って「弄るなら削る」としときたい。
それにはソースに必要なだけの高域が含まれてるのが望ましく、本体搭載Toneで的値を求めるのはとても困難だ。

<つづく>

2020年6月14日 (日)

音楽備忘録312 エレキのPU選択とToneのセッティング⑰

前回本体搭載Toneは折角のリアルをバーチャル化させても勿体無い、だから○×△□等と大袈裟だけど嘘じゃ無いからボヤいた。
が更に考えを現実も鑑みて進めてくと、削りゃせんけど増やしもしないってのが一手段として考えられる。

その1はAmpのTrebleの中心周波数がどうなってるかで、それ次第では本体搭載のToneを絞らなくても我慢出来るケースもあった。
具体的にはGuitarだとFender系回路定数のは歪ませると不要超高域過多となったが、Marshall系の一部の
定数のはそんなに酷くはならないってのがある。

俺も含め物を知ってたら「Marshall=キンキン」の公式は正しいけれど、余計な操作をしなければ歪ませたら実はFenderの方が上の上がうるさくて仕方無い。
もしあまりそう感じて無いとしたら下や中を盛大に盛られてるせいで、それはそれで歪みの音色に制約がある訳だから使い勝手がよろしく無い。

Fender系ので耐えられる音色に加減するとそっちは辛うじてでも、籠り気味なのに歪みの質だけザラ付いた或は軋みみたいなのが盛大に出て汚らしくなる。
だからってAmpのTrebleを全開にする代わりに楽器のToneを絞っても、マシにはなっても全然役不足な音色にしかなってくれない。

F君のでも近年の歪ませChの付いてるのは少しは改善されてるが、調節したい場所を弄れるツマミが付いて無いと言えなくも無い。
それでも独自の秘策かどうかは知らんが一寸Ampへ手を加えれば激変して、実際宅では片方のChにそれを実施して常用している。

どんなのかってば超高域を増幅しない様にしてあり、Bright回路のコンデンサの繋ぐ先を変えただけだ。
元々これにはSWが付いてるからそれをOffにすりゃ、無改造時の音も直ちに出せる仕組みとなっている。

これ慌てんぼさんはコンデンサの片方をGrandに落したんだろって思うだろうが、それでは「増やさない」では無く「削り取る」になるからそんな真似はしてませんて。
大体それだったらコンデンサの容量値と場所が違うだけで、本体搭載のToneで絞るのとやってる事は同じになっちゃうかんね。

自慢じゃ無いがそこで知識を総動員して一捻り、真空管の基本的増幅回路は入力と出力の位相が真逆になってるのへ注目。
Bright SWが丁度Input Jackの隣に付いてるのを良い事に、そっちへコンデンサの片足を繋いでみたってな。

電気的には上記の如く逆相だから「出た分入口へ戻る」となるから、「減らないけど増えなくなる」が達成されるって寸法で御座居。
ついでで付記しとくと概述のパワー段に付いてるのには付いてるPresenceやResonance、基本原理はこれと全く一緒で只場所が違うのと俺安易魔改造のはOn/Offだけで可変が出来なくなってるだけだ。

上述の如く加減が出来ない不便と歪みの音色が用途によってはマイルド過ぎる場合も出て来たが、何分余りにもシンプル過ぎて殆どこれ以上弄り様が無い。
そこでMarshallの原型はOld Fenderなのを思い出したんで、上記を施してないChの方のTone回路定数をMarshallのと同じに変更してみた。

これが人間だったら老いては子に従えみたいなもんで回路の他の部分や部品にも違いがあるから、Marshallサウンドそのものには決してならんけど歪みの性質は近付いてくれた。
その結果こっちは増やさない様にした方よりゃBrightだが、元のままみたいなギスギス感は拭い去る事が出来ている。

これは誰でも出来るもんじゃないしスキルも要するから勧めはせんが、妥協しないで要らんのだけ削りたかったら何処が問題なのかを少しは知って貰えるかも知れない。
決して本体搭載のToneが無能ってんじゃ無いんだけど、現代の音環境に対しては流石に設計が古くなり過ぎた面もあるのではと感じている。

<つづく>

2020年6月13日 (土)

音楽備忘録311 エレキのPU選択とToneのセッティング⑯

実は本職となると何時にも増して死ぬ程うるさかった、訳でも無くて収まり切らないから続けるだけの弦とスピーカが違った話し続編だ。
弦の方は兎も角スピーカでも「上が削れる」と字面だけだと全く一緒だが、実情は全く掛離れてる件から行ってみよう。

別に低音用にそっち中心でもなるべく上迄出そうとしてそうなっでも無いが、少なくとも楽器用に当時使われたウーハの高域限界付近の周波数特性はかなり急峻だ。
この原因として考えられるのはオーディオ用と比べたらf特(周波数特性)より能率を優先したからで、絶対に欲しい範囲だけ極力大きく鳴る様にしてったせいだろう。

フルレンジタイプでもオーディオ用ならf特はなるべく広く、且つ実用帯域内は極力平坦となるのを目指す。
そのせいで能率が犠牲になろうともで特に近年になる程Amp側がより自由になるのと、小型化至上命題もあってオーディオ用ではもう能率なんて無視と言っても過言じゃない位になっている。

PAや楽器用では今でもそうは行かんけんど昔よりは帯域巾も欲しいので、必要な際はウーハ+ツィータ等「分担駆動」させて要件が満たされている。
は程々にしといて高域限界から上が急に落ちるその度合いはパラメトリックEQみたいな按配で、本体搭載ToneはおろかAmpのTrebleとも桁違いに一定から上がバッサリなのだ。

って事ぁ高音苦手っても出せる範囲の分は殆ど落ちて無くて、高域の一番下の方或は中域の一番上の方は殆ど削れずに出ているのだ。
それ処か音響ではこう云う性質が急変する境界域ではお決まりの特質があって、減る寸前の処に山が出来てそこだけ他より強調される癖がある。

更にこの山の高さは性質変化量とリンクしてて、急変するの程山も鋭く尖って高くなるのだ。
せやからビンビンとかキシキシは聴こえんくなっとっても、コンコンとかカンカンみたいな音になる部分は寧ろフルレンジより豊富に供給されていたのだ。

こんな特性はもし他で獲得するとしたらBand数の多いグラフィックEQで漸く足りるかどうか位なんで、AmpのTrebleとかまして本体搭載Toneでは全く役不足なのだ。
なのでもしf特だけでも再現させたいのなら楽器やAmpでは弄らずに、最低でも本式のEQで施さなくてはならない。

それでもまだ代用手段では不自然さの残る箇所があって、それは言うなれば「出てるけど聴こえない」のと「出て無いから聴こえない」の差だ。
これはMicの性能・性質のせいで、ホントに低音だけしか拾わないのっつったら近年のバスドラでウーハをMicの代用にするの位しか存在しない。

この手法にも注意が要って上述に依れば中域はウーハの管轄内の筈だが、本来とは真逆の使い方をすれば振動板がMicのより桁違いに重いから反応が鈍るのである。
具体的には中域すら俄然感度が低下しちまって、けれどバスドラでの使用は元々Micで足りないのを補う目的だったから寧ろ結果オーライでも丁度良かっただけなのよ。

んでそんなだし昔のだとウーハの低域限界も高かったから、録音でそんな邪道は行われていなかった。
すると又しても細かいけれどスピーカ以外から出てた雑音や部屋の残響は僅かでも拾えちゃってて、そんなどうでも良い程小さな混入音でも雰囲気には結構な影響があるのである。

非現実的な程透明な綺麗な音にはそんな余計な要素は不要だが、それへ傾注し過ぎると世界観が乖離し過ぎて共感力を損ねる場合も出て来る。
俺知り一例示しとくとPink Cloud等の一部には、曲の始まる前の雑音をわざわざ記録してるのなんかがあった。

多分蛍光灯からのをエレキが拾ったヤツだと思うが、それに依って同じ部屋に居て目の前で演ってる様な雰囲気が充満していた。
雑音は無いに越した事ぁ無いし、下手に容認すればすぐに本筋を阻害したりもする。

けれども生演奏でだと「しても当り前」の迄全部完全に取り去っちまうと、余計なのが無くなっただけなのに何やら嘘臭くなるのも事実だ。
打込みですら完全無雑音には中々出来ない位だから、もし出来てもリアル系でやったら余計不自然さが増したって無理も無いのだ。

<つづく>

2020年6月12日 (金)

音楽備忘録310 エレキのPU選択とToneのセッティング⑮

今回はBassの本体搭載のToneツマミについてボヤいて!?くが、現代環境下ではGuitarの以上に使い辛さが感じられる。
これは歪ませる事が少ないしもしやっても大抵はGuitarの深いの程まではやらんからで、ある意味Bassの高域は貴重品であるともっと思って貰いたいもんだ。

好み次第とは言え全体平均へ耳を向けりゃ基本で低音って名乗ってる位だから、これを差置いてBrightには出来ないししたらBassに聴こえなくなる。
それでいて音域の低さから明瞭度確保が大変だから、足りないのも駄目とは中々シビアだ。

最近のJ-POPのには俺言い「擬似昔乍ら」のが巾を利かせ出してるが、俺には間違って女湯に入って痴漢と間違われた爺さんみたいに思えてしまう。
こんな悪態吐いといて実際過去から続くオーソドックスな音色としては、確かに高域なんて全く聴こえ無いのがあるのは全く否定しませんよ。

只問題はその訳を履き違えてる処で、あれはToneセッティングでそうなってたんじゃ無いのを知ってるからだす。
広義の意味では含まれちゃうけど本体やAmpのツマミじゃ無くて、1に弦の種類・2にスピーカが違ってたからのせいなんざんす。

加えてとても重要なのが単体印象だけで判断するから不味くって、仮に代用とかシミュレートって意識があったってあまりにも本物と偽物では「質」が違い過ぎるんだよね。
とか言ってて緊急時には俺も弦代ケチってなんて事も稀に有る😓けど、少なくとも明瞭度が犠牲になるのは覚悟の上でですねん。

して具体的な高域の相違はってぇとホントの昔のは少ないだけで削れちゃ無いのが、今の誤模倣のはタップリあったけど物の見事にバッサリ全部削っちゃってるて処。
パッと聴きだけだと安易に昔のなら高域不要と思い込める位地味だったので、少なくとも単体だけに耳を傾けてたら気付け難い。

これを順番に掘り進めてくと1.弦の種類は、Flat Wound使用がデフォだったのに依っている。
巻弦が平ら(角断面)だからRoundのよりゃ確かに倍音自体は抑制されるが、だからって聴こえた印象程実際には量的に少なくなってはいない。

では何故一聴そんな風に感じられるかってば、その最大要因は倍音の出てる持続時間がかなり短くなるからだ。
並鳴される他パートが全部高域テンコ盛りだと1人だけ後ろへ引っ込んでる風になるからバランスを取るのが厄介になって来るが、それでも舞台裏とか袖へ引っ込んじゃって音はすれど姿が見えないって程にはならない。

2.のスピーカの違いはそのタイプが所謂フルレンジでは無くウーハタイプのも多かったからで、高域再生限界が低かったから。
ウーハは近年もBass Ampには多用されてるが、その場合は十中八九ツィータが併設されている。

因みに大昔ウーハオンリーが半主流みたいになってたのは初代を除くFender Bassmanの影響と考えられ、そこそこの価格で他のより低音が沢山出せたのに依る。
これって俺としては半ばFenderの苦肉の策と思ってて、楽器本体側から出力される低音の量がF社のは不足気味だったからだ。

或は求める低域の方がAmpで作り出すのが困難とか不充分と考えわざとあんなにしてたかもだが、当時としてはAmpの曖昧だった電子部品だけに依存するのは厳しかったかな。
F社もオリジナルBassmanではちゃんとフルレンジスピーカが載ってたから録音現場では重宝してたが、残念乍ら本来とは違ってGuitar用に使われる方が圧倒的に多かった皮肉もあった。

時代的には幾らもF社に遅れずAmpegとかだってあったけど、世間的にもメジャーに躍り出たのはあのSVTが登場してからだ。
職人界では「音色の良さ」から既に’60年代から定評があったが、やかましいLiveにはパワーが一寸足りないのしか出して無かった。

んで先ずはSVTは出現当時最強だったのもあるがそれが録音でもそのままとなったのは、単体では低音の量が不足気味のフルレンジタイプを物量作戦で補ってたのもあったからだ。
そんなの重くて場所も取って大変だけどそのお陰で出せる音域の巾がとても広くて、それ1台で録音でも何でも行ける→他のへ変える為に動かす必要が無い式で弱点が補われちゃってたとな。

<つづく>

2020年6月11日 (木)

音楽備忘録309 エレキのPU選択とToneのセッティング⑭

前回は楽器本体搭載のToneツマミで絞るのが嫌いなのをぶったけど、公平性も保たせたいので使う利点にも言及しとこう。
それは歪ませた際の音色についてで、概要としては楽器のと歪みのの高域の個別調節が可能となる処だ。

厳密に行けばAmpのパワー段(最終段)での歪みの高域は、Marshall等のPresenceとかパワー段に掛るツマミが付いて無いと片肺状態になる。
普通より減らしたい時だってそうだけど特に影響するのは増やしたい時で、例えばGuitar自体は普通よりマイルドでも歪みの感じはワイルドにしたいなんて時 だ。

歪みに豊富な高域が欲しきゃAmpで絞り過ぎる訳には行かず、楽器本体にToneツマミが非搭載だったら足りるだけ削れなかったりするからね。
細かいっちゃ細かいけどこの手の芸当は今でもまだリアルの特権で、打込み等バーチャル系では丁度良いのが幸運にも入ってなきゃ諦めるしか無い。

その幸運に恵まれてもまだ試練は続きそこから少しでも変更したいと思っても、楽器と歪みのを個別に変えるのが出来ない。
しかしワイのAmpにそんなツマミ付いて無いし改造したくないとか、本体と歪みの音質はリンクしてて良いなんてんなら殆どご利益は無い。

それとこれの効果度合いはAmp Tone回路の定数次第で差があって、使用典型例としてMarshallを先に挙げちゃったけど実は典型Fender系のの方が影響が大きかったりする。😅
原因はTrebleツマミのターンオーバー(効果が出始める周波数)が高く設定されてるからで、Marshallと違って原設計が歪ませない方へ最適化させたせいだ。

歪ませると音全体の高域含有率は高くなるが、って事ぁ歪ませない時はその分大胆に増し盛りしてやんないと差が分り難い。
すると生音ではリッチでゴキゲンだったFenderが、歪ませると何だか急に汚っぽくなるのはこれが主因だ。

新型のではFenderでも対策が進んで来てるが、それでも歪みのギスギスを嫌がると全体音色は籠り気味にしか出来ない様だ。
Fender系でこれからある程度逃れられられるのは思いっ切り旧式なヤツで、それ等には整流管が使われてて歪みが柔かいとかまだFender固有のTone回路が搭載されて無いからだ。

因みに黎明期のMarshallは回路的にはFenderのコピーから始まってるが、そのモデルとしたのは上記の古典機だった。
BeatlesがFenderを使い出した頃にはもうTone回路は現行タイプとなってたが、この理由で録音ではFenderでも外装のツイードがボロくなってる古典のなんかも持込んだりしていたのだ。

なので歪ませ系業務用タイプのMarshallを歪ませないで使うと、低音が薄っぺらな癖に高域も何だか寸詰まりな音色となってしまう。
上の方は前出Presenceツマミの調節で少しは補填出来るが、下がしっかり欲しい時には致命傷だ。

これよりゃクリーンな歪みでいて低域もしっかりって目的ではあったが、本来の機能とは一寸乖離してるがResonance等と称したパワー段のみの低域の増減機能が後発のには追加されている。
ここでの注意事項はPresenceもResonanceも通常は1組しか無くて、Ch切替機能搭載機でもこの2つには切替は無効となってる処だ。

因みにⅡで上記「クリーンな歪みでいて低域もしっかり」とはどんなのってば、歪みにダブ付感が出たりとかルーズにならないって意味。
この手のサウンドには歪ませる前の音が僅かでも低音過多だともう駄目で、工夫無しだとどうしても重さも兼ね備えた音色に出来ない。

Edward Van Halenが人より深く歪ませ出した当時はまだResonanceツマミは無かって、これをどうやってOld Marshallで低域補填したかってば何とスピーカを交換しちまいやんの。
Amp Headでは歪みと中高域を・スピーカで好みの低域を作るって、でもこれが案外理に適っている。

後年Peaveyから出た6505シリーズでこれが確認可能で、普通なら再生帯域が80~8kHz位にするのを50~4kHzなんてウーハみたいなスピーカが載せられている。
尤もこれをしちゃうと多・他用途には使い辛くなるから一般には適用し辛いが、原理としては知ってて必ず得する類のだ。

<つづく>

2020年6月10日 (水)

音楽備忘録308 エレキのPU選択とToneのセッティング⑬

俺としちゃ全くそう云う意識は無かったけどToneセッティングっつうと、人に依っちゃエレキの本体に付いてるツマミの事と思うかも知れない。
そこで普段滅多にこのツマミは使わんが、これにも言及しておこう。

常用Ampとの兼合い等もあったんだろうが本体搭載のToneツマミは、自分には要らん処を足りるだけ削ろうとすると要る処迄削れるのでニーズと合わなかった。
ギスギス感抜きで明快感をと両立させようとすると、Guitar・Bassから出る超高域は欠け過ぎては不味いみたいだ。

とは言え美味しく歪ませる都合でAmpのTreble全開では、場合に依っちゃ超高域過多となる事もある。
ではどうするってばTrebleの中心周波数を下げるか、AmpのPre段で一定以上の周波数を増幅しない様に細工して対処している。

つまり「削らないけど増やしもしない」ってので、これはEric Claptonが例のウーマントーンの出し方を録音とLiveで違えているのと似てるかも知れない。
録音では楽器本体のToneをゼロにするがLiveではここでは削らず、MarshallのTrebleツマミをゼロにしてたんだそうだ。

今の環境下でその結果を想像するとかなり違う音色に聴こえそうと思うだろうが、当時の彼等の置かれてた環境ではそれで漸く大体「同じ音」になるからの措置なんだそうだ。
これへ敢えて突っ込みを入れちゃうと曲に依っては、寧ろ録音のの方が「高域が少し漏れちゃってた」のもあった。

今の日本に居たらかなり想像し難いが当時のあちらでは、一定以上の広さの所で演るとそんなに「ハイ落ち」に悩まされてたらしい。
それが今本邦だとLiveでも録音でもハイ落ちなんざ過去の幻影並に、よっぽど変テコな真似でもしなきゃ起らなくなってるんだろう。

ここからが思案のしどころとなるんだが、落ちないならその分昔より減らして丁度良い様な気がするかも。
処がハイ落ちしなくなったのはGuitar・Bassだけじゃ無く、何から何迄全てが「籠らなくなってる」のだ。

そうすると実質的には昔の帯域巾で間に合ってた楽器に対しても、心理的な影響で「今迄聴こえて無かった分ももっと聴こえるのでは」等とつい思われてしまったりする。
或は周囲の他楽器音とのバランスが必然的に違って聴こえるので、恰も齢取ったら元気が失せちゃったみたいに誤認されるとか。

又何時もの様に逆観点から考察すれば古いの程過去作で聴けるのは、実際現場で出てたのより色々削れている可能性が高い。
これ等へ配慮するとやはり現環境下で感覚として同等に聴こえる様にするのが適してて、普段生音に直には触れられないお客さんの聴点では恐らくそれで漸く「昔と一緒」に聴こえる事だろう。

仮に機材が全く同一のが手元にあり雑誌等で本家のセッティングチャートが公開されてたら、それを踏襲すれば完全再現達成と考える人も多そうだ。
だが録音やPAでの劣化を逆算してそれを加味した値だったとしたら、今はその分はもう不要になっている。

この場合「同じのを体感する」のが目的であれば主に高域を少し控え目にすれば良いが、俺の場合は趣味はかなり古くても自分のオリジナルサウンドとしてそのまま取込む気は無い。
それで楽器本体のToneで抑えるのを普段は避けてるが、こないだの従兄との曲では彼の要望でここで削っている。

単刀直入にバラしちまうと「StratでJeff Beck!」と乞われたからで、プレイは鋭くGuitar自体の音色はStratリアでもキンキンは避け歪みはワイドでワイルドにを充足させる為だ。
最後に技術的な分析面も付記しとくが今の殆どの機器と比べると、電気楽器(パッシブタイプ限定)本体のToneは効き方が広範且つ曖昧だ。

この為各自の好みに合った調節が困難で、それはTone回路の定数を変更してでもだ。
ここでの定数とはボリウムポットの抵抗値やコンデンサの容量の事で、もしCut Off(効果ず出始める周波数)を的値へ移動させても大抵今度は減衰量等が所望から外れて行ってしまう。

なので人次第ではあるけれど本体搭載Toneだけで何とかするつもりで居たりすると、少なくとも録音時には色々悩みを生じさせるかも知れない。
そんな見方に依っちゃ半端なのが何故未だそのまま搭載されてるかには別理由もあるんだが、それは次回以降へ。

<つづく>

2020年6月 9日 (火)

音楽備忘録307 エレキのPU選択とToneのセッティング⑫

近年本邦のが耳に入ると無駄深歪ませと同時にPU選択・組合せにも杜撰さを感じちまうが、その最大要因は何と言っても考えずに只既存の定番を借用してるだけに聴こえたりするからだ。
打込みや切貼りが勢力拡大の一途を辿る今こそ昔以上にリアル特有の利点ってば、こう云う処での個性や独自性だと思うんだよね。

音素材や音源にだって高級なのにはそれなりにバリエーションもあるだろうが、例えば弦楽器なら弦自体の材や太さ・太鼓だったら皮の種類や厚み等はリアルだったら簡単に変えられる。
それ等バリエーション中で商品としての音素材や音源となると、「儲けが少ない」とか「汎用性が低い」のはどうしたって入れ難いのも当然だ。

お題のPU選択にも用途適正があるから何にでもどれでもとは行かんけど、それだってToneセッティングを一般的なので固定したりしてて変えない場合の話しだ。
メロディラインを弾くのに典型的ハムバッキングのフロントは、ある時期迄は歪ませないJazz系等でしか使われていなかった。

それが私的知識に依ればJohnny WinterがFirebirdで一工夫して以降、俺を含めて皆にそうかその手があったかと浸透した様に記憶している。
それ以前は歪ませた物ではそのままだと低域量過多なので、所謂「ウーマントーン」だとかFuzz系のむさ苦しい歪みしか得られなかったから非常用のパターンと思われていた。

Single CoilのではJimi Hendrix辺りからStratの全部の組合せが使われる様になり出したが、こっちはバッキングのパワーコードなんかを演るのに前も後ろも今一との見立ても出来なく無い。
フロントでは概述アタックの粒立ちを出すのに、リアでは低域量がしっかり欲しい時に普通のToneセッティングでは厳しい。

これも概述だがFenderは低音と高音に特徴が持たされてるので、その部分を大巾に弄ると使える様な音色バランスには出来ても折角の個性をかなり犠牲にする場合も多いからだ。
もしToneセッティングは固定でこの用途に使い易いのとなると、多くの者が軽視してる中センターPUだけってのが案外結構行ける。

これはChar氏の受売りに過ぎんが、実体験でもMustangからStratに持ち替えると見事に合点が行く。
StratはフロントPUにも独特の甘さと柔らかさがあって美味しいけど、深目以上に歪ませるのには低音過多で軟らか過ぎた。

それが普段は今一半端で地味だったセンターPUへ切替えると、MustangのフロントPUで演れてたのがほぼそのままで演れた。
因みにJimi Hendrixの歪みは現代基準だとAmpでは軽目止まり、それ以上のはFuzzを使っていた。

そのお陰で深歪ませでもフロントPUだけのも使えてたと思われ、Ampのみで深歪ませさせて一番Fuzzっぽく出来るのがSingle CoilでもハムバッキングでもフロントPUの場合だ。
それからすればJimi氏は「リアでもフロントの深歪ませみたいな音」を得るのに、Fuzzが役立っていたとも見立てられる。

今は歪みもデジタルEffectorの膨大なプログラムではそれを切替えるだけで、Guitar側はほっぱらかしのままでも使用に耐えそうな音色が得られる様にはなっている。
けれど歪みや音色はそれでOKでもPUが違えば反応の仕方は違ったままなんで、「弾きたい都合」にちゃんと応じてくれてるかはかなり疑わしい。

多分Ampに頼れない環境下でも良い線迄行ってる若い人も(例えばカホリさんとか)稀に見掛けるが、オジサンには何となく物足りなさが残ってるのも事実だ。
演奏にも音色にも全く問題無いのにどうしてだろうとずっと思ってたが、どうも小奇麗過ぎる部分がいけなかったらしい。

それは同じ音程・フレーズ等の際恐らく強力演出Effectorのせいで、どの曲の何処で演っても完全に同じになり過ぎてるかららしい。
或は本人の奏力安定度が高過ぎるだけなのか知らんが、元気な曲でもその逆の曲でも歪み具合が一緒ってな人間味観点では不自然だ。

絶好調で調子に乗れば弾くのが普段より強めに、絶不調で仕方無く弾けば普段より弱くなったりするの必然。
そうなるとAmp直結だったら歪みの深さからして違ってしまってる筈で、粗なら減らしたいが表現ならそれが出てくれなきゃ却って不便だ。

<つづく>

2020年6月 8日 (月)

音楽備忘録306 エレキのPU選択とToneのセッティング⑪

延々とRickenbacker BassリアPUコンデンサの件が続いてるが、俺がそうした今度は演奏面の事情を披露しとこう。
それは今頃になって聴いた「タッチ感」に俄然興味が深まったからで、これがエレキBassの場合PUが並列接続だと苦手だからだ。

昔からタッチ感をちっとも軽視しちゃいなかったのに何で今更ってば、どうやら完成作品にはそのまま使わなくても打込みをする頻度が上がったかららしい。
打込みでも音源のAttack Timeを弄ったりとそれなりに加減してみたりもしたが、やはり自分の指でダイレクトに演るのとでは大違いだった。

特に問題視したのは無意識で加減しちゃってた分の再現性で、考えなくて弾けてたのを熟考しなきゃ打込めなくなった処だ。
それだけ手間暇掛けたって中々想定通りになってくれず、だいいち加減巾がリアルより狭く種類も出せない。

音符の長さにしてもRock系等タイミング命のだと、元から譜面で表示可能な範囲じゃ全く足りていない。
物にも依るだろうけど主流は元が「手から出まかせ」的に、理屈に捉われず感性に従って演られてるんだから無理も無いちゃそうなるがね。

変な話しかもだが語りや文面はこんなに理屈っぽい癖に、音楽に関しては何しろニュアンスが何時もとても気になってしまう。
人には傍迷惑でしか無いだろうが、もしかしたらこんな形で俺自身はバランスを取っちゃってるのかも知んない。

それはさて置きGuitarやPianoだってタッチ感は大切だが、俺にはBassやDrumの方がこれが気になる。
自前分析からすると音を鳴らすのに動かす相手が大きいのと、動かし方の方法・種類が多いのが原因の様だ。

それと通常演奏時の音数も関係してるみたいで、数が少ない程1音の影響が大きくなるからだろう。
中でもBassはそれにも色んな音色があるとは言え、音域が低いのでその差は他のよりかなり分り難い。

極論すると4弦Bassの下2本位の音域になると音の質の違いは辛うじて分かっても、基音には音色差なんてのは殆ど存在しないと看做しても良い位だ。
これは理論武装しとくとそもそも音色は倍音構成に依存してるからとなるが、アンサンブル内へ必要な低音の量を供給するにはどうしたって基音の方をメインにしなきゃなんない。

極論Ⅱを語っちゃうとDrumも鳴ってる時間が短いのでリズム隊の楽器は、その音色印象が一瞬のアタック音のニュアンスに多くが支配されてるとなる。
これを踏まえて俺がR君にずっと恋してる訳を探ると音色・スタイルを始め色々あるが、どうも最大要因はこの部分にあったらしいのだ。

R君の存在を知ってそれを認識したのは当然過去の達人からだが、それ等で焼き付いてる音は皆アタック音のニュアンスに最大の特徴があったのばかりだ。
上述の如くBassは音色差の分り難い方なんで設定や録音に依っちゃ、単なる音色だけだったら他ので代用も利くしかなり紛らわしいのも沢山あった。

俺の記憶ではBeatlesのHöfnerとR君とか他ではJazzタイプとR君のリアPUだけ、PrecisionタイプとR君のフロントPUだけなんかは過去のチープな録音ではヲタでも判定に妙に時間が掛ったのも少なくない。

それで最終的に判定基準として残ったのがアタック音のニュアンスで、その手の味が欲しい際に旧式回路も使えるニーズが出て来た訳だ。
尤もこれは趣味性も高過ぎるから一例の域を出ないと思うが、音色調整・選択にも単なる音質変更以外の要素がかなり内包されてるのを喚起しようって魂胆でした。

<つづく>

2020年6月 7日 (日)

音楽備忘録305 エレキのPU選択とToneのセッティング⑩

又しても中途半端なタイミングでの念押しになっちゃうけど、誰にでも真似しろなんて強要する気は毛頭無いんだからね。
只既存の知れ渡ってる方法で行き詰ったりした際に、参考にはなると思うから読んどいてってなつもりですだ


さて今回どうして俺が一旦止められてたR君独自のを復活させたか、先ずはもう少し掘らせて貰っとこう。
端的には過去名作での「一番美味しかった」のにどうも近付けねぇなぁから始まったが、それは単なる音色よりもニュアンスの方の問題が主軸だった。

事後分析からすれば近年の機器や録音方法だと、耳に聴こえるよりアタック音が短め鋭目に記録されるのに由来している。
昔々は録れば必ず実際より鈍るのが当り前で、生演奏を聴くにしても今程ご丁寧PAじゃ無かったから「エアクッション」でやはり緩和されてたんだろう。

ではアタック音が「短過ぎ」「鋭過ぎ」「細過ぎ」となるとどんな害悪があるかが焦点になるが、人耳の検知速度を上回る可能性が出て来るのが不都合なのだ。
自然界のまんま状況下ではエアクッションや残響等で、アタック音は普通必ず膨らんだり鈍ったりする。

一寸馬鹿みたいだがそれだから「聴こえる様に弾いときゃ必ずそう聴こえる」が成立してて、これが不成立となれば演奏加減は困難化するしダイレクトな表現は不可能になってしまう。
他楽器ではDrumsetのOn Mic収録等にもこの傾向は強いが、この点は本来なら演奏家じゃ無く技師側が解決すべき問題だ。

しかし残念乍ら本邦では外国人としゃべれる様になる英語を学校じゃ教えて貰えんのと一緒で、技師側に必要な音楽知識を持った者が年々減ってってる有様だ。
ミュージシャン側だって伝統古典系統の人の中には、電子機器操作スキルなんてスタッフたる下々の者がやりゃ良いんだなんて上せてるのもちらほらと。

こんな処でもたらい回しだなんて恥ずかしいがそれ以上に発祥国と比べて圧倒的に不利なのは、どっちにとっても選択肢が限られてる処だ。
歴史が浅いと色々気を付けないと足りない物が多くなるもんだが、単に昔から少ししか無かったってだけでは済まなかった。

それは私的思考に過ぎないが、その時点でその筋のベテランも少なかったのに由来している。
少し時代遅れになっても後で使い道のある設備や機器を、古いってだけで安易に破棄しちまった処だ。

それが自分のスタイルだからまだとっといて~って言う奴が少なくて、闇雲改革派に負けて捨てられちゃったってな。
今頃になってしまったと気付いても製造会社は大規模化し過ぎ、昔よりは減ったニーズにもし気付いても勘定が合わないから再生産不可能だなんて…。

環境が変化すれば同じ物を聴いたって印象変化があっても不思議じゃ無いが、それだけで俺聴点では今の方が楽器音質が劣化する訳は無いと必死に探索中なのである。
このR君のコンデンサの件も長期視点から分析すりゃ、一時的な物だったのが理解出来る。

’60年頃開発搭載されて以降お休み期間は’80年代途中~’90年代途中だけで、通算60年の中でたった10年位の気紛れ若しくは失態だった事になる。
音楽用の道具の可否はかなりの期間使ってからじゃないと判定不可な部分も多く、現行方式の打込みだってその命がどの位残ってるかが怪しくなって来た。

俺は必要性が無いのとそれに相応しい端末を不所持だからやって無いが、ネットを通して様子を伺うと打込むより「切り貼り」の方へシフトしつつある様だ。
そう云や鍵盤用のラックタイプの音源はまだ残ってるが、所謂ハードMidi音源は製造中止になって久しかったっけね。

<つづく>

2020年6月 6日 (土)

音楽備忘録304 エレキのPU選択とToneのセッティング⑨

毎度の多分求められてない大脱線になっちゃうけど、日本でRickenbackerのLow Cutコンデンサについて掘った記事の記憶が無いので勝手にぶたせておくれ。
他機種で後思い浮かぶとしたらHöfner 500/1の、Rhythm/Soloって今一良く分らん切替SW位かなぁ。

先ずは上記Rhythm/Solo SWの件も少し解説しとくと設計された時代と国(西ドイツ)でのニーズもあったか分からんが、音量はSoloの方が大きくなるのでこれは納得。
でも音質が理解に苦しむ処で普通に考えりゃSoloの方が明瞭度が欲しく、それには高域が減るのは相応しく無い。

のに折角音量が増加してもマイルドな低域中心の音色となってて、メロディラインの聴き取り易さには逆効果な筈なのに何故かそうなってましてん。
先へ進めるが思い直せば本体内蔵で電子回路素子だけ(パッシブ型:電池不要の)で音色を変えるのなら、Gibsonの「Varitone」SWとか他にもあるにはあったっけ。

だがそれ等とR君のの最大の相違は、「片方のPUだけ」に掛けてる処でやんす。

唯一の例外たるR君以外のはPUの持ってる性質に悪変化を与えたくないとか、音量バランスの再調整をほぼ不要とする為に「混ぜてから弄る」スタイルとなっとりゃーす。

擬似的にはコンデンサに依る音量低下分を、反対側のボリウムを絞るとかPUへ直列に抵抗器を入れて落すなんてのも考えられはする。
けれどそれをすると単にロスが勿体無い他に、インピーダンス等が変動してそれに依って音色に変調を来すのも想像に難くない。

この変態アイデアの効能としては
シャープ目なアタック音
②フロントPU単独時と全く同じ太さ・柔らかさ・重さ
③Single Coilならではのアタックやタッチのやんちゃ!?なニュアンス
の共存が成立してる処だ。

もしそれが欲しいとなれば他に類を聴かないオンリーワンな音色ではあるが、本領発揮するのはアンサンブル内に於いてで単独で鳴らした時の他との差は小さい。
その上R君でもコンデンサ無しで普通のフロント+リアの音色もかなり魅力的なのと、流行の関係でリアオンリーを普通に使えた方が良いのからか’80年代初頭には本家も一旦止めてしまっていた。

俺自身最初に手にした真っ黒な安偽物はもう40年近く昔のだったから、当時の本家仕様に合わせてリアPUにはコンデンサが直列に入っていた。
が「もっと低音を」ってのと当時演りたかった曲の都合からJazzタイプの代用にするにはお邪魔だったし、前述の効果に対し無知だったのもあって幾らもしない内に外してそれっ切りとなっている。

今は超長期借用中の本物へもオーナーの了承を得た上で、近年の本家に施されたのと近似な方法でコンデンサの有無を切替えられる様にしてある。
本家が’90年代途中でそうした理由を推察すると、Old Typeの限定品の評判が良かったとか他に無いままだったから等もありはしただろう。

でもそれより録音音質の変化で僅かな差もハッキリ記録可能となったのと、Line録りも増えたせいではないかと考えている。
現に俺自身が気になって手を加えたのもそれが原因で、近年になって低音域の硬さに不自然さを感じる様になってたからだ。

それは本来太く鳴ってる物が録ると細って聴こえるってもので、極論すると太鼓の皮へ耳を押し当てといて叩いて貰ったのを聴くみたいな…。
或は耳の鼓膜より頭の内側で音が出てるとでも言えば良いのか、楽器との距離感が非現実的にでもなった様な風にニュアンスが変化しちまうからだ。

<つづく>

2020年6月 5日 (金)

音楽備忘録303 エレキのPU選択とToneのセッティング⑧

必要素が分からないとやり様が無いから知るのは大切だが、実際どうやってそれを達成させるかこそが問題ではある。
俺の場合Bassは他のより音質的に必須レンジの確保を重視してるが、使用楽器次第では好みの音色との並立が難しいのが悩みの種かも知れない。

例えば中低域はPrecision系のが欲しくても、倍音や歯切れではJazzタイプのリアPUのだけが欲しい様な場合だ。
Rickenbacker絶対党!?のこんな俺でも、実は偽物だが程度の良いPrecisionタイプも持って使ってた事もあった。

交通事故に遭って壊れたのを直したり迄していたものの、最終的には友人へ譲渡してしまった。
それは俺式ピック弾きには最適じゃ無かったのもあるが、高域の音質が軟らか過ぎたのが最大の原因だった。

幾らEQで増し盛りしても質迄は変えられなくて、それを通じて自分にはBrightさより歯切れの良さをもっと欲しがってたのに気付かされた。
非最適な楽器しか持って無い場合変更も視野に入れなきゃなんなくなって大変だが、それでも不可能なのを何とか出来ると誤認したままずっと過ぎるよりゃマシなんじゃないかと思っている。

こんな俺でも女性は勿論楽器に対してもかなり実は面食いだが、気に入るのと実際自分が関わるかどうかは少なくとも楽器の方には分別をわきまえる様に心掛けている。
近年では過去よりは減り気味だがこれが為PVではオサレで恰好の良いのを、でも裏で録る時ゃボロボロでも望む音が出るのを使い分けるなんてのはプロでは常套手段だ。

尤もアマや貧民にとっては予算等に限りがあるからどうするってば、一般的なのはPUの追設等が考えられる。
が確証が無いなら俺的には今だと自改造は非推奨で、それには以下の懸念が拭えんからだ。

改造して求める処迄到達出来なかったら買換えを考えるもんだが、その時に改造してあるせいで往々にして売値が下がる。
手間は自身の都合だから不問にしたとしても、追設部品代が無駄になってしまう等があるからだ。

ではその「確証」とは何ぞってば、そうすりゃ必ずOKなのが確認出来てるのを指している。
昔と違って今は様々なタイプのがそのバリエーションも含めて氾濫してるので、例えばPJタイプと云ってPrecisionにJazzタイプのリアPUが追設されてるの等が最初からラインナップされている。

なのでもしPrecisionタイプをそっち方向へ改造しようと思うなら、どっかでそれを先に試奏して確かめてからでも遅くは無いとね。
但し俺知りを追記しとくとPrecisionタイプは中域には最強だが、元からローエンドはそんなに得意では無い。

ので下手するとPJにして上が増えた分、それ迄は気にならなかっても下に不足を感じる可能性がある。
それとあまり世間で触れられてないので見落とされがちだが、エレキのPUは普通に複数併用するとその音色は単純な足し算にはならない特質を持っている。

それはGuitar・Bass共通でフロント+リアとするとトータルのインピーダンスが変るので、紳士的になるってか楽器よりオーディオ的になる処。
スラップや指弾きでは良くてもピック弾きでPrecisionタイプがお求め次第では残念なのがこのせいで、PUがスプリット構造になってるからだ。

これは音色はSingle Coilでノイズだけハムバッキング並とする裏技としては秀逸だが、アタック音の歯切れに関しては立派なハムバッキングの反応になっちゃてる。
独特の太さは大きな魅力なものの意図的にアタッキ―に弾かないと、のんべんだらりと何となくアタックがだらしなくなっちまう。

これが叩くんでもはじくんでも指でするなら救われるが、ピックで強くやるとアタックが物の見事に潰れて折角の太さが犠牲になっちまう。
この性質を意図的に利用して強く弾いてるのをアピールしてるのもあるが、普通の音とは違ってしまうので汎用性に欠ける。

どうもCoilはハムバッキング・磁気回路はSingleの性質ってのがこの目的には不味いらしく、他のどの方式や組合せのと比べて最もアタック音の潰れに弱い様だ。
このPU複数併用の弱点克服を実行してるのは俺知りではRickenbackerのが唯一の存在で、それでも一時期は効果が分り難いためその機能が省かれてた時期もあった。

その内容はリアPUへコンデンサを繋げといて高域だけを取り出して加えるってので、こうすると中低域はフロントのしか無いからそこの反応はフロント単独時のままが維持されるって仕組みだ。
但しこれを成立させるにはコンデンサでの音量損失分が補えるPUが必須で、その為にリッケンでは原設計時にこの回路になってたヤツはリアPUだけがバカみたいに剛力になっている。

<つづく>

2020年6月 4日 (木)

音楽備忘録302 エレキのPU選択とToneのセッティング⑦

録音時の「レンジ確保」とお題のPU選択の関係性へ進むが、楽器とポジション次第では最初から不向きな組み合わせもあったりする。
事実ではあるがいきなりそんなのブチ上げたら身も蓋も無くなりそうだが、普通であればその選択はらしくない音色になるから余り選ばずに済んでるだろうと思う。

気にすべきはやはりローエンド側で、これには色んな事情も内包されている。
お題だけに沿えば足りない方だけを気にしてると思うだろうが、録り時の環境次第では一概にそればかりとは限らない。

それはBassのモニターの仕方や使用機材がどんなかってので、単純な理想としては出てる音域のは全部しっかり聴こえるのが良い。
けれど微妙なのは顧客中心層の聴取環境で仮にこっちだけ最高級のを持ってたら、もう録る時点で相手には聴けない音と格闘してるかも知れない。

勿論その逆も大いにあり得て、何せミュージシャンってな貧民が多いからねぇ!?。
でもこれを変に追及してもキリが無いし、しかし音的合否判定は可能な限りで色んな機器や聴き方をしてからにすれば何とか許容範囲に収められる筈だ。

奏者側で最も注意した方が良いと思うのは、自使用楽器がどんな音迄出せてるのかを先に知っとく事よ。
例えばローエンドがあまり出せないAmpしか持って無くて、でも何時もそれで練習したりフレージングの試奏をしてたりする場合だ。

もし理想には遠くても何時もの機材で鳴らしたのを録るんならまだマシだが、録音だからって奮発しちゃって外の立派な処で録ろうとしたら別世界過ぎててんやわんやの頭真っ白なんて…。
これへの対策としては練習用程度のチープなでも近年のAmpを持ってたなら、殆どにヘッドホン端子は付いてるのでヘッドホンに一寸奮発しとくのだ。

本格的なのじゃないと実際より低音の量が多く聴こえる演出がされてたりもするが、取敢えず楽器出力より再生周波数レンジが広ければ「出てるかどうか」は分かるから。
そうして聴くと単に音色が違うだけじゃ無くて、機種次第ではリアPUがローエンドを全く拾えてない場合それが確認出来るだろう。

運良く僅かでも拾えてたらEQ等で盛大に増し盛りするのも可能だが、ローエンドが拾えて無いのをそれより上の帯域を代わりに増やして補おうとすると副作用が強い。
編曲やMixの都合でGuitarのローエンドがBassと独立してしっかり聴こえないと困る場合等に、その帯域へ越境してまうからどっちにも不都合が生じたりし易い。

一部を除いて他パートが出せない処からBassにとってのローエンドは、音色以上にアンサンブル内での影響は大きいのだ。
これに関して留意しといて欲しいのが過去作品やLive音源等で、機材の事情で幾らも拾えて無い様に聴こえる作品への評価だ。

中にはホントに妥協の産物みたいなのもあるが、近年のより帯域が狭い印象を強く受けても「全然無かった」と早とちりしては損するぜ。
昔のは今と比べりゃ何でも不明瞭だったりで何とも曖昧だが、是非アンサンブル全体の和声の響きへ注聴してみて欲しい。

実際かなり減衰しちゃってるのが殆どで、それを2倍音等で補おうとしてるのも確かだ。
がどんなに僅かでも有ると無いとじゃ単体では大差無くても、アンサンブルの状況に依っちゃ別物になってしまう。

ある程度以上の数の音が極端な音量差無しに同時に鳴ってると、個別のを強烈に強調しといても全体に対しては微力化するのが必然だ。
でも他のどれもが出せない音域についてはその影響は受けなく、音量バランスの都合で1人勝ちと迄は行かないが景色を別のにする様な効力は持っている。

漫画で言やこの手は背景に過ぎないが、物語の「世界観」には主役のキャラよりこっちの影響の方が格段に大きい。
平時の感性だけだとこんな地味目のは失念し易いが、奏者・制作者側には決して軽視出来ない部分ですよ。

<つづく>

2020年6月 3日 (水)

音楽備忘録301 エレキのPU選択とToneのセッティング⑥

んだば録音時(時流最適化表現させるなら「取込み時!?」)のToneセッティング、具体状況へ進めて行こう。
今回のキーワードは後加工のし易さ、及びその範囲の広さを確保でありまする。

少し前にGuitar・Bass・Drumの3ピースの場合、ドラムは高域なら支配して良いなんて書いた。
その補填とBassにも共通してる部分を示してくが、どっちも音程自体はGuitarより低いのが多いのからしたら変な話しだ。

それがどうしてってば低音楽器程、その音色個性を形成してるのが基音じゃ無く倍音となっているからだ。
DrumでもCymbalみたいに暫く鳴っててくれりゃ、その間に音程を拾えるかも知れない。

なんて実際は高域倍音のオンパレードだから聴こえたって判定困難だが、それは基音が殆ど聴こえないのが原因だ。
対して太鼓の方は聴こえてても短過ぎるから分り難くなってて、しかも概述低音程は一定時間以上鳴らせないとその音程を再現出来ない性質がある。

Drummer若しくは太鼓のチューニングが出来る人ならすぐ思い当たるだろうが、特に太鼓のボルト毎の調整をする時なんかはわざとなるべく倍音が出る様につっ突いてやるよね。
こんな風にDrumは金物も皮物も結局は倍音の方が良く聴こえて、ってか基音は聴こえてても瞬時分析が困難な音質だ。

リズム隊は普通はどっちも低域成分はしっかり聴こえなきゃ駄目だけど、暴論すれば太鼓の低域は出てるのさえ認識出来りゃ良いとも言えなく無い。
その典型例として同サイズ・同音程のツーバスが、もしモノラルMixされてたら音に依る左右の判別は不可能だよね。

せやさかい俺みたいに片足でそれに近いのが踏める身としちゃ、折角ツーバスなんだったらしっかり左右に振っといて頂きたいが…。
聴く時その位置がもしステレオスピーカの片方の外側だったりすると、こうしとくと最悪は片方だけしか聴こえなくてリズムパターンが変に聴こえちまったりもする。

それを嫌がれば完全分離は考えもので、でもそーっすとバスドラは2コあるのが分り難くなって…。
そんならツインペダルでも大差無いから良いじゃん、ってなったかどうかなんて知らねぇなぁ。

大部寄り道したから戻るとしてBassの場合は低くても音程は出せてないといけないけど、使用楽器の個性迄そこへ求めるのは酷だし殆ど解れない。
これからすると任務としての低域堅持と好み等の為の中高域は、ある意味分離して考える必要があるとなる。

毎度の半分私的だが上記に則ると先ず考えるべきは、記録される帯域の広さとなる。
楽器としてのエレキBassはシンセBassにはどうせ敵わんからと、近年本邦の一部のではローエンドが削れてるのも散聴されるがこれは頂けない!。

確かにAmpスピーカから出てる音を周波数スペクトラム分析すると、基音であっても4弦の低い方なんかは結構減衰してるのが分る。
ぅんがぁそれが大衆の耳に届いてた音と勘違いしたおバカが多いらしく、欧米系由来の楽器は電気・電子利用のでも少なくとも20世紀中に登場した物はスピーカ出力が最終段階とはされて無いのを失念しちまってる。

あちらでは演奏現場が低い音程程良く響くのが殆どで、特に欧州では寒いから圧倒的に「ハコの中」で使われる事が多い。
日本の狭くて響かない所でMarshallを鳴らせば高音だけのキンキンに聴こえるが、それを使ったあちらの過去の名作では低音もタップリと聴かれる。

それを特注品だから違うんだなんて決込むのは自分体験の「尊重し過ぎ」で、一寸脳内視野が狭過ぎーのガラパゴス化が進んじゃってるよーだ。
下が響き過ぎて「普通に作っといた」らボーボーモーモーでもう訳分んなくしかならんので、わざわざ逆算してあんな特性を導き出してあったのよ。

それを理解されなくて文句が来るのが嫌だったからか、大昔の日本版のカタログには一々ステージ専用とか大ホール専用なんて必ず書かれてたっけか。
ありゃっとこれって以前に既に書いてた気がするけど、録音にも変な影響してる事がこっちではあったのかも知れないや。

<つづく>

2020年6月 2日 (火)

音楽備忘録300 エレキのPU選択とToneのセッティング➄

このところ文面が繋がりの悪いリレー形式なたいになっちまって済まんが、実際たった1つの些細なのが思いの外多方面へ影響してるのも良くある事なので…。
ここ迄はリアルのエレキBassだけで語っちゃったが、現実の状況を踏まえて打込み音源のも含めて行こか。

プロの手に依って音源化されてるのの多くは、音質バランスの処理済みなのの方が多い。
ので気楽なお試し用としてなら即座に使えるが、楽曲毎への摺合せの点ではそのままで良い時とかなり修正を要す時の両方が混在している。

人次第で拘りの程度差があるのは分かった上で申すが、リアルだったら極簡単なワンアクションで解決可能なのがそうは行かないケースが増えて来る。
それが音楽自体に及ぼす影響として、フレージングや音色自体がイメージから知らず知らずの内に遠のく等も想定される。

例えばとてもドンシャリ(低高域強調・中域抑制)なのが欲しくなったとして、PUが2つ付いてるのを弾いてたらどうするかだ。
大抵はミックスにしてレンジを広く取るか、リアだけにして盛大にローを持上げたりするんじゃないかな。

それが音源利用だと先ず俺が使ってるのみたいなチープなのだとそもそもミックスのが無く、人に依っちゃフロントのとリアのを同時に鳴らすのを考えるかも知れない。
あっとこれはミックスが欲しい場合で書いてるが、楽器自体からAmp出口迄一緒で来るとの最終段階迄が全部別経路で来たのとではまるっきり別の音色となってしまう。

或は音色より強弱や反応が別物化すると言う方がもっと合ってるかもだが、例のインピーダンス案件のせいで音声信号の性質が違ってしまうからだ。
リアルでもたまたま長年リッケン系のを使ってると簡単に試せたが、音の拡がりの点ではPU別にステレオにして鳴らすと面白くはあった。

けれど左右でほぼ常時反応のし方が違うので、音像定位が揺れるとか下手をすれば薄気味悪く感じられてしまいそうでもあった。
打込みで次善策で安易に2つを並鳴させると上記と近似な現象を招くばかりか、運が悪きゃ場所に依ってPhaserかFlangerでも掛けたかの様な不要なウネリが生じる事もある。

尤もリアル楽器だって好みの音の為に大枚注ぎ込むのも普通だから、音源だって納得行くまで追及すればかなり改善は見込まれよう。
それでも前お題で出て来た「中間領域」みたいなのに対しては限界があり、ど下手ですらリアルにした方が曲やアンサンブルとしては好結果なんてのも大いに考えられる。

だから皆Bass買って弾けとは言わんけんど、上述の音色のせいでフレーズ変えるなんてのが起きるなら理想通り弾けなくったって似た様なもんだわさ。
まあ夫々事情もあろうからどっちで行くかは何時も最適解とは行かんだろうが、打込みしか出来なくて望む音色が無い場合は別楽器の中から探すのも手だ。

実戦となりゃこんな具合だから半分私的ではあるが、Toneセッティングは特にBassでは好みは敢えて主軸に置いていない。
単体で幾ら納得出来ても周囲次第でそのバランスが簡単に崩されたりするし、音色が好みでも肝心な処で埋もれたり聴こえ難くなったりも多いからだ。

今はPCやスマホ等で録るのが増えたからか、Effectorも含めて所謂「掛け録り」するのも増えてる様だ。
これがせめて他パートが録られた後でだったら未だしも、大抵リズム隊は偵察隊宜しくClickやガイドしか無い状況下で録る事となる。

なので好みはちっとも放棄しちゃいないけれど、最終段階で希望通りとするには録る時点で音色確定なんてとてもじゃ無いが無理過ぎるのよ。
そんじゃどうしてんだってのは長くなるから次回送りにするが、料理に置換したら録り時のToneセッティングは「下ごしらえ」の段階と言っときますか。

<つづく>

2020年6月 1日 (月)

音楽備忘録299 エレキのPU選択とToneのセッティング④

パート毎の「音域分散」の続きから行くが前回後部の記述だけだと、低音の豊かなドラムが好きな人からは批難の嵐となりそうだ。
先ずは早速誤認回避からさせといて頂くが、その証拠ってんでもねぇが俺はあらゆる楽器に暴力的重低音を常に欲してる口の先鋒だ。

それも大昔から頭の中だけじゃ無く具体的に即座に超積極的に望んでいて、録音やMixに留まらず必要と感じれば楽器自体を自ら改造したりしている。
そこ迄やり尽してる自負があるからこそ断言も出来るんだが、結論としては「実用上は限度がありました」でありました。

パート個別でも全体でもかなり低域を増し盛りする自体は充分可能だが、聴き取り・明瞭度・分離度等アンサンブルとして成立しないのでは使えない。
これをそのまま放置したら俺言い「無理くり音圧競争」と同じで、幾ら低音が良く聴こえても音楽的にちっとも効果を発揮してくれなくなっちまう。

そこで言わば交通整理を思案するんだが、最初は絶対に減らせない物の選出だ。
人次第で順位の変動は考えられるが、Bassとバスドラ等がこれに値するだろう。

この2者での俺の判断はBassの方が優先で、その主因はアンサンブルに於ける和声と重心のバランスだ。
多弦Bassを持ってたら若干の様相変化も予測されるものの、少なくとも俺の好みではバスドラの方が低い音程にしても聴き取りが阻害されない。

勿論ある程度の音程高さがあった方がより分り易くなり、悪環境Live時等は必要と有らばそれも辞さない覚悟はある。
だがバスドラの鳴ってる時間がポピュラー系に合った短さでは、多くの場合相当高目の音程にしない限り完全再生には時間がどうせ足りない。

これがポピュラー系でバスドラのアタック音の明瞭度に皆が固執する理由だが、逆手に取れば基音は鳴ったのさえ分りゃ音程判別が可能である必要は無い。
それに対しBassで音程判別不要なのは、本来用途とは違う遊びやギミック等をさせた場合だけである。

全体音域としてはGuitarの低域は中低域となるが、Bass程多量な必要は無いがやはり和声の都合上聴こえない程下げてはアンサンブルの敵となっちまう。
となるとバスドラは出せてる一番低い音程は最低でも堅持させるべきだが、Floor Tomとの判別・分離等も考慮するとそれより上の低音域は時には邪魔者となっている。

この様な考え方に基づいて行くと、先ずはどれも他パートでは担えない帯域に注目してくのが良さげだ。
指弾き時のタッチ感の表現には中域主体のBassはとても魅力的だが、「人の迷惑」!?や様々なアンサンブル内での汎用性を考えたらアウトだ。

過去名作ではそんなのも多かったけれど、その内のどれ位が理想と合致してそうしてたかは疑って掛るべきかと思っている。
私的にはそのヒントが過去作でも録音機材が金満だったのと比べるとと思ってて、BeatlesやStonesのは少なくとも同時期の貧機材作品と比べると一切他を犠牲にせず低域が圧倒的に豊かだ。

具体的にはBassなら4弦の太鼓ならバスドラの基音が、今よりゃ全然不完全だったとしても記録・再現可能かどうかの差があった。
今の一般環境では意図的にナローレンジにMixしない限り「出てる物は必ず入ってしまう」から、特に意図無くば「拾えてた方」を参考にするのが良かろう。

そうすっとBassでしか出せない音域の低音がどうなってるかは大問題で、それを正しく処置するにはBass単体でToneセッティングをしてたんじゃ役不足だって訳だ。
又太さの為には中低域は膨らましときたいだろうが、特に他パートと合わせての調整が不可な場合は要注意だ。

仮にどんなにBass最優先で構わなくても、Guitarの低音側の弦やTom類を鳴らしても鳴らさなくても全体が大差無い様な事にしては台無しだ。
もしそこ迄他パートが聴こえなくて構わんならそれ等は弾く必要がそもそも無く、幾らBassの太さを出したくても中域の増し盛りだけに依存するのは間違いと心得るべきなんじゃないかな。

<つづく>

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