« 音楽備忘録282 音楽のテレワーク① | トップページ | 音楽備忘録284 音楽のテレワーク③ »

2020年5月16日 (土)

音楽備忘録283 音楽のテレワーク②

又悲観論から始めちゃったけど脅かすつもりとか全然無いし、だから無理してでも顔を突き合せろとは思っていない。
けれど先ずは現況を知って貰って、その上で知恵を絞ったり環境改善を目指しましょうって腹なのだ。

今通信環境が音楽不利なこんなんになっちまってる原因を考察すると、通信屋に音響の特にPA的知識や概念が周知されてないのも想定される。
実際には通信とオーディオや楽器音響等は半ば一体化してる物なんだが、ニーズ量の大差のせいか悪い意味で分離し過ぎてる様だ。

ここで再度電話のアナログ回線とデジタルでの遅延差を例示しとくと、近距離で電波状況が良ければ目立った違いは出ない。
が電波状況が悪いと音質もシステム上の最低限迄落ちるが、それ以上に遅延は誰にでも必ず分かる程酷くなっている。

これは単に性能不足だからってよりも「優先順位」が昔のアナログのとは違えてあるからで、「何て言ったか」最低限の情報だけは尊守する様にしているからだ。
電話としての一般目的からすれば妥当だし寧ろ好ましく、何回言い直しても訊き直しても分からないなんて事態を極力回避出来る。

そしてこの差は昔のアナログ伝送では意図的時間軸の調整は原理的に不可能だっただけで、もし可能だったらとっくにリアルタイム性は従とされてたかも知れない。
これをこっち系で例えればReverbなんかと似ていて、アナログオンリー時代は電子回路のみに依る残響装置にはロクなのが作れなかった。

但し電気で無理なら天然でつまりエコーチャンバーを作ったり持ったりと考えたのは正解で、デジリバは雑音の無さ等外面の美しさは圧倒的だが響きの密度に関しては普及品では寧ろ劣化している。
それでも遅らせたい用途には信号加工に於いて時間が潤沢に用意されてるからまだ良いが、リアルタイム性が重視される物ではアナログ優位なのも多い。

例えば歪み系等で聴き乍ら弾くのを加減しようとすると、極僅かな時間差でも手加減に悪影響が出たりする。
こうして俯瞰してみれば結局は「音楽用の通信回線」なんて元から殆ど存在して無く、一般ビジネスの様にテレワーク化するのは現状ではまだ条件が悪過ぎと言える。

尤もリアルタイムって枠を外したら音楽系の方がとっくの昔から遥かに進んでて、有形無形のメディアを通して聴くのは一般化している。
因みにここでの有形はレコード・テープ・CD等、無形はTV・ラジオ等の電波の事だ。

少し脱線且つお勉強としてでは「配信Data」の場合はどっちなのってば、保存可能だから現物として目には見えないけど有形の方に入る。
Liveはその場に居て開催中の間は現実だが、記録保存が出来てもその時と後からでは大きな違いがある。

例えば変な野次飛ばしたら怒られたとか、良い子にして聴いてたら褒められたとかそんなのはリアルタイム特有の事象だ。
つまりデジアナに直接は無関係でリアルタイムってのは面倒な一面を持っていて、通信回線だけに罪があるとは言い切れない。

とは言え例えば録音時に音量差の大きい楽器を合奏するのに、個別ブースに各自が居て演るなんてのは「プチテレワーク」の典型だ。
本来の目的は各パート音の明確な分離収録だが、もしブースの出入口が全部個別且つ建物外部に直に面してたら感染症対策には有効だ。

もっと突詰めりゃ全奏者がヘッドホンを被ってたらそれだってミクロテレワークってなもんで、寧ろこれ等のどれもが未体験な人を探す方が難しそうな位だ。
この様に音楽界では従前から可能な範囲はかなりテレワークってたとなると、そこから先進みさせるのは大変でも仕方無さそうだ。

会社に行かなくても出来る事務仕事をそうして無かったのは、失敗した部下を小突きたかったからかもなんて言ったら炎上商法になるだろうか。
もっと正確に言えばどっちでもOKと制約が無かったからで、ドラムトラックにBassが混入しては絶対困るとか条件が厳しかったらそんな無駄は起きて無かったろう。

尤もこれは経営サイド側の観点だけで、現実には多数の労働者が本来なら不要な通勤地獄に苦しめられてるが…。
だから「小突きたかったから」なんて、Rockerらしく!?悪態を吐いといてやっとるんじゃい。

<つづく>

« 音楽備忘録282 音楽のテレワーク① | トップページ | 音楽備忘録284 音楽のテレワーク③ »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

PA」カテゴリの記事

電気」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 音楽備忘録282 音楽のテレワーク① | トップページ | 音楽備忘録284 音楽のテレワーク③ »