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2020年5月28日 (木)

音楽備忘録295 エレキGuitar歪ませない効能⑦

折角なので(何が???)俺言い「擬似Band」式の録音方法の実態を、もう少し追記させて貰っとこう。
これを書いとかないと録音時が只のLine録りと一緒にになっちまって、手間を掛けたご利益が半減しますんで。

宅ではマトモ且つ純然たるGuitar Ampが1台っきゃ無いから半分偶然だけど、録る時は録音機の出力をAmpに繋げて弾いてるんでごわす。
普通のLine録りならマルチEffectorかPreamp、じゃないとしてもAmpのLine出力から録音機へ入力させるもんだよね。

それをわざとGuitarとAmpの「間に録音機を挟んじまうのさ」で、つまりAmpスピーカからのを録ってるつもりに自分を騙す。
こうして奏者脳内だけバーチャル化しとくと、弾き加減はほぼ普段普通にAmpから鳴らしてる時のままにな
るだろうって寸法。

余計な物を経由して無い方が音はピュアだけど、実質的には内蔵か追設かは不問でGuitarとAmpの間に所謂Buffer Ampが入ったのと似た様なもんだって発想。
厳密には先ず入力側でインピーダンスのミスマッチを起こしてるんだが、完全な結果オーイラだがこれが却って功を奏する面もあった。

それは典型的なアクティブサウンドを求めて無い場合オーディオでだったら理想的な所謂「ロー出し・ハイ受け」が、録音機の出力インピーダンスも楽器Ampには低過ぎる。
電気的に不完全でも元々の楽器Amp入力が「ハイ落ち」前提設計となってるので、どっかで適当にハイが落ちてくれないと音質が変化しちまうからよ。

この手法をそのまま本チャン録音に持込めとは思わんが、記録されるのが生音だけでもしっかり弾けてりゃ歪み加減は100%再現可能だ。
これは又以前述だがエレキ奏者が近年本邦ではあまりにもアコギを触らないのにも通じてて、どんな風に何で歪ませたとしてもその「元になる音」は「常に生音」なのは不変なのですよ。

「アコギもちゃんと弾けるエレキ奏者」とそうじゃ無い人の最大差の典型としては、必要な歪ませの「深さ」の差となって現れたりする。
その訳は「意思に反して無駄に弱くなったりしない」からで、一般的に歪ませの深さは「弾きが弱っちゃった時でも足りてるか」で調節する事が多いからだ。

そんで住環境に依っちゃアコギだってウルサくて駄目って時でも、流石に窓・扉とかが全開とか直側で誰かが寝てたりでもしなきゃ「Ampに繋がないソリッドボディのエレキ」なら文句を言われる心配は全く無い。
AmpやEffectorを上手に操縦するには実際繋いでの練習も必須だけど、只「弾くのだけ」を上達させるのには楽器本体だけでももう十二分。

録音時の音色案件も結構上記と共通部分が多く、特に音色等に関しては必ず要るのが決定してるの以外は未加工としとくのが賢明なのだ。
歪んで無くてマトモに聴けるのを歪ませてNGになる事は先ず無いし、全く未経験だと当初は難儀するだろうが慣れちまえば全くどうって事は無い。

誰かさんみたくもっとベテランになって来ると、最終的には「何か弦の張ってあるの」があれば最低限の確認にはそれで十二分となる。
因みに宅ではそんな際小音量なのの方が思い立った瞬間に弾けるので、防音室の外で今これを書いてる席から手の届く処に何時も偽物Stratが立て掛けたままになっている。

こんな風な方向へ慣れて来るともし弾けなきゃ音色をどうするもへったくれも無いんだから、ひたすら弾けそうかどうかの確認の嵐となっている。
それでちゃんと弾ける様になってると演出面等以外では、歪みは無関係なのが自動的により理解出来る。

もう1つ不要深歪ませには欠点があるが、それは和音を弾くのが音色的に苦手となる点だ。
歪ませない時には無かった倍音が出たり増えたりして、本来ハモる音程同士に不協部分が生じ使える和声に著しい制限が掛る。

これは和声を単音パートに分解して重ね録りすればほぼ解決可能なものの、人員補充が出来ないとLive時の再現性を損ねる。
それ以前に当初から「オーケストレーションするんだ」って意思を余程強く持ってでもいないと、使っても淡泊な和声を優先的に選択するのを助長し兼ねないですから。

<つづく>

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