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2020年5月 9日 (土)

音楽備忘録276 バスドラペダルとフレージング21

一旦火が付くと消え難い燃料ってんでも無いだろうが、重心話しの続きで又もやスローン話しの再登場だ。
けど流石にしつこ過ぎて嫌われたくは無いから、どうやって適正を確かめるかについてからとしよう。

最近みたいにドラムスローンの居住性だけが良くなって来ると、座り心地の良さに負けて昔みたいな適正判定は著しく困難化したと感じている。
そこで先ず演奏姿勢面(主に体の重心)と掛け心地を分けて確認するのがお勧めで、前者の方は思い切ってスローンとは「全然別の物」で試してみるのだ。

尤も別物ではそう都合良く高さが合ってはくれないから工夫が要るが、基本条件としては座ってられる限りでなるべくクッション性の無いのが宜しい。
且つ座面が広過ぎ無いのも重要で、真に腰だけが掛る状態を作れる様な物だ。

クッション性については概述従兄宅の快適過ぎてのの類で、弾力あり過ぎで尻が弾かれては位置が随時ズレちまったりするから駄目。
座面については腿も少し支えてしまったり、極端に上体を後ろのめりの猫背にしても尾骶骨周辺が支えられちゃったり出来ちゃうから駄目なのだ。

んじゃ背もたれ付きのスローンってあるけどもたれちゃいけないのってば、スローンの背もたれの高さにご注目下され。
少なくともヘッドレスト迄付いてる様な高いのって確か無かったよねえ、スローンでは演奏中はもたれるってより「腰の後ろへのずり落ち防止ストッパー」と思っといてくんなはれ。

それは兎も角今のお題は確認試験であるから、もたれられなくても平気な姿勢とか座り位置・高さを探したいのよ。
理想イメージとしたら近年電車の駅の腰が浅く乗せるしか出来ないベンチとか、公園の入り口とかで乗り物の侵入防止に立ってる角が曲げられた鉄パイプみたいなのが良いねえ。

そうは言っても屋外じゃ何かと不便だし今はコロナで無理だから、パイプ製の折り畳み式とか丸イスやダイニングのイス等へ適宣何か積み増し等して試してみるのだ。
他に問題点が皆無なら単にこれをスローンと交換しても良いがセッティングやペダル調整が誤った方向へ偏寄してる可能性もあるので、初期時点ではエアー状態の方が却って良いかも知れない。

それで各自のベストポジションが見つかったら、それからセッティングやペダルの再調整に初めて入れるって寸法だ。
ドラムセットの功罪として他楽器より自由度が高いのがあると思ってるが、Pianoだと楽器側は奏者の体格等へ合せられる調整箇所なんて無い。

これだけだと不親切とか威張った楽器となってしまうがそうとも限らず、誤って鍵盤のサイズを変にしたりする心配からは開放されている。
ある程度以上の歴史のある楽器は、その間にあらゆる人が演奏した実績からの改良がなされている。

すると人間は個体差がとても大きい方なので所詮は最大公約数的になっちまってるが、これだけは困るとか駄目なのは絶対にそうならない様には既にしてあるのだ。
この点自由度の高い楽器はその分もっと「こっちで何とかする」必要が増えてて、独学主義でもセットドラマーを目指すなら本件だけ従兄みたいな信用のおける人に手伝って貰うのもより安心だ。

今の世の中義務教育がある以上、どんなに独学と言っても大昔みたいな完全なのは望めない。
機材の取説を読めるのも読むのを習わされてたからで、相手がニュートラルなのさえ確認出来れば誰から幾ら訊いたってこっちの個性は阻害されない。

音楽ってのはどんな非合理な手段を使おうと不適切な奏で方をしようと、それ自体が成立してれば何でもアリではある。
なので現代本邦の主流手法がどんなに問題だらけでも、それ自体は否定出来ないし批難する気は毛頭無い。

けれど難聴を促進したり腱鞘炎等になったり、そう云う危険を孕んだ部分は決して看過出来ないのだ。
海外比だと日本は音楽以外の何か別のを本業にすると、余暇が極度に少なくて演り続けるのがとても困難だ。

その為長期間継続してコンスタントに活動してる一般人は少ないし、低頻度なお蔭でホントはヤバイのに辛うじて難を逃れてると考えられるケースが非常に多い。
世情的環境面の悪影響で投げ出さざるを得なかった仲間も気になるが、それ以上にお楽しみで健康を害しては悲劇だしそれは生活全般に波及するから深刻なのだ。

<つづく>

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