音楽備忘録275 バスドラペダルとフレージング20
ここへ来て今更の「重心話し」の再燃になるが、何でもやろうとする程それに依る踏み方やその楽さには密接な関係があるでし。
なので普段の頻度がどうだろうとやはり四肢は、使いたくなったら何時でも使える体制が必要ですわ。(自戒を込めて…😓)
これの今のテーマとの接点が踏み易さにあってもし座り方や姿勢に問題が残ったままだったら、今平気でもきっと将来あまり役立たない踏み方になる公算大なのだ。
俺の場合は何とかしてSpeedkingを足・脚懐け様としてと一寸邪道なスタートだったけど、知り得る物は全て一応は試してみたのが良かったらしい。
とは言えあらゆる状況を日常的に体験してはいないので、まだ分かったってだけでそんなに成功率は高く無い。
齢取っちゃって尻火事状態だから先進みするにはどの道必須だが、従前より無益な練習を排除出来たのは確かだ。
俺は元々はその時試して楽と感じたから低く遠く座ってて、脚にも常時上体重量の分散荷重が掛ってる状態だった。
要は腰と両足の3点で支える事になるから、慣れも何の意識も無くても姿勢が保持出来たって寸法だ。
但しホントにそうなってたのは「何もして無い」時だけで、実際には支えに使ってる脚を動かせば支えが減っていた事になる。
多分このせいで両足共動かすのに抵抗感があったんだろうが、脚動作が上体の不要姿勢変化をさせるのでこの点でも問題があっただろう。
具体的には正しいリズムは分かってて他楽器ではそれを実現出来てたのに、ドラムだと慣れや感覚掌握不足でそれが上手く行って無いのかと思ったりもしていた。
後になって検証すると常に同じ様な意識とのズレがあったなら慣れのせいかもだが、フレーズやパターン次第では全く無事な箇所もあった。
今になって総合判断すると当時までのは、ゴリ脚の筋力に頼って理論的には不適切な姿勢で演奏してた様だ。
その後近年になってから手の都合で従兄からスローン高さを上げてみるのを進言されて試したが、実際には演奏全体と脚の方への改善の方が大きかったと目的に対しては微妙な結果となっている。
その割と直後にSpeedkingと遭遇して色々捏ね繰り回してみたところ、手にとっても脚にとっても姿勢はニュートラルなのが最善と知った。
フレーズや奏法次第で前のめり或は反り返り気味な方が楽に感じるのも多いが、終始一貫ずっとそれでは色々と制約が出来てしまう。
特に姿勢が真逆のが好都合な奏法へ瞬時に切替えたくなったりすると、姿勢変更が間に合わなかったりその変更=変動のせいでリズムに乱れを生じたりするから不便だ。
そんな経緯もあったから今更の爆弾発言になりそうだが、実はSpeedkingを通じて学べる迄はバネの強さには無頓着だったし幾ら強くても全然苦になってなかった。
ここで姿勢に関して改めて考察しとくが、セットドラムの演奏では通常は横より後ろを踏んだり叩いたりする事は無い。
それからすれば奏者の重心は後ろ寄り以外はセーフになりそうな気がするが、激しく叩いたり踏んだりした時に後ろへ落ちなきゃ良いだろうとね。
しかし叩いたり踏んだり特にそれを大きく強くしようとした場合は、鳴らす前に先ずバチや脚を盛大に持ち上げなくてはならない。
姿勢の不適切があると一番不都合なのはこんな鳴らす寸前の瞬間で、これから前方へ重さを掛けたいのに後ろへ重心を引っ張っていないと手足が持ち上げられんとな。
んでもしそうなっちゃってたら大抵は体重を乗せるのが鳴らす瞬間には間に合わなくって、力を使った割には強い音が出せない。
し自然と体重が乗ってはくれないってのは、その後は今度は又自力で意識的に姿勢も戻さなきゃなんないのを意味してる訳だ。
そんな事っちゃ余程単純で間がスカスカなパターンしか叩かないならまだ良いが、その場の思い付きで何か足したり引いたりしようと思ったらもうぐちゃぐちゃになって不便極まりない。
故にフレーズ的にも演り難いのが多く出て来てるから、昔の俺は本当に演りたい様に出来てたかも疑わしいのである。
どうやら楽器がセットになってると、演奏する側の姿勢や何やらももっとセットで考えとかないと駄目って事らしい。
人情的には問題になる弱点を補う為に余裕のある得意は多少犠牲にしてもなんて思いがちだが、相手はそう云う思想は一切受付ちゃくれんのね。
<つづく>
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